三国志 (1の巻) (ハルキ文庫 き 3-1 時代小説文庫)

著者 : 北方謙三

• 角川春樹事務所 (2001年6月1日発売)

感想・レビュー・書評

[テツさんの感想 · 2020年4月11日]

そういえば北方謙三さんの三国志は読んでなかった。吉川先生とはまた違う三国志が楽しみ。

[ralopbearyさんの感想 · 2020年1月6日]

遂に読み始めた三国志！

1巻から登場人物は多いけど、全然苦ではないほど、一人一人が魅力的に描かれている。
特に曹操たちがかっこいい…！曹操の生き様や葛藤にも気持ちが高ぶったし、曹洪が生きて戻ってきた時は胸がじんとした。

なぜ闘うのか、戦とは将とは何か、生きるとは、…『生きているかぎり、まことの男に敗北などありませんぞ』…　続きが楽しみ！

[yoh7011さんの感想 · 2019年12月3日]

劉備と関羽と張飛が出会うところから始まる。

吉川英治氏の「三国志」や陳舜臣氏の「秘本三国志」、宮城谷昌光氏の「三国志」をすでに読了しているので、感触が気になる。

ほどよく読みやすい。
人間模様が面白い。


《一読後の全体レビュー》
途中まではあまり気にならなかったが、
蜀にかなり肩入れしている感。
ただし、全体の人物像が分かりやすく魅力的なので、
中盤までは程よい感じ。

[Στέφανοςさんの感想 · 2019年11月23日]

著者：北方謙三(1947-、唐津市、小説家)

[yutakaaraiさんの感想 · 2019年1月6日]

【三国志　一の巻　天狼の星】
北方謙三著、角川春樹事務所、1996年

普段は全くテレビを見ないのだが、実は最近、楽しみにしているテレビ番組がある。「三国志～司馬懿 軍師連盟～」というWOWOWプライムで毎週土曜日11時からやっている中国のテレビドラマだ。

司馬懿仲達と言えば、「死せる孔明生ける仲達を走らす」という言葉が有名で三国志最終盤の五丈原の戦いで、病死した諸葛亮孔明の軍略にかかって逃げ帰った魏の軍師という印象しか無かったが、テレビで見ていくと主人公の司馬懿がとても魅力的な人物で好感が持てる。

確かに史実としては、その後、魏の実権を握り、司馬懿の孫である司馬炎が晋を打ち立てて、後漢末の黄巾の乱以降80年ほど続いた戦乱の時代を終わらせて中国の統一を実現した。

そんなこともあって、久しぶりに、三国志熱が燃えたぎって、今まで読んでこなかった北方謙三版三国志を手にとってみた。

1巻は劉備が関羽・張飛と出会ったところから、廃墟となった洛陽で皇帝の証である「伝国の玉璽」を得た呉の孫堅が勝っている戦いの最中に弓矢で横死するところまで。

思えば、小学4年生？の時にTVアニメで三国志をはじめて見て、夢中になった。それから、小学生の時から陳舜臣版、吉川英治版を読んで、たぶん、それがきっかけで「本が好き」となったように思う。

本書では司馬懿がどんな風に描かれているのか、わからないけれど、テレビドラマで中国の昔の服装や生活などを見ているので、小説を読むのがますます楽しい。

ちなみに、司馬懿のことを中国語では「Sīmǎ Yì（スマイー）」と発音するのだが、その呼び方というかイントネーションがとても可愛らしくていいなと思ってしまう。

テレビ番組は全86話なので、最後まで見られるか自信はないが、ちょっとした楽しみ。

ちょっと本の話じゃなかったな。。。

＃優読書

[cv3-saratogaさんの感想 · 2018年12月22日]

[評価]
★★★★★ 星5つ

[感想]
身の内に激情を抱え、表面的には冷静を装う劉備や自らの出自にコンプレックスを抱いている曹操、出世には無頓着で愛する者のために戦う呂布など魅力的な登場人物ばかりだ。
また、上で上げた人物よりも経験を積んでいる孫堅が英雄として成立しているのが面白い。
反董卓連合はあっさりと崩壊し、?陽が燃やされた状況は乱世の到来を告げる狼煙となったのだろうか？
また、この時代に中国に現れはじめた仏教が関わっているのも面白い。曹操の宗教に対するスタンスも当時の人としては珍しいんだろうな。
そういえば趙雲が感情を露わにしているのは珍しいような気がするな。まだ、若輩だからということなんだろうか？劉備、関羽、張飛の義兄弟の役割分担は見事だと思う反面、勢力が大きくなった時に足を引っ張るのではないかと心配になる。

[d-kidさんの感想 · 2018年10月15日]

文も展開も無理なく進む。
桃園の誓いとかも無い。
ナチュラル感がハンパない。
文章もハードボイルドの人でなかったっけ？
キドニーブローとか連発してなかったっけ？
自然と進みすぎて人物に感情移入しにくいぐらい読みやすい。１巻だから？
終わり方もいいね、

[ピーナッツさんの感想 · 2018年2月16日]

全13巻読了。
半年以上読んでた気がする。同じ時代を生きてた者たちが死んでいって、世代交代が進んでいくのが寂しい。

[Future N . さんの感想 · 2018年1月27日]

今までは漫画でしか読んだことがなかったので
知らない物語が沢山ありました

ちょっと劉備も人柄が違うような？

[isemasa18さんの感想 · 2018年1月12日]

百人が二百人になるのには、ずいぶんと手間がかかったような気がする。二百人が三百人になるのは、いくらか楽だった。五百人を越えると次々に人が集まり、すぐに一千になった。このままいけば、二千も越える。
　
曹操の敗北シーンが感動的だった。
夏侯惇かっこいい。

著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ（全五十一巻）で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成（下） 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」