世界から猫が消えたなら

著者 :
  • マガジンハウス
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838725021

感想・レビュー・書評

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  • 物語の最後の展開に泣きそうになりました。
    何もない人生なんかない。みんな生きてる価値があるんだ。そう元気付けられてる気がしました。
    とても良かったです。

  • とっても読みやすく、1日と経たずに読み終えた。生きることについて、家族の存在について、自分以外の周りのものについて、その意義を問う作品。

    自分にとっての「猫」ーーすなわち、消えてほしくないものは何か、考えさせられた。それを見つけることができたのなら、それを大切にし続けられる人生が私にとっての幸せだと思う。

    自分にとってなくてはならない存在を、どれだけ愛し続けることができたか。それが人生の意味なのだと気づかせてくれた小説だった。

  • とても読みやすくサラサラとしています。

  • さらさらと読める作品。
    映画は残念だったと人づてにきいた。

    小説だこらこそ、悪魔やキャベツのなんとも言えぬ味わいや趣がでるというもの。。

    映像したら、その良さがチープになってしまう。

    死について深掘りする作品ではなく、
    死をきっかけに、
    モノ、命が存在する意味について考えさせてくれる作品だった。

  • あってもなくても良さそうな物で溢れている世界の中で私達は何かを得るためには何かを失いながら生きている。
    時には誰かから何かを奪いながら残酷と美しさの中で。命あるものは全ていつかは終わりがくるとわかっているのに知らないふりをして。
    死と同じで生きる事から逃げられない。
    今の幸せの中に浸かっていたいと思っても時は進んでゆく。
    心次第で人は幸せにも不幸せにもなれる。
    そういった当たり前だけど、忘れて日々を過ごしている事をマンガチックに思いださせてくれる本です。

    ブクログに揚げてなかったため、再々読

  • 寿命と引き換えに世界から何か消していくという設定が新鮮でした。
    同じ姿をした僕と悪魔の対比が面白かったです。
    それから、猫のキャベツがとても可愛かったです。

  • 余命短い30歳の男性に、悪魔が取引を申し込む。
    何かを消す代わりに1日寿命を伸ばしてあげると・・・。
    川村元気さんの小説を読むのは、「億男」についで2作目です。
    読みやすくてサクサク読めますが、文章の雰囲気が軽めなのが、正直に言うと私の好みではないです。
    ですが、終盤の次の文章には、ぐっと来ました。
    以下、本文の引用なので、ネタバレ注意です。




    「でも僕は誰かから何かを奪って、生き延びることが、幸せだとは思えなかった。(中略)だから、僕は世界から何かを消すのをやめた。僕は僕なりに、自分に与えられた他人よりも少し短い寿命を受け入れることにしたのだ。」

  • 何かを得るためには、何かを失う
    この言葉の意味を初めて感じる事が出来た。
    残酷だけど美しい世界に存在出来る事に感謝。

  • 悪くはないけど好みではない。
    少しアザとい感じがする。

    主人公は余命僅かとなり、突然現れた悪魔と契約を交わす。
    それは世界から何かを一つ消す事。そうすれば一つにつき1日の寿命が得られる。

    普段当たり前にあるものが消えたら…という
    気づきを促すような内容だけど
    少し無理やり感があり、矛盾点もあり
    何だかな〜。
    結構人気の作品なのだろうけど、私は苦手だ。

  • 読みやすい

    「あってもなくても良いもの」が僕を作ってる
    そう思う 音楽も物語も絵も。
    なくても死なないけど 彩りや豊かさ

    大切なものと 失う前に向き合いたい
    当たり前を 感謝したい
    生きている事を 明日が来る事を

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著者プロフィール

かわむら・げんき
1979年、横浜生まれ。
上智大学新聞学科卒業後、『電車男』『告白』『悪人』『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』『寄生獣』『君の名は。』などの映画を製作。2010年、米The Hollywood Reporter誌の「Next Generation Asia」に選出され、’11年には優れた映画製作者に贈られる「藤本賞」を史上最年少で受賞。’12年に初の小説『世界から猫が消えたなら』を発表。同書は本屋大賞にノミネートされ、佐藤健主演で映画化、小野大輔主演でオーディオブック化された。2作目の小説にあたる本作品『億男』も本屋対象にノミネートされ、佐藤健、高橋一生出演で映画化、’18年10月公開予定。他の作品にアートディレクター・佐野研二郎との共著の絵本『ティニー ふうせんいぬものがたり』、イラストレーター・益子悠紀と共著の絵本『ムーム』、イラストレーター・サカモトリョウと共著の絵本『パティシエのモンスター』、対談集『仕事。』『理系に学ぶ。』『超企画会議』。最新小説は『四月になれば彼女は』。


「2018年 『億男 オーディオブック付き スペシャル・エディション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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