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本は読めないものだから心配するな〈新装版〉
- 管啓次郎
- 左右社 / 2011年5月31日発売
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国際ブックフェア2015にて柴崎友香さんが紹介されていた本。
詩人でもある著者。
キラキラと太陽の光を
水面に煌めかせながら、
サラサラ流れるせせらぎような
言葉の運び。
読んでいて、
気持ちがいい。
その流れに足を浸るような気持ちよさ。
ふじやんばかり本出して、
わたしの聞きたかったのは、
ずーっとずっとうれしーの言葉だったんだよ!
書籍とは、
購入前に扉をめくり、
試し読みのできるものだけれど、
それゆえにジャケ買いということは、
ほとんどない。
でも、この本は、
見つけた瞬間、間髪を入れず、
即購入。ものの5秒。
うれしーの、
ありがたい言葉。
うれしーの言葉に、
いつも救われる。
2015年8月11日
ラジオ版学問ノススメで、
ムンクの接吻を装丁にしていると聞き興味をもち拝読。
文学らしい文学。
エンタテイメントとしてでなく、
文学としての文学という赴き。
こういう形のある文学を、
受け継ぐ人が、きちんといるからには、
読み手もそれに応えなければならない、
ということを考える。
他者の筆跡をそっくり再現できる
人と違う時間軸を生きる
火を愛する
到底、想像もできない設定に、
しかし現実にきっとどこかにそういう人は、
いるのであろうぎりぎりのところ。
人間の多様性と、唯一性への理解。
更に、東日本大震災を扱う小説は、生まれて初めて読んだ。
「なぜ、あの瞬間でなければならなかったのか」
という答えのでない問いに、小説という形でひとつのレビューを与えてくれていた。
2015年7月27日
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ダニエルのふしぎな絵
- バーバラ・マクリントック
- ほるぷ出版 / 2005年9月1日発売
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職場で見つけた本
今まで絵本の1位は『オクリモノハナンニモナイ』だったけれど、この本が塗り替えそう。
最後のお父さんの言葉がいい。
この父娘の関係も気になる。
美しい。大人にぜひ読んで欲しい絵本。
2015年7月25日
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こころのふしぎ なぜ?どうして? (楽しく学べるシリーズ)
- 高橋書店
- 高橋書店 / 2013年7月27日発売
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児童書との出会い。
児童書というジャンルと邂逅して、
大きく世界が広がったように思う。
やさしい言葉で、
心の不思議を、
これでもかというくらい、
わかりやすく解いてくれる。
かなしみな、いつ消えるの?
楽しかった日は、ゆうがたになるとちゃっとなきたくなります。、どうして?
人は、しんだらよみがえらないの?
「ごめんね」がうまくいえない
ここに書かれていることは、
子どもであれば鵜呑みにできるけれど、
その事実を根底から理解することは大人にとってもむずかしい。
「人は死んだら、ぜったいに生き返らない」
子どもは、
ふーん、そうなんだと思うだろう。
でも、それは本当に理解することがむずかしい。
ここに書いてあるシンプルな答えを、
どうしてそのように実行できないのだろう。
やさしくなれる方法は、とっても簡単なのに、
なぜそれができないんだろう。
それは、わたしたちひとりひとりが、
不完全であり、模範解答ではないからだと思う。
わたしたちの心は、そんなに簡単じゃないんだと思う。
あたりまえのことを、
あたりまえにできないから、
心について人は考えるのだと思う。
2015年5月1日
「そんなひとり鎖国みたいな生活に、いい具合にぐりぐりと食い込んできたのが、読まされ本の数々であった。それは、ひとり鎖国という贅沢をさせてやる代わりに、これだけは読んどけよ、という、シャバからの差し入れのようでもあった。」ー著者あとがき
よしもとばなな、井上陽水、皆川明に飯島奈美。各分野の錚々たるメンバーからの読まされ本。
そこに、さかざきちはるの挿絵。
豪華すぎる。
うらやましい。
この本を作るとき、
聡美さんも、編集者さんも、
きっと楽しかったろうなと想像できる。
一番気になるのは、
やはり『股間男衆』だな。
2015年4月29日
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正しい保健体育II結婚編 (よりみちパン! セ) (よりみちパン!セ 59)
- みうらじゅん
- イースト・プレス / 2013年9月15日発売
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保健体育第2弾。
2日間で2冊読んでしまうという。
あいかわらずくだらない。
嘘八百。
でも、くだらないなかに、
真理をつく一説がある。
死後/霊界編が本当に出るのかは謎だけれど、
第2弾の終わりは本当に良かった。
幸せなエンディングを迎えているのは、これまでの人生に波風が立っていたからこそなのです。波風が立っても、ちゃんと家庭に戻ってきた、その「収まった」ときに、幸せというものを感じるわけです。ー133頁
フタを開ければわかるとおり、スイッチが山ほどある。その中で、人と比較してしまう、優しさに限度をつけてしまうスイッチだけ、オフにすればいいのです。ー140頁
