- Amazon.co.jp ・本 (722ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062162227
感想・レビュー・書評
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中古店舗付住宅「小暮写真館」に引っ越して来た花菱家。夫妻、高校生の英一(花ちゃん)、小学生の光(ピカ)の4人家族。実はもうひとり風子という女の子がいたが、6年前4歳の時にインフルエンザ脳症で亡くなった。英一の交友関係を中心に、英一と垣本順子の成長を伏線に物語は進んでいく。
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のろのろと読んでしまったけれど、後半になって一気読み。ある登場人物の印象がかなり変わっていって、最初は嫌いだったのに好きになってしまった。面白かったです。
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心霊写真というと怖くて、身の毛がよだつ話かと思ったが、写真館を営む家族の繋がりを感じる物語。家族との関係で何かを抱えて生きているのを表に出さずに友人らと接しているが、心の中で深い傷を負っていたり、もやっとした物が残るのもあるだろう。家族との問題を解決すべく立ち上がった英一、辛くても表に出さないで笑顔を絶やさないこげぱん、気のおけない関係のテンコが良い存在感を発揮している。学校生活の描写や心情などから青春らしさも感じる。最後はギクシャクと悶々した終わり方でなく、丸く収まり、良い方向へ向かっていったのが良い。
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700ページ超。著者お得意のダブルテーマというか、やはり戦争の問題と絡めてきた。そして家族というものの問題。痛みと優しさ。主人公が高校生なのもあいまって、切なさが迫る。
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宮部みゆきの今までのイメージとは違った一冊。表紙の通り、なんだか読み終わった後ぽわーんと温かくなるような物語だった。
先が気になるって感じではなかったので、少し時間がかかったけど読んでよかったな。 -
ほのぼのした表紙を見て、宮部さんの小説っぽくないなー。と思い読んでみたら、ほんと正に表紙のような話でした。
700ページだけどスイスイ読める。
ミステリーがかったドラマの話に、ほんと魅力的な登場人物の設定で一気に一章読めた。
ただ、いつもの宮部さんの小説っぽい本格推理小説ではなく、ちょっとその単調さに、1章読み終わったら数日休憩したくなった。
でも、最後の章は良かったなぁ。
読み終わった後、とってもあたたかい気持ちになった。
この章で体全身を包んでもらって、あたたかく幸せな気持ちにさせてもらった感じ。
ほのぼのさの中にも、宮部さんが書いて伝えたかったことが伝わってきて、心に響いた。 -
一気読みしました。
伏線の貼り方がさすが。
希望ある終わりで,ほっとしました。 -
主人公が仏様みたい。