嘘つきは姫君のはじまり 姫盗賊と黄金の七人(後編) 平安ロマンティック・ミステリー (嘘つきは姫君のはじまりシリーズ) (コバルト文庫)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086013406

作品紹介・あらすじ

盗賊の館である百舌殿で、連続殺人事件に巻き込まれてしまった宮子たち。一人だけ後宮に戻された宮子は、次郎君の協力を得て「五衰の鏡」探しに奮闘していた。一方、百舌殿では新たな事件が…!その犯人として捕らえられたのは、なんて姫盗賊の竜田だった!今までの事件にアリバイがないのは彼女だけだというのだが…?乳姉妹が暴く、衝撃の真相とは!?波乱を呼ぶ、怒涛の後編。

感想・レビュー・書評

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  • 平安時代でライトノベル風少女小説で
    「本格」ミステリをするということの難しさを感じる巻
    『風の王国』だとその齟齬が面白いが
    本作は平安少女小説としてだけで充分成り立つキャラクター小説でもあるため
    「史実に沿った」平凡な日常という仕方でも有り得るが
    そうではないところでどうなるかをこのエピソードで見ることができた

  • 詰め込みすぎだという話も聞いていたけれど、そんなに気にならず楽しめた。静馬に疑いをむけて読者をだますのも見事だったし、犯人の動機には感じ入るものがあった。ただふたつの舞台の登場人物がもう少しからまりあって事件が解決したらよかったとは思う。せっかく宮子が重要な点に気づいたのだから、それをヒントに馨子が事件をひも解いてもよかったんじゃないかな。次巻は大姫も出てくるようなので楽しみ。

  • あれれ?なんだか何も解決していないように思う後編。

    しかし、宮子、真幸、馨子もてるね・・・。
    有子姫も真幸に惚れるのでは?
    蛍の宮も宮子大好きでは?

    とりあえず、宮子&馨子が動かず静かに暮らしてれば
    本当は何も起こらないのではってすごく思ってしまいますね。

    且つこの回はめずらしく馨子活躍なかったですね。
    宮子主に変わってきたからなのか、最近二人がめっきり
    一緒にいなくて、少しさみしい気が・・・。

    次郎君を置いて出てくるところは、今までの巻でも一番
    良かったのではないでしょうか。

  • 盗賊の館である百舌殿で、連続殺人事件に巻き込まれてしまった宮子たち。一人だけ後宮に戻された宮子は、次郎君の協力を得て「五衰の鏡」探しに奮闘する。

    真幸ー!
    この巻であなたのことがもっと好きになりました。世話焼きで損な気質ですね。

    この前後編からぐっとこの物語の闇が深まり、骨太になった気がします。かなり読みごたえがありました。

  • シリーズ物

  • シリーズの中で一番面白かったのに・・・。
    あと20ページ裂いてもうちょっとエンディングを丁寧にしてほしかった。

  • 後編は二手に分かれます。

    百舌殿に残り、犯人を捜す馨子組(有子・真幸・文殊丸)
    宮中に戻り、鏡を探す宮子組(次郎君・蛍の宮)

    宮子組は少年探偵団のようで面白かったです。
    連続殺人犯は、ちょっとファンタジー過ぎ(汗

  • 真幸さんヒーローの座から陥落?なんでしょうかこれは。意外な決着を迎えた解決編。そしてやっぱりミステリ分がぜんぜんわからなすぎる・・・。
    いつもどうりの次郎君の猛攻と、蛍の宮様の良い人ポジにきゅんてくる。そして、それ以上に頑張り屋さんで後宮を走り回ってた宮子さんが健気で可愛い。後宮の代理人ズもいい感じでバランス取れてて好きでした。

  • 盗賊の跡取り問題と後宮での鏡探し後編。
    前編での盗賊の問題に巻き込まれる原因ともいえる一条の大姫は一切話にでてきていません。
    巻を重ねるごとに次郎君の独占欲が強くなっていくような気がします(笑)
    真幸と有子姫も良い感じなってきました。
    今回は宮子の推理も冴えてます!!

    ~ 参考目次 ~
    第五章:きみのためにできること
    第六章:誰が百舌を殺したか?
    第七章:汚れた顔の女神
    第八章:告白・黒白
    第九章:破壊しに、と彼女はいう
    終章

  •  ヒロインとヒーロー(名目上も実質も)が割と常識的なキャラなので気が付かなかったけど、このシリーズには変人キャラが沢山いたんだなとわかった一作。
     今までは、どのキャラもキャラクターとして筋が通っているため、変わり者というより個性の強いキャラが多いと認識していた。だから、変人と言ってしまうと、ちょっと語弊があるかもしれない。
     謎解き部分は珍しく宮子も真実にたどり着いたのに、いい所は全て馨子がもっていってしまうのが笑いを誘ったが、その部分の描写がちょっと慌ただしい感じだった。わざとなのか、ページ数が足りなかったのか、ちょっと判断がつかないバタバタ感があった。

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