- Amazon.co.jp ・本 (804ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041171042
感想・レビュー・書評
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うつくしさと力強さを兼ね備えた言葉達だと思った。
単語選びのきれいさを見ると、消えそうな言葉と感じてしまってもいいと思うのに、絶対に消えないで、しぶとく残る印象。きれいなのに力強い、よりは力強いのにきれい、の方が表現として合っているかもしれない。
「朝の歌」「失せし希望」「一つのメルヘン」「ひからびた心」「月夜の浜辺」が好き。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
トタンの屋根がセンベイみたいに夕陽を食ってしまったとして
それになんの不都合があろう
空と山とに笑われながら、思いの丈を現在に叩きつけても
それはまったく自由であろう
だが自由とは
他者の自由を禁ずる自由でもあったというわけなんですよ
それに気づいた友人たちが
去っていくのを見送ったあと
テンポ正しく真面目にやろうと
思ったときには遅すぎた
中也も息子も早くに死んで
あとには自分のポエムのみ
汚れっちまった悲しみのように
誰も乗らないブランコのように
打ち捨てられていた
のだった -
こんなものも読んだりします。
散文はよくわかりませんが、口に出してみるのは好きです。
理解するのでなく感じるものだということにしています。
短歌や俳句なども好きです。知識が無いので何を読んでよいのかわからないのが欠点です。 -
地元が登場すると聞き、また大学の大先輩だと聞き読んでみた。
声に出すと体にしみいる詩である。