短編学校 (集英社文庫)

  • 集英社
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感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087455960

作品紹介・あらすじ

個性あふれる作家陣が、大人への階段を上ろうとする人生の一瞬を鋭くとらえた短編作品10本を集めたアンソロジー。大人未満な時期のほろ苦い記憶と重ね合わせて楽しんでほしい一冊。(解説/三田誠広)

感想・レビュー・書評

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  • 今回は、私が、学校をそのままの意味でとって読み始めてしまったので、しっくりこなかったです。
    少年少女達が、大人になるまでに 勉強以外を学ぶ場所という短編集。

    米沢穂積「913」
    913は、図書館十進法分類の小説。
    高校の図書委員の男子2人に先輩女子が祖父の金庫の鍵の開錠を依頼。微笑ましいのかと思いきや、意外と悪い先輩女子でした。

    本多孝好「エースナンバー」
    高校女子ソフトボール部。アネゴと呼ばれた頼もしいエース。彼女は頼れるだけでなく、人の気持ちを汲み取りすぎたのかな。
    後輩女子の目線で。

    中村航「さよなら、ミネオ」
    中学の教室。一人で過ごす休み時間。僕は、もう一人の僕を作り出す。逃避とも思われるその幻想は、一人の時間を過ごす技。高校に合格して、彼は僕と別れて歩き出す。

    関口尚「カウンターテコンダー」
    学校か?

    井上荒野「骨」
    井上さん苦手なんです。

    吉田修一「少年前夜」
    高校生カップル。

    辻村深月「サイリウム」
    推し燃ゆ+姉弟

    山本幸久「マニアの受難」
    大学生サークル。映画マニア。上手くいかない彼女と就職。それでも、将来に進み出す。

    今野緒雪「ねむり姫の星」
    突然のSF。サバイバル能力がある少年が、宇宙船が難破して(宇宙人ミックスの)ねむり姫に出会う。
    何もしない美しい王子よりも、生活力のある少年を認める姫。楽しいお話だけど、サバイバル教室。

    • おびのりさん
      ねむり姫は、まあ未来のアダムとイブかな。
      ミネオは、本人と影が逆転していたのが面白い。

      土瓶さん、私には積読本がないのよ。
      ねむり姫は、まあ未来のアダムとイブかな。
      ミネオは、本人と影が逆転していたのが面白い。

      土瓶さん、私には積読本がないのよ。
      2023/12/04
    • 土瓶さん
      ああ! そうだ。
      ゆーき本さんに言われるまで気づかんかった。
      俺も「本と鍵の季節」で読んでた(笑)

      積読本が、…………ない???
      ...
      ああ! そうだ。
      ゆーき本さんに言われるまで気づかんかった。
      俺も「本と鍵の季節」で読んでた(笑)

      積読本が、…………ない???
      当方、増える一方ですが(´;ω;`)
      たぶん20冊前後はあるかな。
      再読したい本もけっこうあるし。
      2023/12/04
    • ゆーき本さん
      土瓶さんも読んでた(* ‘ᵕ‘ )ノ
      わたしまだ「栞と嘘の季節」読んでないんだ、読みたいな。 積読本 ためないようにしてるけど、買ったまま忘...
      土瓶さんも読んでた(* ‘ᵕ‘ )ノ
      わたしまだ「栞と嘘の季節」読んでないんだ、読みたいな。 積読本 ためないようにしてるけど、買ったまま忘れてる本とかあるな笑
      2023/12/04
  • 短編少女に続き、こちらを読んでみましたが、あまり好みの作品に出会えなかったです。専門知識が足りないために、楽しめなかったのかもしれませんが。例えば、「エースナンバー」ではソフトボール、「カウンター・テコンダー」ではテコンドー、「サイリウム」では地下アイドルのライブの設定、「マニアの受難」では映画、の知識が。

    それでも、面白かった作品もありました。「さよなら、ミネオ」孤独な僕の休み時間の過ごし方は、心情分かる気がしました。途中まで、ミネオは友達だと思って読んでいましたが、途中で?と思い、ミネオの正体がわかった時は、全てがひっくり返った感じがしました。理解力不足かもしれませんが、町田さんは?

    それと、「ちょうどいい木切れ」。最初なんのことを言っているのだろう?と思いながら読み進めていくと、背の高いことを異常に気にしていることがわかり、それ故に、とても小さい人も、自分と同じように思っていると考えている主人公が滑稽でした。小さい人のキャラが面白かった。

  • 集英社文庫2012年5月「あの日、君とGirls」7編中1編、「あの日、君とBoys」9編中4編、6月「いつか、君へGirls」6編中の2編、「いつか、君へBoys」7編中3編の計10編を集めて、2017年6月集英社文庫刊。収録作とはあまり関係のないタイトルです。純文学系の作品が多く、あまり楽しめませんでした。

  • 全ての短編が学校をテーマにしているわけではありませんでしたが、充実した内容で満足のアンソロジーでした。辻村さんの「サイリウム」だけ既読。吉田修一「少年前夜」は前後の物語があるならぜひ読みたいです。初読みの今野緒雪さんの「ねむり姫の星」が思いがけず面白く、コバルト出身の作家さんらしい可愛らしいSFでした。がっつり青春の学園物、スポーツ、SF…多岐にわたる豊かな世界がアンソロジーの醍醐味です。他にも「短編復活」「短編工場」があるらしい。読まねば!

  • 全部読んだわけでは無いけどそれぞれ個性があって良かった。
    本田孝良の「エースナンバー」は、「moment 」3部作に出てくる森野のソフトボール部の話で、ファンとしてはアネゴの人間性をより深く知ることができてとても良かった。
    「さよならミネオ」は最後に「え?」となった。良かった。

  • 本多孝好さん目当てで購入したら、読んだ事ある話しだった。

  • 10の物語みんな楽しかった。
    西加奈子さんの「ちょうどいい木切れ」、今野緒雪さんの「眠り姫の星」おもしろかったな。

  • 人それぞれ小説に好みがあるので、
    あまりタイプじゃないとストレスたまりました。

  • 米澤穂信、中村航、井上荒野、西加奈子、辻村深月あたりが好きだった。いちばんは913。自分が図書館バイトなので、すぐに気づいてわくわくした。それにしても、学校とは…?みたいな内容のものがすごく多かったような気がする。想像と違った。ちなみにこの本の分類は913.6

  •  「あの日、君と」「いつか、君へ」の再編集。読みやすい作家さんたちの作品が集まってると思います。10編。
    (一般担当/1号と2号)

     人気作家たちが若者の日常やスポーツ、友情などを描いた作品集。YA世代と同年代の主人公が多いので読みやすいと思います。題名どおり学校をのぞいているような気持ちを味わえます。
    (カウンター担当/抹茶アイス)平成31年2月の特集「アンソロジーを読もう!」

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著者プロフィール

1978年岐阜県生まれ。2001年『氷菓』で「角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞」(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞し、デビュー。11年『折れた竜骨』で「日本推理作家協会賞」(長編及び連作短編集部門)、14年『満願』で「山本周五郎賞」を受賞。21年『黒牢城』で「山田風太郎賞」、22年に「直木賞」を受賞する。23年『可燃物』で、「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」でそれぞれ国内部門1位を獲得し、ミステリーランキング三冠を達成する。

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