少女七竈と七人の可愛そうな大人 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044281052

感想・レビュー・書評

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  • 読んでて不快に感じる事もなく、でも田舎でこんな事が起きたら…と思うとゾッとする話しがとても爽やかに書かれてあります。

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    読了:2021/4/4

    話の筋はすごく普通で、ほぼ何も起こらないに等しいのだけど、細かい言い回しが厨二っぽい独特さ。この細部が受けるのだろうなぁと思ってしまった。
    しかし、文庫版解説の気持ち悪さと言ったらなんだ。

  • 桜庭一樹の、古風なような独特な言葉遣いが可愛らしくクセになる。
    内容は、登場人物たちの自分探し。

  • 冬になると一度は読みたくなる本。

    はじめは美しい異母兄弟の行く末を追うのでいっぱいいっぱいだったけれど、繰り返し読んでいるうちに、淫靡な表現が合わなくて読み流していた川村優奈のパートにも、フォーカスできるようになっていた。よくよく読むと、厳格な母親がいなくなり、自由になった家で、しかし自分がどうすべきかを見失ってしまうことへのシンパシーがあった。あるいは、自分も年を重ねて、七竃たちの世代から離れていっているからかもしれない。

    人は生活を、住む世界を選択できるが、自分で選んだつもりで、実は選ばされていることもある。頼られ、背負わされて、こころが死んでしまう生き物もいるかもしれない。

    ただ、「女の人生は母をゆるす、ゆるさないかの長い旅だ」という台詞が残す心強さは、いつ読んでも変わらない。

  • 美しすぎるのも酷なのだな、と思う小説。

  • 『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』を読み終わった後に続けて一気読みしたのだが、好みなのはこちらの作品だった。誰にも共感できないのに、ひとりひとりの言動へは納得してしまう。話のメインとして何度かある七竈と雪風のシーンは、ギリシャ神話をテーマにした西洋美術を見ているような感覚に陥った。どんなに薄暗くても、弱くて生温い光が時折差し込んでくる、そんな感じ。

  • うーん。こういうのを美しく思える瑞々しい心をもう失ってしまったようです。割と普通に母の(特に事後の)行動が訳わかんない。

  • 美しいかんばせを持つ少女、川村七竃.

    呪われたその美しいかんばせは、彼女にとって邪魔なだけ。
    旭川という狭い場所で彼女と、同じ美しさを持つ少年。

    始終不在の「いんらんな」母親

    淡々と美しい文体で読むのにかなり時間かかりました。

  • 「文字に触れることがあまり好きではなかった」紗倉まなさんが、「これさ、すごくあなたらしいと思ったんだよね」と友人から渡されたのが、この本だったそうです。いい「本との出会い」ですね。(紗倉まな『最低。』「あとがき」より)

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著者プロフィール

1971年島根県生まれ。99年、ファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作を受賞しデビュー。2007年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞、08年『私の男』で直木賞を受賞。著書『少女を埋める』他多数

「2023年 『彼女が言わなかったすべてのこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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