- Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062639705
作品紹介・あらすじ
忌まわしい和音島の殺人事件の後遺症で記憶喪失になった如月烏有は、記憶をとり戻そうと寺社に連続放火。すると焼け跡からは焼死体が発見される。その彼のもとに「今度は何処に火をつけるつもりかい?」と書かれた手紙が届く。烏有は連続放火殺人犯なのか?名探偵メルカトル鮎が真相に迫る新本格ミステリ。
感想・レビュー・書評
-
メルカトル鮎シリーズ第3弾!!
このシリーズ、ツボだわぁ…♡⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅ )⁝
色々錯綜してて、最後はめっちゃ好みの結末に!
前作『夏と冬の奏鳴曲』で和音島での恐ろしい事件から生き延びた烏有と桐璃。
ところが、烏有は記憶をなくしてしまいます。
あんな事もこんな事も全部忘れてしまっただなんて…( ´•д•` )
そして、何故かお寺や神社に火をつけます…(^▽^;)
もうめっちゃおもろいやん。
『夏と冬の奏鳴曲』なかなか難解でしたが『痾』を読むと繋がりで分かってくる事も…!
一作読んでやめてしまうのは勿体無いですね(*^^*)
『夏と冬の奏鳴曲』は音楽や絵画における芸術的な理論がかなり多かったのですが、今回は少しやんわり。
ですが芸術的なこだわりはかなり強く感じます。
『翼ある闇』の木更津と香月。メルカトル鮎が登場。
【ビブルの会】なる、探偵小説好きの人が集まって夕食を共にする会も、毎週火曜日に開催。
いいなぁ…。
タイトルの『痾』は、ググったら『病気』の意味らしい。
確かに頷ける。
メルカトル鮎シリーズ、まだ3作目ですが、めちゃめちゃ好み߹ㅁ߹)♡
黒死館殺人事件のように、一作を細分化してゆっくり読み返したいと思ってしまいます。
(それだけ難解な箇所が沢山…(-∀-`; ))
恐らく、全て読んで全体を把握してからだなと。
繋がりから分かることの方が多そう。
続けてシリーズ刊行順に『メルカトルと美袋のための殺人』を読みます(っ ॑꒳ ॑c)ワクワク
賛否両論あるかと思いますが、大好きなシリーズです!!
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まず、『翼ある闇』『夏と冬の奏鳴曲』を読んでないと理解できない部分があると思うし、リンクしてるところにも気づけないと思うので前二作を読んでからこれを読むことをおすすめします。
初っ端からバナナの皮で転んでいろいろ重要な記憶を喪失するというなんだか冗談みたいなはじまり方でしたが、話としては前二作より読みやすくわかりやすかったです。
メル、木更津、香月なども(美袋も名前くらいは)出てきてそれだけでも私はテンション上がりました。
桐璃のことや今後のことなど不安になるというかモヤモヤするとこもありますがそれが逆に癖になります。
ちょっと猫に対する接し方や放火の点で烏有くんの印象は悪くなりましたが今後烏有くんがどう変わっていくのかが気になります。
オセロは黒が白に変わりますもんね。 -
メルカトル鮎シリーズ3作目。この読む順番を間違えると致命的ネタバレを喰らうので注意されたい。
話の方は前作の主人公である烏有さんが記憶喪失になるという衝撃的な冒頭から日記形式で進んでいく。前作からすると本作ではメルカトル鮎、木更津、香月と過去作登場人物が出てくるのが意外だった。
色々と書きたいが、やはりネタバレ無しで読んで頂きたいのでやめておくがヤバい作品でやはり賛否両論ありそうあることは記す。