ワセダ三畳青春記 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
4.07
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本棚登録 : 2009
感想 : 312
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087476323

感想・レビュー・書評

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  • 久々に笑える小説を読んだ。
    そして郷愁に包まれた。
    1980年終盤の大学生は、まだ何も持ってなかった。アパートにテレビがない人も、電話もない人もいた。
    連絡は駅の掲示板だった。
    よく「大学時代に携帯電話があれば楽だったな」と思うが、逆に携帯電話がなかったから、人と微妙なすれ違いがあり楽しかったのだろう。
    連絡が付きやすいと、返事が来ないから嫌われているなんて短絡的な考えになってしまう。
    連絡が取れないときは、取れないのだ。でも、連絡が取れたら楽しむ。
    それが楽しかったんだろうな。
    いつかまたそんな時代が来るといいね。

  • 文句なしに面白い!
    こんな人がいるのか!
    こんな生活をしてる人がいるのか!
    なんて楽しい人生なんだろう!

  • 図書館で。なんだか大学時代はよくいたなあこういう人…というようなイメージ。好きなことを好きにできる人って本当はすごく少ないんでしょうね。自由に生きてるって肩書がすでに重荷になって先行きが不安で押しつぶされそうになる。それでも自分は社会人じゃないから、勤め人じゃないから自由なんだって胸をはれるのか。たぶん無理。
    自由って自分の行動の全責任を自分がとるって意味だと思うのでそういうことをはき違えている若者は甘えてるなあとも思うので。
    まあ、そういう人もいてもいいよね、ぐらいの感想でした。

  • (293P)

  • この人の本最高だ。もっと読まなくちゃ。

  • 『どくとるマンボウ青春記』を意識してるかな?まああちらは超名作なので比べちゃうとなんなのですが、笑いの部分は同レベルだと思います。難しいこと考えずにお腹いっぱい笑わせていただきました。こういう読書もたまにはいいですね。

  • 全然期待しないで読んだんですが、見事裏切られました。おもしろい!作者の考え方がいいな、と思いました。
    やっぱり最後の章が好きです。青春・・・

  •  家賃が12,000円の3畳一間の下宿へ入居したことから始まる”貧乏”生活を綴った青春期。
     バブル全盛期~崩壊・不況の時期にこのような環境があったことが驚きだけど、そこに住む”登場人物”の奇人・変人ぶりにはさらにたまげる。
     11年に及ぶ野々村荘での生活はいわゆる”モラトリアム”を体現したものといえるが、時間の経過とともに本人も歳をとるし、周りの変人たちも社会に出たり行方不明になったりと変化してゆく。その結果、野々村荘での生活に”行き詰まり”を強く自覚するようになっていたころに、ある女性と恋に落ち、それを契機に野々村荘を出て、新たな生活へ旅立ってゆこうとするところで話は終わる。
     面白い表現やユーモアがちりばめてあって単純に面白いし、今は無き”あの頃”を疑似体験させてくれるし、時の流れ・人の成長(老化?)とともにいろいろなことが移りゆく様はなんとも切ない気持ちを起こさせてくれる。
     久しぶりに楽しく、清々しい本を読んだ。

  • まさしく青春。

    泥臭いけど美しい早稲田周辺の物語。

    多様性がある環境ってやっぱり刺激的で成長するのだろう。

  • 今現在ワセダに住んでいる人間としては映画のロケ地を訪ねるような高揚感でいっぱい。
    そして、最後の方は胸キュンっすよ、キュン死っすよ!!!

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著者プロフィール

1966年、東京都八王子市生まれ。ノンフィクション作家。早稲田大学探検部在籍時に書いた『幻獣ムベンベを追え』(集英社文庫)をきっかけに文筆活動を開始。「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く」がモットー。アジア、アフリカなどの辺境地をテーマとしたノンフィクションのほか、東京を舞台にしたエッセイや小説も多数発表している。

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