2015年4月27日
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明るい方へ 父・太宰治と母・太田静子
- 太田治子
- 朝日新聞出版 / 2009年9月4日発売
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太田治子さん。
数奇な人生を辿る人。
結局彼女は、
父を、太宰治をどのように思うのだろう。
それはきっと、彼女自身も説明できないんじゃないだろうか。
複雑と、一言で片付けるにはあまりに複雑。
感情移入は、全くできなかった。
誰も恨めないし、誰の味方もできない。
ただ、
「〜だという」
「〜だと思う」
「〜のような気がする」
という伝聞や推測の多い文中で、
本当のことがなにひとつわからない。
この物語のなかでの太宰治は、
何の魅力も感じない。
読後感が、とても微妙だった。
2015年4月26日
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正しい保健体育 (よりみちパン!セ 5)
- みうらじゅん
- 理論社 / 2005年1月1日発売
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みうらじゅんの本を初めてきちんと読んだ。
なんだろう。
この独特の世界観は。
規制の事実をかんたんに、くつがえす。
そして、みうらじゅんの口からでまかせは、
すべて「嘘には聞こえない」から面白い。
みうらじゅんが、
「国会で決められています」といえば、
本当にそのような気がするし、
食事と健康についての結論はただひとつ、
「好きなものだけ食う」
本当にそれだけのような気がする。
この説得力はなんだ。
たまに本当に良いことも言う。
だから、全面的に信じてしまう。
大切な人のためにやるべきことでもっとも大事なことは、「その人よりも長生きをする」です。その人の死に水を取ることなのです。大切な人ができたら、その人より1日、1時間でも長く生きなくてはなりません。
大人になってからは奥さんのためですが、青春期に健康診断が義務づけられているのは、「大切な親よりも先に死んではいけない」からです。
診断後、その健康診断表を対決な人と比べるのです。そしてひとつでも負けている部分があれば、そこを改善していかねばなりません。「大切な人」はナチュラルに生きていいのですが、「大切な人を思う人」は不自然に生きていかねばならないのです。ー49頁
生まれることと死ぬことは、人は自分では決められません。決めてはいけないのです。ー142頁
命の執行猶予期間を、楽しく生きたいと思った。いい大人になんてなりたくない。思い出話をたくさんできる、トーナメントの優勝者でありたい。
2015年4月25日
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不勉強が身にしみる 学力・思考力・社会力とは何か (光文社新書)
- 長山靖生
- 光文社 / 2005年12月13日発売
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@shinsyo_bot: 「文学」によって豊かになる感受性とは、自己の内面に深く沈潜する悲観的省察の類の情感であろう。『不勉強が身にしみる』長山靖生
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こども東北学 (よりみちパン!セ)
- 山内明美
- イースト・プレス / 2011年11月17日発売
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私は、震災後の東北はおろか、
震災前の東北ですら何も知らない。
地方と中央。
度重なる自然災害。
本来は適さないはずの場所で営まれる米の栽培。
東北に生まれたことへの恥じらい。
こういうものは、
いわゆる都市で生まれ育ったわたしには、
本当にわからない感覚だ。
わかってほしいとも思われないかもしれない。
でも、知りたい。
できることなら寄り添いたい。
同じ日本人として、
日本に暮らす者として。
2015年3月4日
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引き寄せの法則
- マイケル・J・ロオジエ
- 講談社 / 2007年11月21日発売
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自分の言葉や考えに嘘をつかないこと。
正直な前向きさが、ものごとを引き寄せる。
わたしも、
引き寄せたい。
2014年12月10日
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蚊がいる (ダ・ヴィンチブックス)
- 穂村弘
- KADOKAWA/メディアファクトリー / 2013年9月13日発売
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又吉さんと穂村さんの対談。
この人たちしか通れない秘密の扉があるみたい。
いつまでも聞いていたい会話。
エッセイでは
長友(102頁)
他人はどれくらい苦しいのか(203頁)
2014年9月13日
久しぶりに、ちゃんと本を読みました。
今を生きるためのヒント満載。
わたしも、自分を律しないといけません。
2014年8月31日
初めての吉本隆明がこの本というのはどうなのか。
第一印象は、
やっぱり猫が好きなんだなぁ
というのと、
断定をしない優しさを持つ人だなぁ
というのと。
吉本隆明という先人のいるおかげで、
