三国志 (1の巻) (ハルキ文庫 き 3-1 時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.95
  • (434)
  • (348)
  • (457)
  • (12)
  • (4)
本棚登録 : 3035
感想 : 369
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894568686

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 普通、上下巻など全て読んでから入力なのですが、この三国志は全13巻との事ですし(^_^メ)、しかも1巻しか出ておらず、最後まで出切るのは何時の事やら・・。というわけで、一冊だけでの感想ですが。
    相変わらず切り詰められた文体で良いですね。
    内容はというと、ほんとの三国志は読んだことは無いし、よく分からないけれど、やや人物像が甘い気もします(司馬遼太郎の項羽と劉邦に比べてですが)。
    どちらかというと淡々と物語が進み、しかし、その中でもいかにも中国古典らしい誇張があります

  • 全13巻

  • 劉備、関羽、張飛の三兄弟が、なんとなくだらだらっと流れで義兄弟になるのが、なんかすげえよかった。桃園の誓い、という風に大げさな話ではなかったせいか、たんなるお話ではなくて自分と地続きの現実なんだなーという感触がつよい。
    まだ曹操も大物でなく、劉備なんかむしろ売りにすぎず、そんな奴らが歴史をつくる大物になるんどなーと思うと、自分も頑張らなきゃと励まされる。
    北方先生は武術とか格闘技を知らない人なので、変に観念的な戦闘描写が、すごく深センで面白い。
    張飛が槍を派手に振り回して戦場に血の雨を降らせ、関羽が敵に静かに馬を寄せると的が切られて落馬する、という描写の仕方が、すごく面白かった。
    そういう描写に物理的なリアリティーは感じないが、リアリティーだけがアクションではない。

  • 何度でも。

  • 何度目かの再読。

    魅力あるキャラクター達のオンパレード。
    これぐらいの味付けがある歴史物は読みやすい。

    この巻のお気に入りは孫堅。
    野心むき出しな姿勢に惚れ惚れ。

    ささ、次巻へ。

  • 感情移入できる人物設定が良いです。

  • 面白い。
    簡潔で躍動的な文体は池波正太郎を思わせる。北方謙三はハードボイルドの人だってことくらいしか知らないし、過去にちょっとした散文を流し読みしたことしかなかった。もっと臭い文章を想像していたけど、これは良い。
    次巻以降が楽しみ。

  • 現在3冊目に突入。物語はまだまだ続く。
    玄戈の星、呂布の誇り死に方。
    4巻は曹操と袁紹の戦い。
    5巻末、諸葛亮孔明 の登場予告。
    6巻、長坂橋、王安の死に涙する。
    7巻、歴史が赤壁の地名を作る司馬y懿仲達も登場。
    8巻、1月9日、周瑜の死と成都に入る劉備軍団。
    9巻、1月17日、馬謖の登場。関羽雲長の死、小説はいかに人の生き方をしっかりとイメージ、想像させるかだ。
    10巻、1月21日、曹操の生き様と死に様、そして張飛の死。英傑達が退場していく。
    11巻、1月29日、劉備の死で一巻からの主な人物の退場。しかしまだまだ営み闘いは続区、月下の二人が静か。
    12巻、2月4日、7度も敵を許し育てること、泣いて馬謖を斬る、趙雲子龍の別れ、ついに最終巻へ。
    2月13日、ppt忘れで伊丹対応、小川内科診察、白鹿見学、海癒への問合せメールをした日。人は生き、人は死ぬ。それだけのことだ。北方三国志読破、雨の日に。

  • あまり興味のない三国志だけど、ビジネス的な流れから読むことに。これは劉備目線の小説なのかなぁ。趙雲をすぐ家来にせず旅させて他の主を見させるなんて俺も部下に同じこと言ってる罠。流石劉備よくわかってる。あと実際は知らないけど関羽ツヨス

  • 劉備、曹操、孫堅、そして呂布。三国志を彩る英雄達が躍進する姿に痺れます。
    劉備を支える関羽と張飛の決意が印象的でした。張飛が乱暴者だというイメージ、それはこうした理由があり敢えて形成されていく姿に張飛の新しい印象を産み出したと思いました。
    曹操の生き様はここにも既に表れています。苛烈だと判じられる程に攻める理由。それにより切り開かれる時代をそこに見ました。
    孫堅の最期は乱世の無情さを強く表していると感じます。どんなに意思があれど、どんなに力があれど、抗えない流れにより世界は進んでいく。しかしそれを足掻こうと駆けた姿に儚さと強さを印象付けました。
    呂布の描かれ方はこれまでと全く違っていて最初はやはり戸惑いましたが、瑶への愛の深さや呂布という男の在り方が色濃く存在感を示していると思われました。

全369件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

北方謙三の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
北方 謙三
宮部みゆき
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×