流星ワゴン (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062749985

感想・レビュー・書評

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  • 父親としての自分と息子としての自分。
    それぞれの役割を絶妙に表したヒューマンドラマ。
    3組の親子が出てくるが、どれも絶妙な味を出しており、吸い込まれた。
    父であり、息子である今、読めて良かったです。

  • 父親と息子の物語。
    30代後半男性(既婚、子持ち)なら、是非読むべし小説。

  • リストラ、離婚、家庭内暴力

  • 高校生の時?に読んだ本。
    色々読んでて覚えてない本があった中で数少ない覚えてる本、そして初めて?こんなに本で泣いたって記憶がある。

  • 生きていると、どうしようもない現実がやってくることがあります。でもきっとそれは、数々の分岐点の中で、自分が選んだもの(そのつもりはなくても)なんだと思いました。人間は過去には戻れないし、未来を知ることもできません。でも、「今」という、自分の進む道を変えられる瞬間が、私たちには平等に与えられているのですね。
    過去を後悔するのではなく、今できることを少しずつで良いからやっていこうと思います。
    再読でしたが、やはり素晴らしい作品だと感じました。

  • 小学校、教室後方の文庫本棚に置いてあった。
    Hなシーンを男子が読みまくり、そのページが開きやすくなっていたのは良い思い出。

    数年後、作品としてしっかり読んでも楽しめた。

  • 秀作。
    重松清さん、親子ものうまい。
    こんな設定、思い付くものなのか。素晴らしい。
    親も、子供も、妻も、お互いのことは分からない。それを前提に接することが大事だと思う。

  • 泣ける一冊。

  • 強くオススメしたい作品。
    涙がポロポロと出ました。

    会社にリストラされ、妻に離婚を突きつけられ、家庭内暴力を振るう引きこもりの息子を持つ38歳の主人公。
    ふと「死んじゃってもいいかなぁ」と思った時に5年前の交通事故で命を失った父子が運転するワゴンに乗せられ、主人公の運命を決めた過去に戻る。

    そこで主人公が目にしたもの、出会った人を通しながら不器用な親子3組の愛が描かれています。

    文中に
    “どんなに辞書をめくっても、自分の心を表す言葉が見つからない”
    といった表現がありました。
    子供の頃だけでなく、誰もが1度は感じるもどかしさ。
    お互いに思い合いながらも、すれ違う父子。
    子供の視点では気付かなかった父の弱さ、小ささ。

    その全てが大変切なく表現されていてクライマックスに到達する前に泣き出してしまいました。

    言葉数の少ない父と息子だからこそ、成立する物語。
    過去に戻っても、現実は大きく変わっていないところも好きです。
    とにかく、おすすめです。

  • なぜかわかりませんが最後の方は涙が止まりませんでした。
    しかも新幹線で。
    親子それぞれの気持ちが分かるようでわからなくでも共感するという不思議な感覚でした。

著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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