- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087473421
感想・レビュー・書評
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2014.09.15
久しぶりに読んだ乙一さんの小説。
短編が多くて良い意味で軽く読み終えられるのが乙一さんの良いところ。
『A MASKED BALL』は、若い人が書いた物語なんだろうな、とわかるような主人公から淡々と語られるトイレの落書きをめぐる小説。
どこがホラーなの?と思わされつつ、後半でゾクリとさせてくる部分はさすがだと思う。
トイレの落書きの登場人物は主人公含め5人いたはずだけど、あとの一人は、誰?
『天帝妖狐』は永遠の命を得た主人公の手記で始まる切ない物語。
乙一さんは孤独な人の心情を書き表すのが上手い。好きかどうかは別として、本当に上手。
ふとしたことから永遠の命を得てしまい、永い年月を孤独に過ごさねばならなくなった中で一片の希望を見い出すという話は手塚治虫の火の鳥の一編からヒントを得ている気がする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
天帝妖狐もよかったが、
もうひとつの作品が秀逸でした。
トイレの落書きから始まる繋がり及びそこから派生する事件。
久々に学生に戻りたくなった。 -
「天帝妖狐」乙一◆「こっくりさん」に取り憑かれた主人公の運命を描く表題作とほか1編。ホラーですが恐怖を煽るために書かれた感じがしないのが上品。個人的には表題作が好きで、優しさが悲しみとなって返ってきても、優しさはきっと相手の中で生き続けるし、それはきっと人を生かし続ける。
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2013.07.17読了。ホラーテイスト強めで苦手です。調べたら、乙一は、2種の作風があるようで。黒乙一は苦手です。白乙一だけ読みたい。
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「A MASKED BALL」のほうが好みでした。そしてこっくりさんはしてはいけません。
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職場後輩のオススメ本。
ごめん、これは乙一作品そのものでダメでした。
グロ描写もだし、夜木がそこまでの身になる理由がハテナだし、早苗って名前もどーかと思うし(笑)。
山田悠介や、映画「GANTZ」と同じ印象。
話が短絡的で、作者のひとりよがりな世界観に共感できるほど若くないってことねσ(^_^;)
乙一名義作品は『暗いところで…』だけ好き。 -
A MASKED BALLと天帝妖狐。
どちらも面白かったのですが、個人的にはA MASKED BALLの方が好みでした。物語の舞台が想像しやすくトイレに落書きというところが良かったです。先が気になりいっきに読んでしまいました。面白かったです。 -
マスクドボールの設定は本当に面白かったです。読んでいて、一体これは誰が書いているんだろう、いや、そもそも人間が本当に書いているのか?など色んな考察ができ、楽しんで読めました。もっと長編でも良かったのではないかと思いました。とても面白い設定の割にはあっさりと終わってしまったうえに犯人も謎の人物…人物と言っていいものかもよくわからないのでなんかもやっとします。良設定だったので、良い意味でもったいない作品でした。
天帝妖狐はざっくりとした感想を述べると、とても切なかったです。最後の方で微かに光はありましたが、救いようがない作品でした。しかしやはり面白い。指の骨を一本ずつ砕いていくシーンは残酷ながらも読み手としてはスカッとするシーンでもあるのでサクサクと読めました。次は暗黒童話を読んでみます。 -
2010/08/07