プロフェッショナルサラリーマン ― 「リストラ予備軍」から「最年少役員」に這い上がった男の仕事術
- プレジデント社 (2011年11月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
- / ISBN・EAN: 9784833419864
感想・レビュー・書評
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仕事との向き合い方とともに、自己マネジメントのヒントも得られる。読みやすい。
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【プロ】
サラリーマンというカテゴリー
自分の会社というカテゴリーカテゴリー
プライベートの自分という
いずれにしても、プロであれ! -
若者向けで書かれた著書ではありますが、もう少し幅広い年代のヒトが読んでも十分得られるものがあります。
著者は、リストラ予備軍だったところから最年少役員にまで達した中での気づきや仕事術を多岐にわたり紹介しています。
このような働き方・考え方が「プロ」なのかというと必ずしもそうは言えないのかもしれません。それは仕事の内容や立場などで違いがあるから。しかし、それを踏まえ行動に移すことができる人が本当のプロフェッショナルなんだろうと思います。
項目が細分化されており、読みやすい構成になっていますので、気になったパートから読むことができます。
また、言葉の使い方が独創的でおもしろいですね。今後の参考にしたいと思いました。
プロの定義「最悪のコンディションでも胸を張って請求書が出せること」
プロフェッショナルサラリーマンとは、自分で仕事を「つくって」「回して」「稼ぐ」ことができる社員のこと
「仕事」=「仕入れる事」
①思事(思うことが出て)
②志事(志を持つようになり)
③始事(自分で何かを始めることができるようになると)
④資事(会社を資することができるようになる)
この四事を一周回せるようになれば、プロフェッショナル
上司は「仕事の仕入先」。人間性を求めない
面接試験官をがっかりさせる共通の行動
①会社のことを調べてこない
②できること、やりたいことを言わない
③自分の都合ばかりを言いたがる
④過去や現状の不満を述べる
⑤質問しない
社風の良い会社の3つの特徴
①メンバーがお互いの強みを熟知している
②仲間の成功を心から応援できる
③みんなが所属するコミュニティを愛している
ビジネスにおいて効率化は重要だが、人に関わる分野の効率を追求してはならない。言い換えると、人間が介在する場所では、効率は優先順位の1位にならない
ダメ上司の3つの特徴
①未来の構想ではなく過去の武勇を語る
②社内政治には長けているけれど、業界外に人脈がない
③判断能力もなければ愛もない
できる人の「志」(仕事に邁進するための精神的な原動力)と「こだわり」(努力を続ける理由)に着目する
自分をブランド化するということは、他人から見た自分の評価を変えること。そのためには、自分の評価がどれくらいかを知らなければならない。それを見抜く方法は、周りの人を見ること
自分の対外価値、外から見た評価=日頃接している人たちの価値×接触頻度の平均値
自分より上のレベルの人との接触頻度を意図的に増やすこと。自らが接触している空間(時間×頻度)の平均値に近づくので、上昇気流に乗ることができる。
「教育」=若い人を教えることによって自分のコミュニティをつくるということ
「ニーズ」(なければ苦痛)⇔「ウォンツ」(あれば快楽)
頭の中に「?」をいつも置く。頭の中のフックに疑問が引っかかり、それに対する答えを考えているうちに、理路整然として仮説になる
「私どもプロの目から見て」と言えるかどうか。
<この本から得られた気づきとアクション>
・プロの定義、仕事の定義など普段使う言葉の定義づけは必要。より具体化され、イメージできる。何気なく使っている言葉を一度振り返ってみよう。
・「自らが接触している空間の平均値に近づく」というのは納得。意識すべき。
・「私どもプロの目から見て」が言えるようにする。
<目次>
第1章:プロの定義
第2章:「時間」配分法
第3章:「金銭感覚」の磨き方
第4章:プロの「報・連・相」
第5章:上司とこうつきあう
第6章:入社1年目に知っておきたいこと
第7章:入社3年目から差がつく考え方
第8章:給料の10%を銀行の袋に詰めろ
第9章:「空き地をみつけてみよう」
おまけ:読むべき本リスト、チェックリスト -
本の冒頭に書いてあるけど、20歳代向けかなと思う。
自分の気を引き締めようと思って読んだけど、対象年齢が若くて、私にはあまり参考にならなかった。 -
自分にとっては厚めの本だったけど、素晴らしい良書でした。仕事について、たくさんの良い言葉に触れられます。
1番印象的なのは、あとがきの20代は朝飯前でしたが、他にもプロとしての仕事の仕方として、多くを学べます。
お礼を言って仕事を受けるのはまだ実践できていない…(笑)
上司は仕入先、ニーズとウォンツの違い、決定権のあることは悩み、決定権のないことは悩まない、など。
また、目的のない資格の取得より、がむしゃらに仕事をすることを薦めています。プライベートを割いて勉強するなら、明確なリターンを設定することが重要です、と。
今の自分には、ハッとするような主張でした。 -
リストラ予備軍であった自身の経験から、
会社にとって必要とされるサラリーマンになるための心構えを説いた本。
経験に基づいていることもあり、書かれていることの納得感も高く、
新しい気づきも多く得られると思う。
四事のサイクルを回す、M字理論、人に関わる分野は効率化しない等、
色々感じることがあった。
また、常に「何故?」と考える重要性を痛感。
物事を所与のものとして受け入れる危険性は本書を読んでも感じる。 -
【気付き】
1: 上司は仕事の仕入れ先
良い仕事をくれるのが良い上司。仕入れ先に感謝して仕事を請け負うこと。また、相手にとって、良い仕事の卸先であるようにすること。そうすれば良い仕事をもらえ、チャンスに恵まれる。
2: 目標達成した上で、仕事量や費用を減らす方法を考えること
やらなくて良い仕事をこっそり止めたり、マニュアル化などして仕事を減らすことを考えること。それが業務の効率化となる。また、後工程の人が仕事をやりやすいようにアウトプットを仕上げること。