- Amazon.co.jp ・電子書籍 (248ページ)
感想・レビュー・書評
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引き込まれる文章と友人や親族に対するえげつない悪口が最高。
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うーむ、判断が難しいが、どうも太宰治は自分には合わない様な気がする。思春期に読んだら違ったのだろうか?
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主人公の孤独感が、現代でも評価される要因なのか。
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日本人が書いたものだが外国の小説にも感じる
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信じることの難しさ、辛さがわかります。
「世間とは個人である」納得しました。 -
気分が落ちてる時は読まない方がいいだとか暗すぎるって口コミがあったからどんなものか恐る恐る読んだけど、太宰治の自伝と思ってスーッと読めたし嫌いじゃないなー
この本のキーワードでもある「お道化」はすごくわかる。
心と裏腹のお道化。
この本は人間の弱い部分汚い部分を包み隠さず書いているから、共感する部分もあって、だけど普通は人には絶対悟られないようにしている部分だからこそその内容に引き込まれるのかも。
ただ、知識不足ゆえ何度も単語とか調べたからスムーズには進まなかった〜 -
恥の多い人生を送ってきました
自分の幸福の観念と世のすべての人たちの幸福の観念tがまるで食い違っているような不安
自分は隣人とほとんど会話ができません。何をどう言ったらいいのかわからないのでう。そこで考え出したのは道化でした。
何が欲しいと聞かれると、とたんに何もほしくなくなるのでした。
ほとんど完全に近く人をだまして、そうして、あるひとりの全知全能の者にみゃぶられ、木っ端みじんにやられて、死ぬる以上の赤恥をかかせられる。それが尊敬されるという状態の自分の定義でありました。
自分にはあさむき合っていながら清く明るく朗らかに生きている、あるいは生き得る自身を持っているみたいな人間が難解なのです。
下男下女に犯されていても言い出さなかったのは、人間を信用していないから
わざ、わざ 見破られる 一日中監視していたい
あるいは情熱とは相手の立場を無視することかもしれませんが
弱虫は、幸福をさえおそれるものです綿でケガをするんです幸福に傷つけられたこともあるんです
所有欲がない
のちに、自分の内縁の妻がおかされるのを黙っていていたこともあった
自分は神にさえおびえていました。神の愛は信ぜられず、神の罰だけを信じていました。
世間とは何でしょう。人間の複数でしょうか。どこに、その世間というものの実態はあるのでしょう
「世間というのは、君じゃないか」
よし子が汚されたということよりも、よし子の信頼が汚されたということが、自分にとってそののち永く、生きておられないほどの苦悩の種になりました。
果たして、無垢の信頼振は罪の源泉なりや
その妻はその所有している稀な美質に依って犯されたのです、しかもその美質は夫のかねてあこがれの無垢の信頼心というたまらなく可憐なものでした
自分の不幸は、拒否の能力のないモノの不幸でした
すすめれて拒否すると、相手の心にも自分の心にも永遠に修繕し得ない白々しいひび割れができるような恐怖に脅かされているのでした。
神に問う。無抵抗は罪なりや?
ただ、いっさいは過ぎていきます