往復書簡 初恋と不倫

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著者 : 坂元裕二
  • リトル・モア (2017年6月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784898154618

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往復書簡 初恋と不倫の感想・レビュー・書評

  • ‪対話劇「不帰の初恋、海老名SA」「カラシニコフ不倫海峡」のシナリオだが、手紙(メール)の交換だけで展開。場面設定も状況描写もなく、会話だけで進むドラマに引き込まれる。ドラマ『カルテット』にあった小ネタも随所にあり魅了される。‬

  • 往復書簡ってだけで胸アツなのに、中身がまた、これ。村上春樹を易しくした具合の。話が横道にそれる感じが好き。ズレてしまった愛情が好き。

  • 一つ一つの台詞が、人間くさくて、あたたかで。ちょっと、ユーモアもきいていて。坂元裕二さんがあたたかなひとだということが、すーぐ、伝わってくる。

  • 「僕と君はただ同じクラスだというだけです。話したこともないし、君のことをなんにも知りません。君も僕のことをなんにも知りません」中学校のクラスメイトへ出した手紙には、こんな返事が返ってきた。強い拒絶が感じられる文面だが、彼の意に反して、2人の手紙のやり取りは長く続くことになる。やがて大人になって、2人は手紙で再開するのだ…。(不帰の初恋、海老名SA)
    ***
    「カルテット」「この恋を思い出してきっと泣いてしまう」などの脚本で知られる坂元裕二氏の著作。かつて上演された脚本に手直しを加えたものだそう。短編2作が入っており、どちらも手紙のやり取りのみでストーリーが進行する。

    坂元氏ならではの言葉のやり取りがとても好きだ。「その話、どこにつながるの?」と思うような遠回しなたとえ話や、相手の話を華麗に受け流す相づち。手紙という、話し言葉に限りなく近い文章だからこそ、その魅力が映像を見ているように味わえたような気がする。

    公演が見たかったなぁ。高橋一生も出演したとなればなおさら!

  • 『不帰の初恋 海老名SA』

    中学生の初恋が壮絶な展開
    ぐーちょきぱーの歌がこんなに恐ろしいなんて

    『カラシニコフ不倫海峡』

    複雑に入り組んで
    笑えない話なのに
    すこしのユーモアと
    ちょっとオカルト要素も
    あーでもこのひとが書くとなんて
    嫌な感じじゃないんだろか


    2作とも起承転結が素晴らしかった
    このドラマ、実写でも見たい
    いろんなひとの声に変えて読んだ
    これ、上演すればいいのにって思ったら
    もうだいぶまえにしてやんの
    脳内キャスティングの高橋一生でてやんの
    でもキャスティング知らずに読了できてよかった

  • 『Mother』『それでも、生きてゆく』『最高の離婚』『カルテット』等のテレビドラマ脚本で有名な坂元裕二さんの作品。
    2012年9月、2014年6月、7月の3回にわたって開催された朗読劇が書籍化されたものです。お話が二編収録されていて、「往復書簡」のタイトル通り、どちらも一組の男女の「手紙」のやり取りのみで物語が進みます。

    手紙の送り主・受取人が誰なのかもわからない状態から、やり取りが進むごとにわかっていく事実の驚き、緊張感の漂うスリリングな展開から目が離せない。
    しかしそれ以上に「体育館の電球はどうやって取り替えるのか」「ハリネズミ お風呂」などの本筋とは関係のない些細なやり取りがおかしくて笑ってしまう。

    「不帰の初恋、海老名SA」は、中学生時代の初恋からの『それでも、生きてゆく』を思い起こさせる逃亡劇。
    「大切な人がいて、その人を助けようと思う時、その人の手を引けば済むことではない。その人を取り巻くすべてを変えなければならない」
    うーん、重い覚悟…。

    「カラシニコフ不倫海峡」は、アフリカに行った妻に先立たれた男と、その男に接触する謎の女のお話。当初はまったく噛み合わなかった会話が徐々に通じていく。別々の場所と時間に、二人で映画や動物園や駅弁祭りに行く場面がたまらなく好き。

    坂元ドラマ恒例の「手紙」を延々と読むことができます。坂元ファンは必見です。

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