おおきなおおきな おいも (福音館創作童話シリーズ)

著者 :
  • 福音館書店
4.12
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  • Amazon.co.jp ・本 (88ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834003604

感想・レビュー・書評

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  • 越高綾乃さん紹介

  • 芋ほり遠足に行く予定が、雨が降って遠足は一週間延期。残念に思った子どもたちは、先生から紙と絵の具をもらって、大きな大きなさつまいもの絵を描きます。そのお芋をどうやって掘るか、どうやって食べるか?次々に子どもたちの空想がふくらんでいく。

    保育園での実践を基に書かれた本。子どもの日常の遊びが描かれている。読み聞かせにも◎(7分)

  • 長女 5歳8ヶ月
    次女三女 3歳9ヶ月

    名作。
    芋が長すぎてやっぱり笑っちゃうよね。

  • あおぞらようちえんのいもほり遠足は、雨のために一週間延期。
    つまんない。
    だいじょうぶ だいじょうぶ。
    おいもは いっぱい おおきくなって まっててくれるよ。

    先生の言葉で子どもたちの想像がどんどんふくらんで、
    想像のおいももどんどん大きくなっていきます。
    みんなで描く大きな大きなおいも。
    さあ次はどうしよう。

    子どもたちの声を聞きながらのびのびと保育の活動がふくらんでいく様子がよくわかります。
    こんな風に絵を描いたら楽しいだろうな。

  • 全ページお芋の紫色と黒だけで描かれていて、特に人間の絵が幼稚園児が描いたかのような緩さで優しい雰囲気なのが素敵。
    大きな大きなお芋を描き始めた子どもたちの熱中した様子と創造力にパワーを感じ、どんどん発展していくところにワクワク。
    力を合わせてみんなで作り上げる楽しさが伝わってくる良い絵本です。

  • ここはあおぞらようちえん。
    さあいよいよ明日は芋ほり遠足。
    と思ったら雨で一週間の延期。
    つまんない!
    でも大丈夫。おいもは大きくなって待っててくれるよ。
    どれくらい大きくなるのかな?
    みんなででーっかいおいもの絵を描いた。
    どんなおいもができたかな?


    絵本のような読み物のようなお話。
    園児がみんなででーっかいお芋を描くところは圧巻です。
    こんなおおきなお芋、どうやって掘り出すの?という先生の問いかけに、
    園児たちは大綱引き。お芋はヘリコプターでようちえんに運ばれ、
    洗ったり、船になったり、恐竜になったり。
    最後はみんなでおいもパーティー。

    ファンタジー?
    ユーモアたっぷりのお話です。
    作・絵は赤羽末吉さん。

  • 約5分

    ようちえんの子どもたちの話だが、一年生ならいいと思う

    おいもが、おおきくなること
    ゆうやけぐもにのってかえること

  • 2014年9月、それまで指導力ばかりに研鑽を積み続け、認められてきたと思い込んでいたぼくは、まったく新しい出逢いをする。導いてくれたのは、もう二度と会うことはないYMさん。

    2015年6月、ぼくは、学校にカフェの空間をつくりたいと本気で決意した。そこから、怒濤のカフェ巡り。江別、北広島、札幌のお洒落でアカデミックな場所を片っ端から出かけていって、居心地の良さ、スペース、座席の配置、書物の傾向、なぜオープンしたのか、取材しまくる。同時に、幼稚園、母親の会的なもの、絵本の会へ参加し、現場の生の声に驚愕し、学校へのルサンチマンを知る。

    2016年2月には、フリースクール全国大会へ参加し、こんなにも「学校」への否定的な流れがあり、カタルシスを望んでいることに、自分の理想への確かな手応えを感じる。

    そこからは、想いを発信するも、ことごとく否定される。とくに肩書きのある人たちに。 「出来るわけがない。」 「私は20年も同じことを言ってるが、変えられない。君に出来るわけがない。」 すぐ、Facebookを解除した。否定というエネルギーへの強い拒絶と正攻法では崩せない現実を知る。そして、誓う。 「2023年には実現しますよ。」 なぜ?
    根拠は?
    エビデンスは?
    そもそも、君に何ができるの?
    なにかやってから言いなさい。

