リアルワールド (集英社文庫(日本))

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  • 集英社
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本棚登録 : 1649
レビュー : 248
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087460100

感想・レビュー・書評

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  • 高校生特有の青臭かったり、悲観的で、大人を軽蔑するような気持ち。
    それをとっくに手放してしまった大人が読むと、なんとも言えない気持ちになる。
    結局は大きな社会の中のちっぽけな存在であり、何にも抗えないんだよな…と、なんだか高校生の時の感情が懐かしくなる。

    事件自体は大きく扱っておらず、とくにどんでん返しもない。
    最後はかなりスピーディに終わる。取り残された主人公の行く末が気になる。

  • はじめての桐野夏生作品。

    「あなたたち仲良しグループは、隣の少年が逃げているのを知っていて、皆で応援していたのではないかと。それを寺内さんが知って、怒って通報し、思いがけない事故で東山さんが亡くなられたので、責任を感じて寺内さんは自殺したのでは」

    物語りを単純に表すと最後の刑事さんの言う通りなわけだが、それをこんなにも緻密に、濃く、ストーリーや人物を構築していける事に驚く。

    人物に主役、脇役、がないところが一層、実世界、リアルワールドぽさを感じた。

  • 行為の代償は安くない。

  • うーん、、、全員病んでる。
    友人でもなんでもない、ましてや顔も知らない殺人犯に、携帯を新規契約して渡したり、のこのこ会いに行ったり。

    「理解不能」 だった。

    どの登場人物も魅力がなく、惹きつけられるものもなく。
    ただ、字面を追うだけの読書になってしまった。

    とくにテラウチの「あだー」という言葉使いと、「超哲学的人間で抽象的思考の持ち主」と自己陶酔している性格が、読んでいて疲れた。

  • 読んだことを後悔する風ではなかったけれど、闇が濃くて、気分が悪くなるようだった。特に母親殺しの男子高校生の章は彼にとっては当たり前のように語られる思考や逃亡中故の不潔さが強烈で気持ちが悪かった。一読しただけではわたしにはよくわからなかった遺書や手紙を通して、違う人間だから簡単には理解出来ないそれぞれの考えやその流れが人の中には詰まっていることを強く感じた。全体的に読んでいて心地好くはなかったけれど、それぞれの深いリアルがとても書き切られているように感じられた。

  • 何を選んでも絶対誰も救われなさそうでずっとヒヤヒヤしてた…闇が深すぎる

  • すごい話。
    隣の家の少年が母親を殺して出ていった。
    そんな少年に興味を覚えた四人の少女は、逃走中の少年とコンタクトを取る。
    ゲーム感覚の異常な展開に背筋が凍る。

    2018.3.6

  • 隣に住む同級生が、ある日母親殺しの犯人として逃亡。逃亡中に主人公の友人たちにコンタクトをとり、少しずつ交わっていく。

  • 登場人物は高校生ながら、いつものようにグロテスク。単純に見えて悩みが深い。他の選択肢なんて思いもつかない、それくらい世界が狭かったっけ、と自分の昔を振り返る。もう一回読みたい。

  • 完璧な自分を生きられないなら死ぬ。

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著者プロフィール

1951年金沢市生まれ。成蹊大学卒業。1993年『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞、1998年『OUT』で日本推理作家協会賞、1999年『柔らかな頬』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、2004年『残虐記』で柴田錬三郎賞、2005年『魂萌え!』で婦人公論文芸賞、2008年『東京島』で谷崎潤一郎賞、2009年『女神記』で紫式部文学賞、2010年『ナニカアル』で島清恋愛文学賞、2011年同作で読売文学賞を受賞。2015年、紫綬褒章を受章した。近著に』『奴隷小説』『抱く女』『バラカ』など。

「2016年 『猿の見る夢』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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