少女七竈と七人の可愛そうな大人 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 4659
レビュー : 479
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044281052

感想・レビュー・書評

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  • 言葉がとても上品で綺麗です。素敵な世界観。

  • 旭川という小さな町で、いんらんな母の元に生まれついた美しい七竈と、彼女とよく似たかんばせの雪風。二人は互いに惹かれ合うが、しかし彼らは間違いなく兄妹だった。

  • せかいの外に雪風と七竈は二人でいたから、
    不安定で一緒にいられた。
    それは二人で世界を作るのとは大きく違う。
    世界に二人は入れない。
    だけど少年・少女から大人になることで
    二人は世界に入らざるを得なくなる。
    少年・少女の内は世界が止まっていて美しい不安定なままでいることができたのに、
    大人になると輪郭がはっきりして一人で立てるようになってしまう。
    世界の中では自分がいくら特別だと思っていても、
    相手にとってはそうだとは限らない。
    それは七竈の母親のように。

    一番共感できたのは緒方みすず。
    特別じゃない自分は誰かに認めてもらわないとアイデンティティを保てない。

  • たぶん四年ぶりくらいの桜庭さんの作品。文体が甘い!!!江國香織とは別の甘さ!!あとなんかむず痒いけど語り手どんどん変わって面白かった。お察しの通り雪風くん大好きでした。

  • 環境に翻弄される少女を描いた、桜庭一樹らしい話だった。

  • 人が人であって悲しみを抱えてやりきれなさを抱えていきて行くことはいつだって一緒だと思った。案外それでも生きちゃって、生き切ることができちゃうものなのかもね。悲しいことを、悲しいと感じることができた。

  • 3時間くらいでさくっと読める小説。終わっていく空気感がすごくいい。最後に入っている短編が読後感と合わなかったのだけが残念。

  • 七竈と雪風のじゃれあいが美しかった。

  • 子供から大人になるということ、少女は永遠に少女でなくなるということ、誰もが経験するそんな当たり前のことは、忘れていたけどこんなにも苦しくて切なくて、どうしようもなく寂しい気持ちだったんだなあ、と思います。

    自分のため、誰かのため、大切なものを守るということは、同時に何かを諦めることであって、最終的に七竈が故郷を離れるという選択をするのは、なんとなく読み進めていくなかで気が付いてはいたものの、やっぱりそうなってしまうんだ…というさびしさがありました。

    少女はいつか少女でいられなくなる。七竈が旭川にいられなくなったように。女であることを選び続けた母は母ではいられないし、結局どちらかしか選べない、どちらかしか守れない。そしてそれが大人になるということだと思いました。

  • 美しさは、若さは永遠ではない。複数の人間の人生を淡々と書くことで切なさと愛しさが増した。寒い冬を感じる。

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著者プロフィール

桜庭 一樹(さくらば かずき)
1971年、島根県生まれの小説家。
1999年「夜空に、満点の星」で第1回ファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作を受賞しデビュー。
『赤朽葉家の伝説』で第60回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編部門)、『私の男』で直木賞を受賞。他の代表作に『GOSICK -ゴシック-』『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』『赤朽葉家の伝説』などがある。
ゲームのノベライズやライトノベル作品や、山田桜丸名義でゲームシナリオを手がけるなど幅広く活躍している。

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