スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)

著者 : 辻村深月

• 講談社 (2010年1月15日発売)

感想・レビュー・書評

[せさんの感想 · 2023年5月2日]

伏線回収があって良かったとは思いましたが、辻村作品の中では今のところ私は好きではない部類かも。

[ちびりえさんの感想 · 2023年4月17日]

大好きすぎる作品。
伏線回収がすごくて…
最後は涙無しには読めなくて…

[ことみさんの感想 · 2023年4月7日]

あっという間の下巻だった。上巻の張られた伏線がどんどん回収されていくから一気に読み終わった。
赤羽環の過去が明らかにされてからの解像度が凄い。苦手なキャラだっただけに最終的に愛着が湧いたことに驚いた。掘り下げるのが上手。
「凍りのくじら」で登場した理帆子が順調にカメラマンとしての道を歩んでいることがわかって良かった。赤羽環と知り合いになって友達になるくらいには大物になってる。
理帆子とコウちゃんが話した好きな漫画って「ドラえもん」かな？コウちゃんがドラえもんの何の話が好きなのか興味がある。
莉々亜が鼓動チカラだってことは予想がついたけど狩野がダークウェルを描いてたなんて全く予想できなかった。環が道化だって言ってたのも腑に落ちる。
後はコウちゃんが環に最初に会った時に「お久しぶりです」って言ったのが単に間違えたわけではないってことが本当にもう好きな演出。マディの名前の由来が環だってのも後付けではなく、環自身が知らないだけってのが良い。やっぱり辛い時に自分を救ってくれた人は好きになっちゃうよ。
個人的に好きなキャラは桃花と黒木さんかな。完璧主義な黒木さんが線香花火にムキになったりケーキのクリームを口の周りにつけて食べるところとかさすがコウちゃんの親友だなって感じで凄い好き。

[ゆきさんの感想 · 2023年3月11日]

途中で鳥肌たった。あんなに長くたったの始めて。
そんなふうに繋がるのか！と最後は一気読みだった。
これって群像劇じゃなくて、環とコウちゃんの純愛ラブストーリーじゃないのかなぁ。

[わちくんさんの感想 · 2023年2月24日]

物語にひかれるとはこういうことか、と読み終わった後感じた。登場人物もみんなすきです！

[りさんの感想 · 2023年2月23日]

上巻を読んでいる時は、面白いけれどありふれたお話 くらいにしか思っていなかったのですが、下巻の終盤になって伏線をどんどん回収しだしてからは涙が止まらなくなって、この本が大好きだ、と確信しました。読み終わったあと、ものすごいどデカい愛の物語を読んだなあ⋯と胸がいっぱいになりました。伏線の意味が分かった上でもう一度読みたいです。

[人生≒本×Snow Manさんの感想 · 2023年2月23日]

コーキと環。そして、多くのクリエーター達が織りなす物語。

最後の種明かしであるリフレインの描写に涙が止まらなかった。

苦悩からの希望の形がさまざまに描かれ､心は大いに揺さぶられ続けた。

あと、とにかく辻村深月さんの作品は伏線回収がえぐい！

[curicaeさんの感想 · 2023年1月27日]

これもこれもこれも、これやったんか！！
感動。

[poundhoundさんの感想 · 2022年12月2日]

この本は2回（以上）読むことをおすすめします。
話の内容を知った上で読み返すと、環やコウちゃんの行動、思い全てに心をガシッと掴まれてせつなくなる。

○○がコウちゃんの本を読んでる時に頬の骨が少し上に動くのを見て、わぁと声を出しそうになったと言うコウちゃんが可愛すぎて、コウちゃんの嬉しさがものすごく伝わってくる。こういう表現がたまらない。

辻村深月さんの作品はどれも登場人物が丁寧に描かれているので、登場人物への思い入れが深すぎる。
環とチヨダコーキは他の辻村深月さんの作品で色々と出てくるのでいちいち嬉しくなる。

