- Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062144490
感想・レビュー・書評
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「楽しい」「自由」「やりたいからやる!」という内発的動機は、その仕事に創造性を感じさ、多くの人に共通する強力な動機づけになっている。そして、その結果「フロー」と呼ばれる心理状態に達するとのこと。
また「フロー」に到る要因として、人間は本来「自律性を発揮し、自己決定し、お互いにつながりたいという欲求」を備えており、その欲求が解き放たれる必要がある。そして「フロー」になることで、人は多くのことを仕事において達成し、いっそう豊かな人生を送ることができる。
時代は「管理主義マネジメント」など求めておらず、子どもの頃にはあった人間の先天的な能力、すなわち「自己決定」の復活が必要。 自然の法則は必然なので、好きなようにやれば、子どもの頃はフローを見つけていた。そして、これは、わたしたち大人にも、まさにそうすべきなのだと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
お金で人を釣ることはできず高額報酬をチラつかせるほど良いものは生まれない、保育園で引き取り時刻に遅れた人に罰金性を導入したところ遅れる人が増えた、アメとムチでは現代に対処できないということが良く分かりました。
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二男就職前読書シリーズ②
飴と鞭。
モチベーション3.0。 -
3
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非常に面白かった
長く強く幸せに生きる秘訣が詰まっている。 -
図書館
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・自分を一言で表す文章は?
・寝る前に前日より進歩した点をふりかえる。明文化する
・サバティカルをとる
・自分自身の勤怠評価を行う -
内発的動機付けが重要
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内発的動機付け=エサを与えないほうが好結果が出ることがある。本能、飴と鞭と同じくらい、協力なモチベーションがある。
ふさわしい環境が必要。
マイクロソフトのMSNエンカルタと、ウィキペディア。
どちらが成功したか。
利益の最大化が目的ではない企業形態=L3C=ささやかな利益と有意義な社会的利益を提供すること。
トムソーヤの冒険のフェンスを白く塗る作業。仕事を遊びに変えると、みんなが飛びつく。
交換条件つきの報酬は、自律性を失わせてやる気をそぐ。報酬は逆効果。
保育園のお迎えの遅刻に対する罰金は、かえって遅刻を増やした。
アルゴリズム的な仕事には、報酬は効果がある。右脳的な仕事にはむしろマイナス。
目標設定は視野を狭める。その結果効果がある場合がある反面、革新的な解決策は出ない。
アメとムチの欠陥。
内発的動機付けを失わせる、創造性をむしばむ。ごまかしや近道を助長する。依存性がある。
内発的動機付けの3つの構成要素=自律性、マスタリー(熟達)、目的
ルーチンワークで報酬を利用するときの注意=仕事の目的、根拠を明らかにする。退屈なものと認める。やり方はそれぞれに任せる。
基本的な報酬ラインを満たすことが前提。金銭は影響を与えない。
自律性=課題、時間、手法、チームについて自由があること。
熟達=永遠に到達するべきポイントには到達できない。フローの状態を作り出すこと。そのための環境整備をする。熟達への道は退屈なもの。続けることが唯一の解決策。フローの状態は、人生の酸素となる。
目的=目的の最大化のために活動する。目的は社会的利益など金銭ではない。
代名詞テスト=彼ら、ではなく私たち、を使う企業のほうがモチベーション3.0のカルチャーがある。
内発的抱負と外発的抱負では、前者のほうが満足度が高い。後者はむしろ不幸を助長する。
昨日より今日は進歩しただろうか。
1年間の長期休暇を仕事に組み入れる。
意図的な訓練、改善に焦点をあわせる。
自律性のチェック=課題に対して、時間に対して、チームに対して、仕事の手法に対して。
目標設定を一緒に行う。考えて欲しい、検討して欲しい、という。
目的は何かと問いかける。 -
「ロウソク問題の解決時間」や「献血者数」など、報酬を与えることがモチベーションを却って引き下げてしまう場合があるようです。
今の自分は、あまり報酬には固執していません。特別、生活に余裕があるわけではないですが、生きていくためだけなら十分な給与を頂いています。こうしてブログを書く環境が整っている時点で、ある程度生活に余裕があるのでしょう。仕事へのモチベーションは、自己の能力向上に尽きます。
あと、「「交換条件つきの報酬」は、報酬が与えられない限り、子供は、配膳やゴミ出しなどを進んでやらなくてもよい、という明確なメッセージを送ることになる」という指摘は目から鱗でした。「家事手伝いなどは労働に相当するから、ある程度の金銭の授受があってもよい」と思ったのですが、自主性を損なう可能性があるのですね。自分に子供ができたときに勉強を勧めるときなどでは、気をつけたいと思います。
でも、どうやったら子供に勉強の楽しさ、つまり、学ぶことの楽しさを伝えられるのでしょうか。難しいところです。