つくもがみ貸します (角川文庫 は 37-2)

著者 : 畠中恵

• 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年6月23日発売)

感想・レビュー・書評

[Bookriumさんの感想 · 2022年7月31日]

付喪神と共生する損料屋、お互いの声は聞こえるのに決して会話を交わしてはいけないという設定は面白いものの、付喪神たちの言動がまだぎこちない。
もう少しシリーズとしてこなれていくと、作者の思惑を超えてあたかも自分の意思で行動するような雰囲気になるのだろうな。それを楽しみに、次作も読んでみよう。

[shushuさんの感想 · 2022年4月1日]

古道具屋兼、損料屋の「出雲屋」

数々の付喪神たちが日々おしゃべりをしている店内。
お紅と清次の姉弟は付喪神たちの力を借りつつ
恋愛がらみの謎に迫る

「しゃばけ」シリーズが好きなので読んだけれど
付喪神たちのキャラがいまひとつ生かされてないかなという感想。

それでもさすがの畠中作品。

[オジジさんの感想 · 2022年1月14日]

作者の温かさが出てる作品。

特に引き込まれる所も無いが、気分良く読み進めれる娯楽本。

[gaku0014さんの感想 · 2021年10月24日]

付喪神と清次とお紅のドタバタラブコメディーと思います。前作の夢告とはまた違った趣でお江戸の時代を背景に繰り広げられる人間模様。実写で見てみたい気もしますが、１話１話で完結しているようでしていないようで気楽に読める一冊ですね。読書週間３冊目。構えず気楽に行きましょう。

[tanaka9999さんの感想 · 2021年8月28日]

2010（平成22）年発行、角川書店の角川文庫。解説は東雅夫。怪異が出てくる江戸の世話物ということでかなり馴染みのある設定。ということで面白かったんだが、なんかいまいち乗り切れなかった。どこが足りなかったのは分からない。妖を出すなら江戸時代でないマッチしないのは分かるが、付喪神が妙に江戸時代っぽくないように感じた（ような気がする）

2007年角川書店の単行本を文庫化

[きむさんの感想 · 2021年4月8日]

つくもがみとある姉弟の物語。江戸、深川を取り巻く悩み事をつくもがみを通して解決していく。その中で、かつての姉のお紅の想い人？蘇芳の行方を追っていく。お紅と弟の清次の関係性の変化も楽しめる。かつて仲睦まじかった男より、ずっと一緒にいて、今目の前で助けてくれる男のほうが想いが強くなる。

[satoimoさんの感想 · 2021年1月24日]

アニメから原作を追ってみた。
舞台は江戸だけど読みやすい。そして時にコミカルで意外な展開が面白い。
清次とお紅のこれからが、付喪神たちと一緒ですごく楽しみ。

[幸紀 初奈さんの感想 · 2021年1月22日]

噺家みたいな滑り出しが他の本と違って新鮮に映りました。1話は短いのですきま時間に読めるのがいいと思います。
どのストーリーも町人が持ち込む悩みや困りごとを清次やお紅、付喪神たちが解決していきますので、解決を一緒に考えながら楽しく読めます。
あと、町人たちの生活ぶりを知ることができて面白いなと思います。

[静岡本館学生モニターさんの感想 · 2021年1月19日]

【静大OPACへのリンクはこちら】
https://opac.lib.shizuoka.ac.jp/opacid/BB02580059

[ふちさんの感想 · 2021年1月12日]

生まれて100年が経って妖怪となった古道具、それが付喪神。そんな付喪神を描いたファンタジックな時代小説。もう少し個々の付喪神の紹介が欲しいが、シリーズ第一作であり、今後に期待。

著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第１回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」