- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062749664
感想・レビュー・書評
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★2011年24冊目読了『終戦のローレライⅠ』福井晴敏著 評価B
昭和20年第二次世界大戦終盤を舞台に、崩壊したナチスドイツから入手した潜水艦伊五〇七号を物語の中心に、謎の秘密兵器ローレライの五島列島海底から回収しようとする日本軍は、敗戦を前提にどのようにこれを使おうとするのか。。。
荒唐無稽な物語設定ではあるが、今後の展開への伏線が第1巻で数多く張られ、展開が楽しみである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
全4巻。
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全四巻で読み応え十分。『亡国のイージス』とちょっと内容が似てる。
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第二次大戦末期を舞台にしながらも、現代への強いメッセージがある作品。戦闘シーンは文章なのに映像に負けないスピード感とダイナミックさがある。読者を引き込むのが上手い。
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本当に起こっていたのではないかと錯覚するほどの表現力で綴られる、第三次世界大戦の話。
潜水艦の物語。 -
「終戦のローレライ」福井晴敏
アクションSF。アクアブルー。
全4巻。映画「ローレライ」の原作として発表。
一連の自衛隊アクションシリーズとは趣を異にして、第二次大戦末期の日本海軍を舞台とした物語。
個人的には福井さんの最高傑作と思っている作品です。
謎の兵器ローレライをめぐる海の男達の血と汗と涙にまみれた戦いを描く。最高です。
(おそらく)評価としては「くどい」「説明臭い」っていうのもあると思うんですが、その辺は好みの問題かなー・・・
僕は冗長だとは全く思うことなく4巻読み切ってしまいました。
正直これは泣ける。毎度の事ながら哀しい軍事兵器の描写力もさることながら、今回は”少年少女の苦悩”の描写が巧い!
もちろんそれだけではなく、”冷徹無私な兵士”役や”規格外軍人”役の心情描写もいつもながらやられます。
泣ける戦争映画・漫画・小説に惹かれる人には是非おすすめ。(5) -
公開前の映画予告に乗せられて何となく買った本だったのですが、あまりの面白さに、一気に4巻を読破してしまいました。
読んでいて情景や感情がわき上がり、物語にぐいぐい引き込まれるような筆の力の強さに、この人はすごい作者だと心から思わされました。
これをきっかけに、過去にさかのぼり「亡国のイージス」なども読みましたが、逆に「ローレライ」の完成度の高さを認識し、どんどん成長している方なのだと。将来が楽しみです。 -
長かった、かなりかかって最後まで読みましたが、テスト前の時間を割いて読む価値はあると思います。ラストはホンマにアツすぎです!
非現実的やし、結局、この話の主人公たちは何も変えられなかった。
けれど、生き抜くこと、それ自体が意味を持つ。
だから、今を生きろ、それこそ必死に。
そういうメッセージを受け取った気がします。
ハングリーさは、生きるために、生きていくために。
絶対的に必要かな、と思います。 -
初・福井さんですが、濃いです!!京極風にいうと「みっしり」です。
しばらく脳内昭和20年から戻るのが大変でした。
あらすじはまあ、映画にもなってるから省きますが、かわぐちかいじさんの漫画「沈黙の艦隊」(潜水艦での戦闘)と「ジパング」(あるべき終戦の形)を足して割って、超能力と友情と恋愛と若者の成長とを混ぜたようなかんじです。とにかくてんこ盛り!!!
著作の紹介にガンダムとかあったのも納得です。
ほんとに濃いです。登場人物一人ひとりの背景もしっかり描かれているので全ての人物に感情移入してしまって、誰が主人公でもいいやと思ってしまいます。
これだけの長さが要るのもわかりますね。
はじめのうちは地元の地名がどんどんでてきてうれしかったのですが、どんどんキナ臭くなってきて。おケイさんが消滅するくだりはああやっぱりと。。。征人たちが空き時間に広島をうろついていたのもこのための伏線だったんですね。
こどものころ平和資料館で見た展示がフラッシュバックしてきました。
折りしも戦後60年でいろいろ特番もあったし。深く考えさせられてしまい、8月6日午前8時15分は黙祷してしまいました。
ところで、久しぶりにミステリ以外を読もうと思って読んだのですがこの作品、2003年の「このミス」第2位だったんですけど。(ちなみにこの時の1位は歌野さんの「葉桜」)
ミステリなんですか。そうなんですか。 -
小説としてもどきどきしますし、戦争を知る教養にもなりますし、
おすすめです!