- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4934569636034
感想・レビュー・書評
-
心というものを持ってしまったが故に
悲しみや憎しみや迷いを抱えてしまうけど、
自分のなかにある温かな愛情や、美しいものを感じ取ることが出来る
悲しい結末だけど、劇中でのぞみが得た気付きを語る言葉は、もやもやしてうまく言葉にできないが確かに感じ取れるこの世界の仕組みみたいなものを的確に表現していると思った詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ある日、とつぜん空気人形(ラヴドール)が心を持ってしまった。
美しいと感じられる喜び、人を好きになる幸福に満ち溢れるが、心を持つということは悲しみや切なさも感じるということ。
果たして、空気人形は心を持って幸せだったのか。
心を失って生きている人間を対極的に描く事でその問いかけが一層深くなっている。
ラストの美しさに救われた。 -
なんとも綺麗で切ない映画だと思う。板尾が、オダギリジョーが素晴らしい(笑)ありえない設定ではあるが、なんとも味わい深い作品でまた見たくなる魅力がある。「私は性欲処理の代用品」という独白の即物性、犯されオナホールを自分で取り出し洗うシーンの数奇性、空気を抜いては息を吹き込むことに欲情?する男との交接シーンの特異性、、なんともマニアックなシーンのオンパレードなんだが、不思議と自然でピュアな清らかさがある。ラストのゴミ捨て場に横たわる空気人形はなんとも悲しくしかし美しい。
-
妙な切なさが胸にあふれる。たしか、福山雅治も絶賛していた。
-
劇場で。
ボクはいつから心を持っているんだろ。
もしくは心を持っているのだろうか。
ボクに心が亡くなったら
燃えるゴミ…
虚しいような、悲しいような
チャーミングにも思えた。
「空気人形」ステキでした。
ペ・ドゥナ
大好き!になるかも!
リンダ!の時にはかわいいけど
出させてもらっているだけ感が強かったように感じる。
けど今回は作品としてマッチしてたと思う。
日本の俳優さんだとおっぱいの事で
出ない、出れないと騒ぎそうだけど
それを超え、表現し得る大きな人かなぁ。
伊藤佐智子さんのステキなファッションも、
空気が抜けるシーンとか空気を吹き込むとことか映像も
ドキドキもんでした。
ごちそうさんでした。 -
「予想外の展開」がある、ということは知ってたけど、あんなことになるなんて想像していなかった....
見ながら、あの純一(ARATA)の苦しそうな息と、のぞみ(ペドゥナ)の真剣ながら悲しむ表情みてると、おい空気人形なにやってんだよ...って思った。
のぞみのあの行動は、彼女が感じた「孤独・空っぽ」を純一と共有して、なにかで満たしてもらいたい、そして純一の空っぽは、自分が満たしてあげたい、という気持ちだろう。
空気人形であるが故の誤解・純粋さから生まれた、新たな孤独。
周りの人々も
みんな空っぽなんだ。
どこかに、空っぽを感じている。
まあこれはその「こころ」に重点をおいている映画だから気にしないことにしてたけど、
あれって、殺人、になるの...?
ゴミステーションに放置してたけど、なんかそこスルーだったよね(笑)
ARATAもペドゥナも、あと板尾創路も、みんな適役だった。
脇役でありながら主役でもある、あの地の住人たちも。 -
純粋なことは、残酷でもある。