終戦のローレライ 下

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (606ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062115292

感想・レビュー・書評

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  • 泣かせる展開ではある。実際泣いてしまったが、私はあまり好かない。<br>
    展開はまったく正しかった。登場人物の言っていることも、物語の収斂もまったく正しい。その正しさゆえの、いやらしさがある。そして、エンターテイメントゆえのいやらしさ。<br>
    しかし、素直に読めば面白い作品であった。<br>
    装丁はやはり気に入っている。

  • 読んでいて思ったのは、何故教育の場で戦争の意味を巧く伝えられないんだろうということ。これが全てではないものの、一つの見方として“人が死ぬから戦争はいけない”以上の言葉は得られると思います。勿論エンターテイメントとしても充分楽しめます。

  • 第5章は涙なしでは読めない!!

  • 福井晴敏の作品は、良くも悪くも「善人は必ず善人・悪人は最期まで悪人」だなぁと実感する。
    本当に下衆な人間は死に際までそうだし、「実際は善人」キャラはどこかで救いがある美しい生き様を見せる。
    男の美学を詰め込んだような戦艦のラスト、船員達それぞれの生き様に、青臭いと思いながらも心を打たれた。
    最後の「現代」のシーンは、物語の意義を語る上では重要だったかもしれないけれど「日本の行く末」などに対しての教訓めいた部分が強く出すぎてしまっていて、物語としては余分だったように思う。

  • 個人的にはイージスの方が好みですが、ここは意見の分れどころ。表紙はとても美綺麗でお気に入り。

  • 二転,三転する物語に引き込まれます。どんな人のどんな行動にも理由に裏打ちされた決意があって,そこから導かれた結末が,余計切なく悲しかったです。
    とても長いし,あまり読みやすい文章でもないのですが,ぜひ読んで欲しいと思います。

  • こっちのメインは伊507(=絹見艦長)。命を掛ける重みが違う。船を船員を守り、プライドを持って最期まで戦った男って格好いい!本気で目頭が熱くなりました。

  • 下巻。読み進めるのが怖かった。もうすぐ終わっちゃうんだなって。実は市ヶ谷シリーズと繋がってる。

  • フリッツ少尉が好きだな…。

  • 設定説明部分の多かった上巻に比べて、話の展開が早くくるくると展開します。ここまで読めればもう読むのをやめるのが難しいというくらい自然に読んでいけると思います。読み応えもあります。ぬかりなく、万事うまくまとまっていると思います。

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著者プロフィール

1968年東京都墨田区生まれ。98年『Twelve Y.O.』で第44回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。99年刊行の2作目『亡国のイージス』で第2回大藪春彦賞、第18回日本冒険小説協会大賞、第53回日本推理作家協会賞長編部門を受賞。2003年『終戦のローレライ』で第24回吉川英治文学新人賞、第21回日本冒険小説協会大賞を受賞。05年には原作を手がけた映画『ローレライ(原作:終戦のローレライ)』『戦国自衛隊1549(原案:半村良氏)』 『亡国のイージス』が相次いで公開され話題になる。他著に『川の深さは』『小説・震災後』『Op.ローズダスト』『機動戦士ガンダムUC』などがある。

「2015年 『人類資金(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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