お話も文章も絵も、やさしくてユーモラスで、あたたかさに満ちていてすばらしかった。
この絵はずっと見ていられる。
こんな世界が待っているならいいよねえ。
いい本選んだね、と、うちの小1をほめたい。

2022年4月30日

読書状況 読み終わった [2022年4月30日]

小学1年生になった子が、連日「死ぬのがこわい」「死んだらどうなるの?」「天国ってどんなところ?」「天国でどうやったらママに会えるの?」「すんちゃん(お気に入りのぬいぐるみ)をつれていくにはどうしたらいいの?」と質問攻め、不安で泣いたりするので、どうしたものかと思っていた。
いろいろ答えてみるものの、なかなか不安をとりのぞくことはできない…
死んだ人は語らないので、誰も本当のことはわからないのだ、でも、同じ思いをしている人はたくさんいて、みんないろいろ考えてみているんだよ、と話してみて、ここはやっぱり本に頼ろう、と思い、まず思いついたのがこの本。知ってはいたけどまだ読んでなかったので、すぐに注文、「本屋さんにとどいたらいっしょに読もうね」と数日。
昨日届いたので早速読んでみた。

「こないだおじいちゃんがしんじゃった」で、「えっ」となるが、ライトな語り口に、「えへへ」と笑いながら引き込まれていく。地獄のところはちょっと顔が曇った気がしたけど、お墓で再盛り上がり。
「おじいちゃんはもしかしたらほんとはすごくさみしくてすごくしぬのがこわかったのかもしれない」のところで、「おんなじだねー」と、ちょっとしんみり。私もちょっと涙ぐんでしまった。でも、みんなが揺れる心をもっているということに共感したみたいで、読み終わるととても明るい顔に。
「きもち変わった!これを信じる!」

ヨシタケさん、ありがとう!

2022年4月29日

読書状況 読み終わった [2022年4月29日]

この絵本を前に新刊の棚で見つけたとき、とってもいいなあと思って、ちょうどその頃出産したばかりの友人にプレゼントしようかと思ったのだけれど、子どもをもたなかった私は、お母さんの気持ちをわかっているのかどうかと思うと自信がなくて、そのときはためらって結局棚に戻してしまった。
そのあと、しばらくして自分の妊娠がわかって、そうだ、あの本、と思った。無事に生まれたら、あれをまた読もう。それをたのしみにしていて、5か月になった今、ようやく再会した。

よかった。とても胸にせまって、あのときの心許なさも、すこしさびしかった気持ちも全部、味わったあとでよかった。ちいさな手も、よく笑う顔も、今は知っている。そのことが余計にありがたくて、なんてなんて、わかってる絵なんだろうって思って、何度も繰り返して読んだ。そして何度も寝顔を確かめに行ってしまう。あたたかい気持ちで満たされる。

そして、お母さんのための絵本って、存在価値、やっぱりあるんだなあ。と、いう発見でもあり。

2016年1月27日

読書状況 読み終わった [2016年1月27日]

「人々が攻撃的になるのは、視野を狭くしているからだ。世界を、広く、深く、複雑なものとして見ることを忘れないようにしたい」

2015年7月9日

読書状況 読み終わった [2015年7月9日]

私は、小学生になって以降の読み物の記憶はあるんだけれど、それより前の幼い頃の絵本の記憶がほとんどなくて、今の仕事に就いてからしばらく、とても寄る辺ないような、心許ない気持ちで働いていた。そんなとき、本屋さんでばったりこの「ピッキーとポッキー」を見つけて、その表紙を見たとたんに、ずっと思い出しもしなかった記憶が鮮明に蘇ったことを、今でもよく思い出す。手にとって、ページをめくったら、どのページもどのページも、全部知っていた。そうそう、このサンドイッチ!とか。
あのときは、ほんとうに救われたような気持ちになった。あの日のことは忘れない。
ピッキーとポッキーは、青い服と赤い服を着ていて、私は年子の兄がいたから、きっと二人で自分たちを重ねて読んでいた。後日、実家に持って帰ったら、兄もよく憶えていた。
今でも仕事を続けていられるのは、もちろんほかの理由もいろいろあるのだけど、この、自分にも大事にしていた絵本があったっていう気持ちの安堵感とその揺るがなさは、比べるものがないなあと思う。
きょう、安西水丸さんの展覧会に行ったら、安西さんはこの絵本を私の生まれた年に描いていた。
今でも開くとうれしい気持ちになります。すてきな絵本を描いてくださってありがとうございました。
どの絵も、絵についているコメントも、展示してあったコラムも、なんだか全部素敵で、もっといろいろ見て、読んでおけばよかったなあと思ってる。これから少しずつ探します。

2014年11月8日

読書状況 読み終わった [2014年11月8日]

