孤舟

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 366
感想 : 78
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087713534

感想・レビュー・書評

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  • 渡辺さんにしては、何も起こらないお話でした。
    定年後の夫婦のお話。突然生活が変っちゃって、身も心も不安定になってしまった初老の夫婦のお話。
    奥さんがぶち切れて、娘のところへ家出。そのすきに、若いOLさんが現れてよく元気をくれる。

    都合よすぎで、全然どろどろしないところで終ってしまいました。これからもお友達でいましょうね…なんてありますかね。

    何か読んで参考になるんでしょうか?同世代としては。よくわからないですが。

  • 夢を抱くけど現実はこんなもの。
    矢張りこの方の本は面白い。

  • 定年退職後の大谷という男の生き方を描いた作品です。
    幸いにも大谷は熟年離婚は切り出されませんでしたが、退職後の有り余る時間の使い方に困ってしまいます。
    やがて、妻とも小さないさかいを起こして、妻が出て行ってしまいます。
    困った大谷は・・・・。
    退職前の方には身につまされる話ですが、ラストの場面には思わず込み上げてくるものがあります!
    ガンバレ、大谷!

  • 恋とはいえないアバンチュールを求める男のエゴと思うのはわたしが女だからかな。修羅場になる手前で何事もなかったかのように物語が終わる。なんか真剣さが無い話。のように思えてしまった。

  • 定年退職して始まる本当の孤独。バラ色の第2の人生のはずが、待っていたのは、夫婦関係と親子関係の危機。人生最大の転機をいかに乗り切るか。
    (BOOKデータベースより)

    ***

    初渡辺淳一作品。

    60歳で定年退職した夫(主人公)と、家に旦那がずっといるせいでノイローゼになりかけた妻と、そんな両親を見守る息子と娘…。
    前半は彼らの生活が描かれますが、はっきり言って、読んでいて全員にイライラしました(笑)
    今家族がこんな状態だったなら、読んで何か(打開策のようなもの)を得られた…のかもしれないですが、残念ながら。

    後半は、若い女性と、彼女と知り合って新鮮な気持ちを取り戻す主人公との交流がメイン。
    ここからどんな修羅場が!?と勝手に期待して読んでいたけど、…う~ん。
    まぁ上手いこと、事が進んで良かったね~って感じです…。(すみません;)

    とりあえず、定年退職した(亭主関白&元管理職でプライドが捨てられない)男性は気をつけて、というお話だと思いました。

  • 私が主人公の年齢になるにはもう少し先のことだが、サラリーマンであれば主人公のような状態に陥る可能性は大いにある。
    この本を読んで、「自分でできることは自分でする」という小学生が言い聞かせられているような事を思い、家事に手を出した男性も多いのではないか。私もその一人です。

  • ダメでした。
    なんか途中まではこういうおじさんいるよね、って感じだったんですが。
    正直若い女性に夢見過ぎかと。
    若いとは言えないワタシですら気持ち悪かった…。こんなおじさんだらけかと思うと、ちょっと引きます。
    (まぁ、あっちもこっちはお断りだろうけど)

  • 分かりやすくデフォルメされた人物が登場し、きれいに話がまとまっている。

  • 定年を迎えてこんなはずではなかったという主人公の思い、その妻の思い、改めて手に取るごとく。ただ・・・最後、やっぱりこう、すんなりキレイに来たか・・
    女性に幻想を抱き続けていらっしゃるのでは?
    渡辺先生にはいつもがっかりさせられます。もっととことん痛めつけられてもよかった。年金生活者と入っていながら一流ホテル云々デートクラブ云々。やっぱり男尊女卑の精神が芯に沁みこんでらっしゃいますね。失楽園、愛の流刑地のような女ばかりじゃないんですよ。また女を敵に廻しておしまいになられましたね。

  • @0217446616

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著者プロフィール

1933年北海道生まれ。札幌医科大学卒。1970年『光と影』で直木賞。80年『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で吉川英治文学賞受賞。2003年には菊池寛賞を受賞。著書は『失楽園』『鈍感力』など多数。2014年没。

「2021年 『いのちを守る 医療時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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