プロジェクト・ヘイル・メアリー 下 [Kindle]

  • 早川書房
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感想・レビュー・書評

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  • 読み終えるのが寂しくて、最後は涙、涙だった。映画を1本観たような充実の読後感…、と思ったら本当に映画化が決まっているそうで。楽しみ。

    人類を救うためのプロジェクト名「ヘイル・メアリー」は「マリアに祝福を(アベ・マリア)」という意味だとあったが、アメフトの試合終盤で一発逆転を狙って放つロングパスもそう呼ばれるそうで、まさにグレースが乗った宇宙船はそれだったのだなとじんわり胸に沁みた。
    何年かぶりの濃い読書体験だった。

  • 長いけどあっという間に読み終わった

    SFとしての設定が緻密で矛盾も感じずさらに物語として構成も素晴らしくオチも完璧で非の打ち所がない作品だった
    上から感じていたが文章がおしゃれすぎる
    原作もそうなんだろうけど翻訳もすごい

    物理、化学、生物と高校生くらいの知識で止まっているがそれでもやってることは理解できた
    多分SF好きじゃなくても科学系の知識なくても楽しめると思う
    結局キセノナイトはどういう原理なんだ

    蛇足になるかもしれないけど地球サイドのその後読みたかった
    ロッキーとグレースで地球行ってくれ

    考えてみればグレースは地球に心の底から大事と思える人物(子ども以外)いなかったのか
    そういう意味ではロッキーが最初の真の友達なのね

    とにかく全体的によい、よい、よい作品なので色々な人に読んでもらいたい

  • 自分の少ない語彙では""""最高""""以外出すことができない
    素晴らしい読書体験だった。英語がもうちょっと出来れば原著も読み漁りたい。

  • 異星人との、友情がその始まりから、丁寧かつリアルに描かれた素晴らしい作品。
    特にその邂逅の手探り感とわかり会えると理解したときの感動が一番好きなシーン。空想科学と「人」としての情が絡み合う。

  • 主人公と異星人とのバディが奮闘する姿が、いい!。お互い得意な分野(科学とエンジニアリング)はちがうわけで、協力するわけだけど、まさかあんな結末になるなんて。「火星の人」と同じように主人公はありとあらゆる実験?ともいえるような取り組みを続けるわけですけど、まー思いつくものやっていけばなんとかなるもんかなー、と思ってしまいました。エンディングに向けて、あらゆるトラブルに対してぶっこんでいくアイデアの数々、しびれました。そして異星人のバディとの友情もグッときました。

  • がっつりSF。ハラハラドキドキ・・・というよりも、なんとも息苦しい状況の続く物語でした。まるで、水を張った洗面器に顔をつけて息をとめつづけているような。
    ひとつの発見が、良い結果につながったり、悪い影響を及ぼしたり、状況に応じていろんな側面が出てくるところが、なんともおもしろかったです。【2023年1月8日読了】

  • 「プロジェクト・ヘイル・メアリー〔下〕」(アンディ・ウィアー : 小野田和子 訳)を読んだ。
〔上〕の感想にも書いたけど、
めげない精神力
失われないユーモア
放棄されない希望
湧き出る創造力
これに尽きると思う。
人類の愚かさを思うとき、さすがのアンディ・ウィアーも「プロジェクト・ヘイル・メアリー」後の地球を描けなかったのではないのかと邪推してしまうのだが。
できたら『プロジェクト・ヘイル・メアリー : エヴァ・ストラット バージョン』を書いてくれると嬉しいなあ。
(ある意味エヴァ・ストラットはもう一人の主人公であると思うので)

  • 目を覚ますと全ての記憶を失っていた“ぼく”は、ロボットアーム相手に文句を言いながらも自分がいる場所がどこなのか調べ始める。過去と現在が交互に進むことにより、徐々に明らかになる“ぼく”のやるべきこととは。→

    ネタバレしたらまずい本みたいなんで、迂闊になんも言えないんだけど。
    とりあえず主人公が明るくてグイグイ読ませる。かなり悲惨な立場にいるはずなんだけど(記憶ないし体ボロボロやし同室に死体あるし)「オーケイ、問題ない」ってな感じでとにかく思いつく→試す→考察するで乗り切るのがスゴイ。

    先に「三体」を読んでるからか「こんなにポジティブなSFあるのか!!」って驚いた(笑)
    特に後半は暗黒森林病を患ってるから、いつなんどきひっくり返るかビクビクしながら読んだわ。
    いやぁ。ラストがいいね。爽やか!!ラスト2行が最高に素敵。とてもたのしいSFでした。

  • もう一方だった結末、も書いてほしい!

    残り数ページになっても結末が定まらないことにハラハラしながら。そしえ読み終えるのが勿体無く感じた物語。

  • 宇宙で遭難した地球人が、同じく宇宙で遭難した他の惑星の生物に出会う。
    宇宙人と育む友情や宇宙で生きるサバイバルだと思って読んでも面白いし、地球とは違う環境で生まれた命のもしもの進化史として読んでも面白い。
    「○○です?(質問)」か「○○です(断定)」かなどそれが質問か否かを言い分けるときに、日本語や英語だと語尾をあげることで使い分けている。しかし宇宙人である彼は質問の場合「○○、質問」と語尾に「質問」という言葉をつける(もちろん主人公が翻訳した彼の言葉である)。その「○○、質問」というの主人公との交流の中で何度もでてきて……最初は違和感があったその言葉が、物語を読み進め宇宙人の彼の人となりを知っていくなかで、なんだか、その口調がどんどんと好きになっていった。

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