打ちのめされたような気分。
正しい顔して座ってた子どもの頃の自分も、今の自分がもってるやさしさも、全部並べて違うと言いたい。全然違う、そういうことじゃない。いちからやり直しだ。
ちゃんと寄り添える人間でありたい。

2014年9月23日

読書状況 読み終わった [2014年9月23日]

夏休みの横須賀美術館で、原画を前に目が離せなくなってしまって、この絵本を買って帰ったのだけど、何が繰り返し読ませるのかというと、やっぱり文章にとても惹かれるのだった。
ヒワの軽やかさ!はなのくきのようなあし。この存在感があるから残る。
もちろんもちろん絵もよくて、合わさってのよさには違いないけれど、これしかないということばがそこにあると思えて、何度も繰り返して開いてしまう。
唸ってばかりいます。

2014年9月23日

読書状況 読み終わった [2014年9月23日]

p229からのレヴィナスのことば、森田真生さんの解説が印象的。

2014年9月13日

読書状況 読み終わった [2014年9月13日]

憲法への理解を助ける本として、とてもわかりやすい。久しぶりに、高校生の頃に勉強していた感じ、のようなものを思い出した。なんとなく知っているような気になっていたことも、整理されて頭に入って、よかった。
朝日新聞の天声人語でこの本が扱われていたのは、やっぱり、あらゆる世代の人に、憲法のことを知って欲しい、考えて欲しい、という切実な願いの表れなんだろう。
無関心でいても、誰かがうまくやってくれるなんてことを信じている場合ではない。

2014年8月2日

読書状況 読み終わった [2014年8月2日]

ちょっと鼻息荒くなってしまうくらい、おもしろかった。情操教育について、想像力について、歴史について、それから、オバケについて!
ここしばらく思っていたことや気になっていたことがなぜかここでつながっていく不思議。頭より、私の手が確信をもってこの本を掴んでいたような気がする。

知る者は好む者に如かず、好む者は楽しむ者に如かず。

2014年4月25日

読書状況 読み終わった [2014年4月25日]

「けんかをしても なんとか あとで なかなおりして、ほんとに だいじなことは みんなで ちからを あわせて やってください。」
まどさんに言われると、きっとだれでも、はい!といいお返事をしてしまう。ほんとにいい手紙。絵もいいなあ。
よーし、ぜんりょくあげてがんばろう。

2014年4月19日

読書状況 読み終わった [2014年4月19日]

誰もが小説や詩、それらを誰もが書けるわけではないけれど、手紙を書くことはできる。
そこが並列になって、初めて、ああそうだ、と納得した。
たとえ拙くても、ことばを届けることができる。届けたい気持ちを、ことばにすることができる。
翻って、わたしたちは、それが手紙のかたちでなくても、受け取ることもできるのだ。
届き、届けられることばがある、と思えることはとても心強い。
どうか、深い悲しみのうちにある人に、必要なことばが届きますように。
とりあえず、ディケンズを読んでみよう。

2014年4月14日

読書状況 読み終わった [2014年4月12日]

趣味は読書です、とか本が好きで、とか、おおっぴらに言うのもなんか恥ずかしいなあとつねづね思ってはいるのだけど、やっぱりこんなふうに読んでる時間があまりにしあわせで満ち足りた気持ちになる本に出会うと、誰かに言わずにはいられない気持ちになる。
本を読むって、やっぱりたのしい。読んで思いをめぐらせている時間もたのしい。
ついでに、早春賦の音源を探して聴いてみたり、あしたは台所に立って、あれをつくってみようと思ったり。
子どもの頃の話がすごーくいい。いいなあ。自分はなんか冷めててつまらない子どもだったなあと思い返したりして。おばあさんの話にはしみじみ。「早起きのほうび」でなぜだか涙ぐんだり。
もうすぐ終わっちゃうのがさみしい。そしたら、好きなあれとあれとあれをまた読み直そう。
そうやって、今まで出会った好きなものを、本棚に並べていって眺めるしあわせ。やっぱり、趣味は読書です。

2014年3月21日

読書状況 読み終わった [2014年10月3日]

近く重版されるようだけど、2000年にこれを買ってた自分を褒めたい。買ってとっておくって、やっぱり人生に必要なことだと思う。何年もたってから読み返すことがあるんだもの。本は増えても捨てるべからず。そしてすぐに全部読めなくても、自分に必要な気がしたら買っておくべき。

まどさんの、謙虚さ、真摯さ、向日性。
真似なんか到底できないけれど、学ぶところがたくさんある。偉大なる先輩。

2014年3月16日

読書状況 読み終わった [2014年3月16日]