わたしはだいぶ楽になれそうな気がする。
もっと言うなら、生きるっていうのは、どっちとも言えない中間を断定できないまんま、ずっと抱えていくことじゃないか。ー81頁
宗教とか宗教的なものっていうのも、みんな、そうなのかもしれない。ひとつとして確実なことは何もないんじゃないかっていう。
だけど人間っていうのはおかしなもので、何かにこだわっていないと、どうも生きてるって感じがしない。そこがおもしろいっていえば、おもしろいところですよね。ー84頁
2015年4月28日
3月31日に買った本。
そして、5月17日に読み終わる。
わたし、いつか悦子さんみたいになっちゃわないだろうか。
愛されつつ、常に孤独と隣り合わせで生きる女性。
悲しげで、とても強くて、だからこそ凛として、儚い。
わたしもわたしの店で、お客さんの物語を描ければと思う。
2014年5月17日
わたしの前にも現れないかな。
「おにいさん」
2014年9月20日
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大事なことはみ-んな猫に教わった(そしてもっと)
- スージー・ベッカー
- 飛鳥新社 / 2008年10月1日発売
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猫のように生きたい。
2014年4月12日
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月に吠える (愛蔵版詩集シリーズ)
- 萩原朔太郎
- 日本図書センター / 1999年10月25日発売
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萩原朔太郎。
なんとなくしか知らない存在だったけれど、生きることの辛さを綴る詩人。
「さみしい人格」
好きだなぁ。
孤独と向き合う人は、いいなぁと思う。
それから
「愛憐」
のなまめかしさ。
いんびなようす。
グロテスクに行くことなく、
美しいまま性を描写する。
このぐらいが好きだ。
美しいと思う。
全体的な、詩集の寂寥感。
哀しみに暮れる感じ。
たまらなく好きだ。好きなおもむき。
やっぱり文学は良い。
文学者とは、結局は孤独を追い求めるヒトビトなのではないか。
だから、わたしは文学が好きなのでは。
わたしが読んだのは、昭和に出た名著復刻版シリーズ。装丁も良い。書体の古めかしさもいい。生成りの紙も。
本が好きだと、実感する。
2014年3月9日
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ほんとうの味方のつくりかた (単行本)
- 松浦弥太郎
- 筑摩書房 / 2014年3月24日発売
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松浦さんの考え方が大好き。
松浦さんの分身になったつもりで、
松浦さんみたいに過ごしたら、
松浦さんみたいになれるだろうか。
2014年4月7日
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回避性愛着障害 (光文社新書)
- 岡田尊司
- 光文社 / 2013年12月13日発売
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「なぜこんなに生きづらいのか」
「なぜ自分は人と違うのか」
そう思って、精神医学やカウンセリング、心理学なんかの本をぽつぽつ読むけれど、
回避性愛着障害
うーん、あてはまるところはあるけれど、そればかりではない。
不安型なところもあるし、恐れ・回避型のところもある。
(少なくとも安定型ではないのだけれど…)
」自分がこの型だ」と、
断定してしまえばその診断や病名にすがることができるから、楽っちゃ楽だと思う。
「わたし、プチうつなんだ」
なんていう小賢しい言葉が一時期流行ったのもそういうことだと思う。
でも、本当に人って色々な側面があるから、一概に自分が愛着障害だと断定出来ないし、断定したところで所詮、主観的な断定だから客観性はないわけで。
でも、太宰治やムンクは間違いなく愛着障害を抱えていたろうなとは思う。
種田山頭火やトールキン、キルケゴールといったわたしの大好きな人々の名前も出てきた。
ということは、わたしは、このような人々を嫌いではないのだな、と思った。
自分が愛着障害を克服するために、愛着障害を抱えている人を救ってみたいな。
そんな風にも思えた。
2014年2月28日
久々に読み終えた本。
カフェ経営の本は、若い女性の憧れなだけにたくさん出ているけれど失敗した本は、これが初めて。
将来、10年後のわたし、未紀みたいになっていそう、とちょっと怖くなった。他人事ではないみたい。
恋人にも振られて独り身で、
カフェ作ったけれど失敗して、
借金抱えて、
シェアハウス住んで、
(既に今住んでるし、奨学金返してるし)
そして、ひょんなところから、ふとしたタイミングで小さなチャンスは降ってくる。
それを、絶対に見逃さない。
思い描いていた青写真でなくても、
思い描くことすらできなかったちょっと特異な青写真を手に入れることもできる。
失敗も、こつこつ積み重ねて。
2014年2月14日
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ごはんのことばかり100話とちょっと
- よしもとばなな
- 朝日新聞出版 / 2009年12月4日発売
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わたしにとって、食のバイブルになりそうな本。
この本にある価値観で、わたしのお店は築き上げてゆきたい。