私たちの金曜日 (角川文庫)

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感想 : 89
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041132203

感想・レビュー・書評

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  • 解説込みで読むと、この短編小説がこの順番で編集された意図がよくわかる。
    私は、最後の「ファイターパイロットの君」が清々しくて好きだが、「社畜」も「茶色の小壜」も民間企業あるあるですごくよくわかる。
    面白かった。

  • 短編集。どのお話も面白かったです。
    いろんな時代、いろんな職種、いろんなトラブル…どれも女性が主役です。
    どれも作家さんが異なるので、飽きずに楽しく読めます。

  • 面白かった。山本文緒さんと田辺聖子さん、綿矢りささん、恩田陸さんの前半4篇が好みだった。綿矢りささんは大好きなので他の作者の本も読みたくなった。アンソロジーは自分じゃ選ばない方の文章を読めるのがメリットだと思った。
    ・女は同調意識が発達しているんです。不幸も、周りの人たちがほとんど不幸だったら、大体受け入れられます。逆に周りが不幸で自分が飛び抜けて幸福なら、きまりが悪くなって幸福の質を落としてしまうくらい、周りをうかがう性質なのです。女は一生、自分にとっての本当の幸福なんか分からずに生きていく生き物です。
    ・宇宙人に、人間についての偏見を叩き込むのは、なんて楽しい作業だろう。
    ・「みーんな何かの『帰り』なのね、変なの」

  • 短編集
    恩田陸初めて読んだと思うけど、他の作品も読みたくなった何がいいかな

  • 様々な職種で働く女性をテーマにしたアンソロジー。
    有川ひろさんのは既読。(面白かった!)
    それぞれが何かしらうまくいかないものを抱えながら、それでも働く姿に少し共感。
    もう少しハッピーな内容のものがたくさん読みたかったかな。

  • 女性を主人公に仕事をテーマにしたアンソロジー。最後の三宅さんの解説で、タイトルとアンソロジーの意図を知りました。幅広い年代層の女性が読んで楽しめるもでは、と思いました。

  • 7名の作者が働くさまざまな女性を描いた短編小説。有名な小説家の方々ばかりですが、今まで読んだことない、はじめましての方もいて色んな作品を知れた良い短編集でした。

    昔読んだブルーもしくはブルーの山本文緒さんがすでに他界されているのは知りませんでした。
    ご冥福をお祈りいたします。

  • 社畜:山本文緒/美女山盛り:田辺聖子/
    こたつのUFО:綿矢りさ/茶色の小壜:恩田陸/
    神様男:桐野夏生/おかきの袋のしごと:津村記久子/
    ファイターパイロットの君:有川ひろ

    「働く私たち」は働きながらいろんな事を考えている。仕事のこと、同僚のこと、明日のこと、晩ご飯のこと etc.

    私も たくさん考えてたくさん動いていたなぁ。あの頃は持てるエネルギーに限りがあると思ってなかったなあ。

  • 全て女性の作家さんによる久しぶりのオムニバス。
    金曜日感はなく、時代も様々で、お初の作家もいれば既読の作家、お久しぶりの作家も。
    既読の作品もありました。
    その多様性を素直に楽しめるのがベストなんですけど、やっぱり好き嫌いは出てしまいますね(^^)。

  • 田辺聖子さん『美女山盛』は「なんじゃこれ」でした。
    見たことないけど大阪の新喜劇みたいなイメージ。
    でも、はっと思いました。
    『メンタル強め美女白川さん』も共通しているかも。

    私が一番面白いと思ったのは津村記久子さん
    『おかきの袋のしごと』
    津村さんの小説、初めて読みました。
    こんな面白い作家さんがいたのね。
    こういう出会いがアンソロジーの良さだと思います。

    『この世にたやすい仕事はない』の一部だそうで
    最初から読みたいです。
    調べたらNHKでドラマ化されたそうで、ドラマも見たい。

    ただ、ラストの意味がわからなくて。
    他の方のレビューをざっと見たけど、
    やっぱりわからなかった。
    私が頭悪いせいかもしれないけど
    もしかしらた『この世にたやすい仕事はない』を
    全部読んだらわかるのかも?

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著者プロフィール

高知県出身。第10回電撃小説大賞『塩の街 wish on my precious』で2004年デビュー。2作目『空の中』が絶賛を浴び、『図書館戦争』シリーズで大ブレイク。『植物図鑑』『キケン』『県庁おもてなし課』『旅猫リポート』『三匹のおっさん』『阪急電車』『空飛ぶ広報室』『明日の子供たち』『イマジン?』など。2019年「有川浩」から「有川ひろ」に改名。

「2023年 『私たちの金曜日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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