この本が気に入ったら島はぼくらともおすすめ。

[ひげしゃちょーさんの感想 · 2022年11月30日]

『かがみの孤城』もいいけと、個人的には辻村深月史上一番好きかもしれない。キャラクターそれぞれの個性も魅力的だし、彼らの周りで巻き起こる話も面白い。
欲を言えばコウちゃんと環が恋人になってうまくいったら尚更いい。

[べーるさんの感想 · 2022年11月27日]

上巻から続き、住人たちはそれぞれの世界で活躍をし始めます。

そんな中で、スロウハイツに新たな住人が来たことで、7人の生活は大きく変わり…。

かつてチヨダ・コーキを助けた「コーキの天使ちゃん」なのか…？

隠された秘密が明らかになります…。



細かく丁寧に上巻を描いたからこそ味わえる、下巻の深み。
「なんとなく」で書かれたものがないんです。
「ん？どういうこと？そういう設定があるのかな？」というくらいで素通りした箇所までも意味があり、身体中が熱くなりました。

下巻の怒涛の伏線回収のおかげで、読むのを止められません。
読書体験としてこれ以上ない幸せな時間を味わいました。

ぜひ読んでみてください！

[あこさんの感想 · 2022年11月4日]

最後のページで自然と涙が出て幸せな気持ちになった。

[pianyi99さんの感想 · 2022年10月13日]

いろんなテーマが詰められた群像劇の作品だけど、やっぱり愛がテーマになるのかな。最終章のコーキの視点で語られる真相に胸をうたれる。

[Storiaさんの感想 · 2022年10月6日]

#スロウハイツの神様 上下
#辻村深月

主語の分からない一人称視点的な語り口で、自分もスロウハイツにいるかのような気になれる。

くすぶる若き才能への作者の愛を感じる。

最後も微笑ましいファンタジー。
だがしかし、チヨダ・コーキは侮れない。

[ぱなさんの感想 · 2022年9月21日]

流石の伏線回収が見事だった。
環とコーキは救い、救われ合いながら生きてきたんだね。泣きそうになった。

スロウハイツのみんなが良いキャラで応援したくなる。読後感が気持ち良い。

[もこまりさんの感想 · 2022年9月12日]

辻村さんの作品は、いつも前半はつかみ所がない。
後半に入るとつかまれている。そんな感じ、笑笑


どの人たちも最高にクールでかっこよくて、なぜか涙が滲みました。

[まるこさんの感想 · 2022年6月14日]

上巻で見事に伏線が張られていました。

全ての出来事に意味があり、愛情と友情に溢れていました。
最後の「まあ、なんていうか。あらるゆ物語のテーマは結局愛だよね」
というセリフがこの作品の全てだと思います。

最終章の千代田公輝の話は涙が溢れました。

エンヤも含め、スロウハイツの住民が幸せで良かった。

[Junkoさんの感想 · 2022年6月7日]

最終章、チヨダコーキは、想われていたようで、実は想ってたんだ、とわかり、夢中で読んだ。りりあに土下座した環、自分がコーキの天使ちゃんだと明かさず、土下座した環の愛情に息が詰まった。「お久しぶりです」の意味を環が知る日も来るのだろうか。最後の着地点が優しい。そして、過去の辻村作品と繋がる描写も多く、だんだん辻村ワールドの世界に浸る自分がいることを感じた。

[ひとみさんの感想 · 2022年5月19日]

ホールケーキが食べたくなった！
スロウハイツでの生活は飽きが来なくて楽しそう。私も体験してみたい。

[雪だるま❄️さんの感想 · 2022年4月23日]

この本は、本当に下巻での伏線回収がすごい！そんなところまで⁈というくらいごっそりさらっていく
。さらに上巻では見えていなかったキャラクターたちの想いに、何度読み返しても涙が出る。人を思う気持ちの素晴らしさを感じた。私の本当に大好きな1冊。いや2冊。

著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ！』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」