三びきのやぎのがらがらどん (世界傑作絵本シリーズ)

著者 :
  • 福音館書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834000436

感想・レビュー・書評

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  • なんと意表をつく話しでした。
    三番目のがらがらどんは、最初のがらがらどんが太ったところでと言って橋を渡るのだろうと思ったらそうではなかった。
    笑った、笑った。

  • やまのくさばにむかった三匹のやぎ。けれどとちゅうのたにがわには、おそろしいトロルがいて…。誰もが大好きな定番の一冊。やぎのなまえがどれも同じなのは、これが本当は一匹のやぎの成長の物語だからだそうです。トロルは、岩にそっくりな姿を見ると、自然の脅威の具現化でしょうか。見返しの次のページの谷川の場面、岩山が人の横顔そっくりなのも見逃せません。眠っているふたつの顔。トロルも最初片目を閉じています。やぎの足音で、長い眠りから覚めたのでしょうか…。考えはじめると止まりません。

  • 改めて読むと、迫力ある絵に圧倒される。
    小さい頃このトロルが怖かった・・・。
    がらがらどんの言葉も面白くて、
    めだまは でんがくざし。

  • 怖いという評価を読んでいたのですが、トロルとの戦いを次のヤギにパスするところや、荒々しい戦い の絵に子どもがウケていて拍子抜け。
    男の子だからでしょうか。圧倒的な力でトロルをやっつけるシーンは爽快で特に面白いようでした。

  • 3匹のヤギが、トロルが待ち伏せている吊橋を渡ろうとするお話

    最近ネットで人気なのと、名前は知ってはいたものの読んだことなかったので読んでみた

    物語の定番に当てはまらない展開は驚き

    一休さんのような頓智かと想いきや、力技で解決というね
    何というか、「やはり暴力‥‥!! 暴力は全てを解決する‥‥!!」「力こそパワー」を思い浮かべてしまう
    もしくは、武闘派一休さん

    台詞回しも藤田和日郎みたいに思えるところもある

    「がらがらどん」という名前も伏線だったりと、物語の構造もなかなかよいね

    ヤギが渡る順番。何故大きいのが最初に渡らないのか?
    何故トロルは全てのヤギを食べてしまわなかったのか?
    という疑問もわくけれども、一応それなりの理由は考えられる
    リスク分散とか、期待値とか、効果の最大化とかね
    ま、子供はそこまで考えないかな


    元々はノルウェー民話集の日本語訳

    「となりのトトロ」でも劇中に登場しているようで、それで有名なのもあるのかな?
    そしてとなりのトトロとも相違点があったり?

    考察ガチ勢の意見も覗いてみるとなかなかおもしろい

  • トロルをやっつける方法が、3匹のやぎが知恵を合わせて、ではなく、一番大きな「がらがらどん」が力に物を言わせて倒すという豪快さがすごい。

    教育実習で小学校1年生のクラスに配属になったときに、この絵本を読み聞かせた。
    小学生たちは熱狂して、楽しんでいた。
    「力が上回る相手を知で倒す」という教訓めいたものがない単純明快さが、彼らの心を掴むのかもしれない。

    Power。

  • 2020.12
    娘3歳2ヶ月
    保育園にもある本。娘が、がらがらどん、と言ったり、話の内容を聞くと「トロルを壊す話。トロルは建物なの」と言い、気になって借りた本。
    トロルは建物ではなく、やはりあのトロルだった。
    絵が怖いので母は苦手です。

  • 幼い頃、母が何度も読み聞かせてくれた本。図書館で目に入って、そろそろ良いかな?と年少娘にと借りてみた。
    本を手に取り第一印象は、「こんなサイズの本だっけ?」もう二回りは大きなサイズだった気がしていた。自分が小さかったからなのか?はたまた実家にあったがらがらどんは、もっと大きなサイズの絵本だったのか??不思議な感覚になった。帰省したら手に取ってみよう。
    トロルも、1番大きながらがらどんも、読んでいると頭の中に母親の声がリアルに思い出された。声張ってくれてたなぁ。。 確かおはなしおばさんとして、エプロンシアターも作っていた記憶がある。その頃は私はもう大きくなっていて、弟妹が母が居間で練習している様子を観ている後ろでその様子を見ていた…という記憶。

  • 確かブクログ談話室でしたか、「小さい頃に読んでトラウマになっている絵本は?」という趣旨のスレッドが立った時にこの絵本を挙げていらっしゃる方がいて、以来この作品がずっと気になり続けていたのでした。
    自分が生まれる10年以上前に初版が発行されているし、むかーし読んだことがある気もするんだけどな……幼児だった私には刺さらなかったのかな……?
    とか思ってるうちに娘が積極的に絵本を手にとるようになったので、我が家の本棚にお迎えしました『がらがらどん』。

    め っ ち ゃ か っ け ー !!!(今刺さった)

    「おれだ!おおきいやぎのがらがらどんだ!」しびれた~~~!!!
    えっ、やばいじゃんトロル!!バラバラじゃん!!
    頭を下げて角を突き出し、相手を射殺さんばかりに睨めつけるおおきいやぎのがらがらどん。全身の筋肉に力が漲りまくっているのがビリビリ伝わるし、木の橋を踏みつける蹄の音が今にも聞こえて来そう。
    これさー絶対トロル後悔したよね怒鳴った後で。「おれだ!」言われた後であっこれ絡んだら絶対だめなやつって悟ったよね。「ひとのみにしてくれるぞ」とか声裏返ってそうだよねトロル。あわれ。
    あれっ、もしかして「トラウマ」って、トロルじゃなくてこの大やぎに対する恐怖なのかな?と思わざるを得ないアンチヒーローっぷりでした。

    ちいさいやぎとにばんめやぎの狡猾さもクール。
    ちびやぎあざとい。あざとかわいい系。

  • 私も子供の頃大好きだった本。それをそのまま我が子に。
    私は、一番大きなやぎの勇敢さに心しびれていたけど、我が子はどうかな?

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著者プロフィール

せたていじ 瀬田貞二1916年、東京に生まれる。東京帝国大学で国文学を専攻。戦後、『児童百科事典』(平凡社)の企画編集者をふりだしに、生涯にわたって児童文学の評論、創作、翻訳などを手がけ、大きな業績をのこした。著書に『落穂ひろい』(第36回毎日出版文化賞特別賞他)『絵本論』(以上、福音館書店)、訳書にL・H・スミスの『児童文学論』(共訳)『ナルニア国ものがたり』(以上、岩波書店)、絵本に『きょうはなんのひ?』(第2回絵本にっぽん賞)『かさじぞう』、絵本の翻訳に『チムとゆうかんなせんちょうさん』『げんきなマドレーヌ』(以上、福音館書店)など多数。1979年没。

「2016年 『三びきのやぎのがらがらどん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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