    そんなクソみたいな言葉しかくれなかった。学校を変えたいときれいなことを口にするくせに、ほんとに変わる未来は信じていない。なら、そんなのは、見ない。ぼくには、なんの根拠もないけれど、そのとき、2023年に期限を設定したんだ。

    それから、2017年には学習指導要領は、アクティブ・ラーニングへ舵をきり、大学入試は変わっていく。東京や新潟、岩手、宮城、札幌、室蘭、あちこちで、かなり吠えまくった。 「本気でいってんの?」
    「あり得るの?」 インタラクティブカリキュラムと教育カフェを語るたび、何度もアホだなぁーって対応された。ぼくがやりたい教育改革は『おおきなおおきなおいも』のような学校なのだ。この本に出てくる教室では、先生の関わりは、たったの二つしかなく、なにも指示しない。子供たちの内なる力で授業が進んでいく。

    ほんきで教育革命をしたいなら、読んでほしい。そして、この絵本から、実践者の在り方を読み取ってほしい。

    あと5年で教育は変わる、変える。愛のバクダンをもっとたくさんおっことして。ルサンチマンを唱うくらいなら、学校そのものをぶっ壊してみろ。オルタナティブなんて言ってる時点で負けてんだ。誰にも真似できない方法で、同じ夢を叶えようぜ。

    ぼくには、時間がないんだよ。

  • 「あやしい絵本」で紹介された絵本のうち50冊ほどを、順に読んでみましょう。

    子供たちはお芋ほりができなかったので、絵を描きます。
    紙をつけたしながら お芋はどんどん大きくなりますよ。
    絵本のページを広げて広げて、立派なお芋にびっくり。
    さぁ、食べましょう。

    最後は、お芋の調理。 ここだけは大人目線のストーリーで興ざめ。

    2017/11/29  予約 12/7 借りて読み始め、一気に読み終わる。

  • 『改訂 私たちの選んだ子どもの本』で知り、図書館で借りた。

    「あおぞらようちえん」の子どもたちは、「いもほりえんそく」を楽しみにしていたのに、雨で延期になってしまった。
    新宿区立鶴巻幼稚園の市村久子さんの教育実践を参考にした作品。

    延期になりがっかりしてしまった子どもたちの様子が、目に浮かぶよう。
    そこで、大丈夫、と言い始めた、(おそらく)子どもの一人の発想力がすごい!
    そこから、どんどん連想ゲーム感覚で話は繋がっていく。
    幼稚園児のときに読んでいたら、私も夢中になっていたかも。
    想像できるということは、なんてすてきなことだろう。
    赤羽末吉さんはこういう絵も描くんだ、とちょっと意外だった。

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著者プロフィール

赤羽末吉 1910年東京に生まれた。1959年、日本童画会展で茂田井賞受賞。1965年、『ももたろう』(福音館書店)、『白いりゅう黒いりゅう』(岩波書店)、1968年、『スーホの白い馬』(福音館書店)で、それぞれサンケイ児童出版文化賞。1973年、講談社出版文化賞。1975年、小学館絵画賞と国際アンデルセン賞特別賞、またブルックリン美術館絵本賞。1980年、それまでの絵本の業績に対して、国際アンデルセン賞画家賞を受賞。1982年には、東ドイツのライプチッヒ国際図書デザイン展で教育大臣賞および金メダル賞受賞。1983年にはイギリスのダイヤモンド・パーソナリティ賞を受賞した。ほかに『つるにょうぼう』『したきりすずめ』(福音館書店)、『源平絵巻物語・全十巻』『絵本よもやま話』(偕成社)などがある。1990年没。

「2020年 『おへそがえる・ごんセット(3冊)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

赤羽末吉の作品

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