大学生のときに図書館でみて、どうしても欲しくなって買った本だけれど、会社にある初版と装丁が違っていてちょっと悲しい。でも、重たい本をテーブルに置いて、ひとつひとつ詩を読んで満ち足りた気持ちになったことを今も覚えているから、やっぱりこの本を持っていることはとてもうれしい。
今、この本を手にとった図書館にときどき通いながら絵本を作っていて、その絵本が過去にまどさんとつながっているなんて、なんだか不思議で、心底ありがたい。大事にしたい。そしてまたこの本をテーブルに置いて、ひとつひとつ読み直したい。

2014年3月16日

読書状況 読み終わった [2014年3月16日]

こんなすごいものが、私がまだちっちゃな子どもだったころに書かれていたなんてなあ。知らなきゃ知らないままだったなんて、ほんともったいない。よかった、今、新刊で出てくれて。ひとつひとつ読み終わるたびに、唸ってしまう。世界は広い。
たぶん、新しいものをはやく知ってることも必要なんだと、仕事柄思うけれども、売るほうも買うほうも、作品を掘り起こす、知らないものを探す、みたいなことを、もっと大事にしないと、なんか先細る気がするなあ。

2014年3月8日

読書状況 読み終わった [2014年3月8日]

これ、すごくいいな!保存版!遡って読みたくなる。エピソードも満載で読み応えある。

2014年3月8日

読書状況 読み終わった [2014年3月8日]

ボブ・ディラン強化月間第二弾。全体像がおおよそ把握できて、さらに興味が湧いてきた!

2014年1月29日

読書状況 読み終わった [2014年1月29日]

あまりのかわいさにくらくらして、自分に刺繍ができる気はしなかったけど、迷いに迷った挙句買ってしまった。会社に持って行ったらみんなもかわいいかわいいと大盛り上がり。
誰も自分がやるとは言わなかったけど、刺繍部をつくればくじけずにできるかもしれない、と小さな希望を感じてる。まずはハンカチにワンポイント、あたりを目標に…。でも肩こり持ちだからなあ。そもそも器用さゼロだし…。

2014年1月25日

読書状況 読み終わった [2014年1月25日]

神がかってる美しさ。ほんとうにかっこいい写真集!
春にディラン観に行くので、強化月間第一弾。

2014年1月25日

読書状況 読み終わった [2014年1月25日]

「ファットスプレッド」の、私たちは仲がいいよな、と思う気持ちも、それでもときどきひやりと背中を風が通るような気持ちがあることも、ああ知ってる、と思う。知られている、とも。この話が「祝福」っていう本に入っていることと、最後のTシャツのFINEの文字に、なんだか惑わされるような気持ちになりながら、これはまたそのうち読み返すだろうなあと思う。長嶋有の小説は、私の暮らしの手の届くところにいつもある、置いておきたいイメージ。それがきっと好きってことなんだよねー。

2014年2月16日

読書状況 読み終わった [2014年2月16日]

「原則的であることについて」というところに、すごく大事なことが書いてあるような気がする。ということをまずは覚えておく。今、頭が回転中。

2014年2月5日

読書状況 読み終わった [2014年2月7日]

人の話って、筋道が通っているものだと思いがちだけど、日々考えていることって、いつも揺らぎの中にあるもので、長く話を聞くことによって、その揺らぎの中から、本人も改めてことばにしながら気づくこともある。そういう話の中にこそ、深いところで人とつながることばがあるのかもしれないな、と思った。
十年後あるかわからない、毎日だって不安とともにある、そんな仕事の中でも、この仕事が自分の仕事だ、と思えるのは、身近で小さくてささいなうれしさとかたのしさとか達成感に支えられているからで、そういうものを見落とさなかったり大事にしていたりすることが、善さ、っていうところにつながっていくのかもしれない。人の善さって、なんかそんなふうに滲み出る気がするもの。
決して希望に満ちているわけじゃない。同じ仕事ではないけれども、近いところで、不安さが身に沁みてわかるようにも思う。だから、こんなふうに今、本で、こんな形で出会えてよかったなと思う。

2014年2月24日

読書状況 読み終わった [2014年2月21日]

なんてしあわせな対談だろう。なんかよんでるほうがニヤニヤしちゃいそうだわ。いいなあ。
それにしても、ラーメンズ、ずいぶんみてないなあ。

・商品に自信がないとどうしても説明が必要になり、過度な広告になる場合がある。

・持っている武器が違う人と組まないと、想像の範囲を超えるものが生まれない

小山・お金の貯め方、儲け方を説く人はいるけれど、人生はお金の使い方が上手な方がいいと思う。

とにかく挙げればきりがないくらい。
全部が全部、ほんとうに読ませるし刺激的。勉強になる!
私がたぶん今、自分の仕事とは?ってことを考え始めたから余計に入ってくるものがあるのかもしれない。
いちから見直して、どこを目指してなにをするのか、そのためにできることはなんなのか、しっかり考えなきゃ!

2013年11月27日

読書状況 読み終わった [2014年2月10日]
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