ステイホームの密室殺人 2 コロナ時代のミステリー小説アンソロジー (星海社FICTIONS)

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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065209141

作品紹介・あらすじ

「ステイホームの密室殺人」をテーマに、新しい日常下ならではの新しいトリックや殺意、不可思議な事件、探偵や犯人像を人気小説家が競作!

感想・レビュー・書評

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  • コロナ禍ステイホームが推奨される中発売された、新しい生活様式の日常が舞台の密室殺人アンソロジー、第2巻。


    コロナ時代ならではのミステリを、という事で発売された書下ろしミステリアンソロジー。
    時代を反映した事件や動機に心を痛めたりあの閉塞感を思い出したり。

    個々の作品では、柴田勝家さんの「すていほぉ~む殺人事件」がキャラミステリとして面白かったです。この「すていほぉ~む殺人事件」を1話とした、「メイド喫茶専門の探偵」の小説も出ているみたいですね。そちらもいつか読んでみたい。
    編集注として、実在するメイド喫茶とは関係ない~みたいな一文が入っていたのは少し笑ってしまいました。メイド喫茶がらみの事件もあったり、タイトルが秋葉原の有名メイド喫茶を彷彿とさせるから……。

    若干読む時期を外している気もしますが、コロナ禍も多少落ち着いてきた今時期に読むことによって、心をしずめて純粋に物語を楽しむ事が出来るという……。臨場感的には数年前に読んだ方が良かったのかもしれませんが、メンタルやられそうだったので。

  • 2020年9月星海社刊。ステイホーム殺人事件:乙一、潔癖の密室:佐藤友哉、すていほぉ~む殺人事件:柴田勝家、題名のない朗読会(抄):法月綸太郎、迷惑な殺人者:日向夏、末恐ろしい子供:渡辺浩弐、の6つのコロナ禍世界の密室殺人をテーマにした書き下ろしミステリーアンソロジー。シリーズ2作目。いずれも工夫を凝らしてあって楽しめました。コロナ禍という縛りがなくとも、成立するトリックのように思います。

  • コロナ禍を題材としたミステリアンソロジー第二弾。こういう新しい目線のミステリが生まれたことだけは、僥倖だと思えるでしょうか。思わなきゃやってられない。
    お気に入りは乙一「ステイホーム殺人事件」。こういうテイストは好きだけれど、事件の真相はあまりにやりきれないなあ。
    日向夏「迷惑な殺人者」にはやられました。読んでいるうちになんだか変な気がしてくる……と思ったら、そういうことか! わかってからもう一度読み返すと、さりげない伏線が見事です。油性ペンってそれかー!

  • 柴田勝家さんのと佐藤友哉さんの話が面白かったなー。両方ともぜひシリーズ化してほしい感じの探偵役だった(もしかしてシリーズになってるのかな…?)

    1も2も両方とも「コロナ禍だからこそ」の設定ってのは本当に面白かった!

  • どの話も[ステイホーム]がテーマの中一ひねり加えられた展開とトリックになっており短くとも満足感が得られた。

  • 日向夏に惹かれて読みました。どの話も面白かったです。そして、この本に突き抜けた面白さを感じなかったのは、心に響く話がなかったからかなぁ。トリックとかは良く考えられてて、平均的は高めだったと思います。目当ての日向夏さんのは、二度読みする楽しさがありました。柴田勝家「すていほぉ~む殺人事件」が一番好きでした。

  • 乙一「ステイホーム殺人事件」だけ読んだ。
    コロナ禍ならではのミステリで、読むなら今なんだろうけど、なんとなく読む気になれず。。

  • コロナ時代を反映したミステリーアンソロジー
    この時代だからこその動機やトリックに考えさせられました
    日向夏さんがお目当てでしたが、乙一さんのお話がとても切なかったです
    初読みの佐藤友哉さん、渡辺浩弐さんは近未来なリモート環境の舞台だからかSFっぽいというかバーチャル的に感じました
    柴田勝家さんのはメイド喫茶への思い入れが凄かったです
    法月倫太郎さんはこの状況下で苦しまれている感じでした
    1も読んでみたくなりました

  • 密室殺人の謎解きを楽しむよりはこの時代をどう反映させてるかが気になる2冊。ズバリ感染したケース、リモートやステイホームやデリバリーなど新しい生活様式が関係するケースなど、期待を裏切らないアンソロジーだった。

  • 佐藤友哉さん、柴田勝栄さんのがよかった。この時期を思い返すのにも良い企画。

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著者プロフィール

1996年、『夏と花火と私の死体』で第6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞しデビュー。2002年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞を受賞。他著に『失はれる物語』など。

「2022年 『さよならに反する現象』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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