エレファント デラックス版 [DVD]

監督 : ガス・ヴァン・サント 
出演 : ジョン・ロビンソン  アレックス・フロスト  エリック・デューレン 
制作 : ガス・ヴァン・サント 
  • ジェネオン エンタテインメント
3.69
  • (218)
  • (265)
  • (382)
  • (43)
  • (10)
本棚登録 : 1516
感想 : 306
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988102028831

感想・レビュー・書評

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  • コロンバイン高校銃乱射事件を映画化した作品。犯行を行った二人の動機や思想的な部分はほとんど語られない。ただ淡々と、当日その場に居た生徒や教師たちのそれまでの様子が映し出されてゆき、余計な解釈は一切加えない。
    エリーゼのためにと月光がものすごく怖い。
    群盲象を評す。こういう大きな事件を捉えるにはそうやって表現するのが一番いいのかもしれない。
    犯人の少年たちのキスシーンが美しかった。ああいう一瞬が生み出せるのなら真人間でいられるような気もするんだけどね。それとこれとは別、なんて分けることは本来何に対しても出来ないんじゃないかと思った。

  • 2:37を見たとき、「エレファントだ」という風に言われてたので
    ようやくこっちを見ることが出来ました。
    確かに撮られ方は似ているけど、題材が全然違うから
    私にとってはどちらも全く違う作品だけど…


    銃撃という非日常が日常の中から現れる様子が怖くて
    映像や撮り方がとてもキレイでその対比がまた怖かった。
    キレイな音楽とノイズが混じったサウンドが多用されていて、
    日常と非日常の混沌が伺えたりして…
    映像と音の使い方はとてもよかったです。


    でも描写があまりに抽象的過ぎて、
    それぞれのキャラについても多くは全然語られてなくて、
    いろいろと疑問が残るまま終わってしまった。
    逆にそれが"Elephant"というタイトルに相応しいのかもしれんけど…
    事件をモチーフにした、ということは事実ではないんだろうし。
    銃社会について考える、というよりは
    少年犯罪と心の闇について考える、みたいな部分が大きいのかな?
    しっくりこないから余計難しい映画になってる。


    表紙だけ見て借りたら何のお話か全然分かんないよね^^;

  • 2:37を見たとき、「エレファントだ」という風に言われてたので
    ようやくこっちを見ることが出来ました。
    確かに撮られ方は似ているけど、題材が全然違うから
    私にとってはどちらも全く違う作品だけど…


    銃撃という非日常が日常の中から現れる様子が怖くて
    映像や撮り方がとてもキレイでその対比がまた怖かった。
    キレイな音楽とノイズが混じったサウンドが多用されていて、
    日常と非日常の混沌が伺えたりして…
    映像と音の使い方はとてもよかったです。


    でも描写があまりに抽象的過ぎて、
    それぞれのキャラについても多くは全然語られてなくて、
    いろいろと疑問が残るまま終わってしまった。
    逆にそれが"Elephant"というタイトルに相応しいのかもしれんけど…
    事件をモチーフにした、ということは事実ではないんだろうし。
    銃社会について考える、というよりは
    少年犯罪と心の闇について考える、みたいな部分が大きいのかな?
    しっくりこないから余計難しい映画になってる。


    表紙だけ見て借りたら何のお話か全然分かんないよね^^;

  • コロンバイン高校の銃乱射事件を題材にした群像劇。さすがガス・ヴァン・サントの世界観といったところか。

    もちろんコロンバインの事件を題材にしてはいるものの、その解説・検証などを狙っているのでなく、その裏にある思春期の少年たち特有の感覚を描くことを狙っている。何も特殊性ゆえにコロンバインが起きたのではなく、どこででも起こりうると言っているようだ。いや、映画を通しては特に語っていないんだけれども。

    特徴的なのはやはりステディカムが執拗に登場人物を追う点。巧いキャメラワークで、それぞれの生徒たちの生活を追いながら、銃乱射という一つの事件に繋がっていく。決してそこに強いメッセージを読みとることは出来ないが、学校という空間ですれ違う生徒は、それぞれが抱える鬱憤や希望、幸せなどいろいろな感情が交わることがなくとも、それでも一つの空間を成している。

    印象的だったのは、銃乱射の最中、カップルが犯人の少年から逃げ、廊下の先から犯人の少年が、向かってくるシーン。浅い被写界深度に、逆光の画面で、ゆっくりとキャメラまで向かってくる少年は、キャメラすれすれでようやくはっきりと姿を現す。このシーンは、単純に銃乱射で興奮した彼の狂気を現しているのではなく、彼の孤独の極致であるように思う。処理しきれない悩みを抱え、大人に愛想を尽かした、孤独な彼の心が、誰もいなくなった校舎で彷徨っているようだ。

