ともぐい [Kindle]

著者 :
  • 新潮社
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感想・レビュー・書評

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  • 直木賞受賞インタビューでお話しされている河﨑さんのたたずまいと言葉が、あまりにも格好よくてやられてしまい、本書を読んだ。文章も筋書きも骨太で凛々しくて、ご本人そのものだと感動した。他の作品も読みたい。

  • 人間の動物としての本能、すなわち、誕生、生育、食、性、死を生々しく描く。
    そこには愛とか情とかが入り込む余地はないのかもしれない。

  • いやすごかった。熊文学ではなく人文学でもなく、その狭間というか読んでいて迫ってくるようなエネルギーと圧力を感じる壮絶な物語だった。生き物たちのそれぞれの生きる様と死に様があり、壮絶な自然と対比するかのように見えた一見便利で栄えた人間の世界は、一歩踏み外せばの脆きものであり、人間も一歩道を外れれば獣であり、生き方を考えさせられる作品でした

  • 主人公から見た自然と動物の描写がとても素晴らしい。
    読み始めたら止まらなかった。北海道にいきたい。

  • 賞を取った本の中で一番良かった。

    生々しい熊との闘いの場面は息を吞むくらいドキドキした。

    物語としても完結していて清々しい気分になった。

  • ページターナーではない。
    なにやら最後に凄惨なことが起きるのではないかと思いつつ読んでいたが、こうくるとは。
    それにしても小説家の想像力はすごい。筆者は畜産業をやっていた人だそうだが、半分動物のような男の漁師心理がよくわかるものだ。オリジナルのオノマトペが秀逸だと思った。

  • 冒頭10ページで北海道の山の中に連れていかれる。息苦しくなるほどの生々しさ

  • 【請求記号】913.6||K
    【資料ID】91230979

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著者プロフィール

1979年北海道別海町生まれ。2012年「東陬遺事」で第46回北海道新聞文学賞(創作・評論部門)、14年『颶風の王』で三浦綾子文学賞、15年同作でJRA賞馬事文化賞、19年『肉弾』で第21回大藪春彦賞を受賞。最新刊『土に贖う』で新田次郎賞を受賞。

「2020年 『鳩護』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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