    やはりヴァン・サント、映像の美しさだけでも観る価値はある。

    P.S. なぜだかこの映画、日常でふと思い出してしまう。それだけ印象的な映画だ。星を追加したくなった。

  • 「キスも知らない17歳が銃の撃ち方は知っている」


    オレゴン州ポートランド郊外にある高校での、初秋のとある一日。
    男子生徒のジョン(ジョン・ロビンソン)は、酒に酔った父(ティモシー・ボトムズ)と車に乗って学校に到着。父のだらしなさに呆れつつ、彼を迎えに来てくれるよう兄に電話する。
    写真好きのイーライ(イライアス・マッコネル)は、公園を散歩中のパンク・カップルを撮影。
    アメフトの練習を終えたネイサン(ネイサン・テイラー)は、ガールフレンドのキャリー(キャリー・フィンクリー)と待ち合わせる。
    学食では仲良し3人組の女子、ジョーダン(ジョーダン・テイラー)とニコル(ニコル・ジョージ)とブリタニー(ブリタニー・マウンテン)が、ゴシップとダイエットの話。そして食べたばかりの昼食をトイレで吐き出す。
    クラスルームではGSAと呼ばれる同性・異性愛会が開かれ、議論に熱が入る。
    自意識過剰の文科系女子ミシェル(クリスティン・ヒックス)は教師にチクチク文句を言われている。
    物理の授業では熱心に質問する生徒と、後ろの席のアレックス(アレックス・フロスト)に濡れたティッシュ玉を投げつけるいじめっ子がいる。
    アレックスと親友のエリック(エリック・デューレン)は、宅配便で銃を受け取ると、二人一緒にシャワーを浴び、これまで経験のなかったキスを試してみる。そして重装備を抱えて校舎に入っていき、外に出たジョンとすれ違ったあと、校内の人間を次々と射殺。やがてアレックスはエリックを射殺し、食肉貯蔵庫に隠れていたネイサンとキャリーを追い詰めていくのだった。

  • 日常から非日常に移り行く光景の映画って感じ。
    全体で1時間半くらいの作品だけど、
    1時間くらいがどこにでもあるような学園生活を描いていて、
    そこまではなんだか退屈な映画って感じ。
    シーンの一つ一つが繋がってはいるけど。
    日常から予想外な非日常が訪れ様子はめっちゃリアルで、
    実際もこんな感じなんだろうな。って思って怖かった。

    最後の
    ど・ち・ら・に・し・よ・う・か・な・・・
    はマジ怖かった。

  • ストーリーがない映画初めて観た。超新感覚。恐い。ずっと人が歩いてるとこばっかり意味分からん面白くなー・・・あれ?これずっと同じとこローテしてる??うわ・・・なにこれ。全部繋がってる!なにこれなにこれなにこれぇえ!!!ってなった。映画・・・じゃないね。1日の中の数時間をそれぞれの人物の角度から撮ってる。面白い。今日この映像の中だけで私は色んな人になれた。


    こんなことが日常に決してないわけじゃない。
    裏切りって言うの?友達って何?未来は?たくさんの疑問。

    感覚の麻痺。恐すぎる。


    命って儚いなー。
    あと何十年生きられるかもしれないし、明日死ぬかもしれない。

    やだ。うわーこの映画絶対忘れない。

  • すげえ。
    殺人が日常に溶け込んでる。
    ワイドショーの殺人がいかに装飾されたものだとわかった。

  • 有名なアメリカの高校での銃乱射事件を題材にした映画。事件に最初に気づいた少年、最初の被害者、犯人たち、その他の何人かの高校生たちの、事件が発生するまでの一日(数日)をたんたんと描いている。

     感じたのは平等な感じ。犯人たちだけでなく、他の高校生にも同じように暗部がある(例えば、犯人にも被害者の子にもいじめらているシーンがある)。
     犯人たちの心の闇を探るとかそういうテーマはない。むしろそういうことを考えるのを否定するメッセージを感じる。
     役者をあまり使わず本当のただの高校生を使い、台本はほとんどなしで台詞はアドリブばかりらしい。このへんも普通の映画と違う何かを感じて、おもしろい。
     狙ってそうしたんではないかもしれないが、事件がいつ始まるんだいつ始まるんだって、ドキドキするつくりになっている。
     DVDでは監督のインタビューもあって、どうしてこういう風に映画を撮ったかが語られている。

     なかなか見ない種類のめずらしくおもしろい映画。

  • 空の色が
    ベートーヴェンの曲が
    犬がスローで飛び上がる場面が

    すてきだった

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