the TEAM ザ・チーム

著者 :
  • 集英社
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感想 : 92
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087747959

感想・レビュー・書評

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  • 事前に相談者の事をしっかり調べあげて、その人の悩みの根本を把握してから、霊導師として相談者にアドバイスを行う。結果、思わぬ事が見つかって、悩み事が解決される。
    「かげろう」というお話が、霊導師 能代あや子の正体を暴こうとした稲野辺が逆に、調べあげられて結果息子と仲直りする事が出来て、読んでいて気持ちが良かったです。

  • 設定がいい。個人的に超能力だったり幽霊だったりが嫌い――というかその「不思議」なものに責任や原因を押しつける姿勢が嫌いなので、こういった「凄腕霊能者の裏には調査の精鋭たちがいた」といったほうが、納得できるのだ。
    もちろんこの本に出てくる霊能者はうそっぱちだ。だけど大抵占いやらに相談に来る人は救いを求めている訳で、占い師などの言葉で救われてしまえばそれが嘘だろうと本当だろうと、関係ない。問題にならない。「ありがとう」という感謝の気持ちを抱くだろう。――それでいいんじゃない? で終わらないのがこの話だった。
    確かに悪質な霊能者などもいるわけで、救われればいいと一言で済ませることが出来ないからこその、戦いがある。だが全ての霊能者をインチキの対象とすることに意味があるのか――。

    個人的にはインターネットなどの情報収集及び情報操作担当の彼女が非常に好きだった。

  • インチキ霊媒師とそれをサポートするチームの話。依頼人の身辺調査をする内に数々の事件を解決してしまう。面白かったが良くも悪くも普通。岡嶋二人作品は好きだったが、井上夢人一人になってからあまり記憶に残らない作品ばかりな気がする…。もうちょっとパンチの効いた作品が読みたい。

  • 依頼人の悩みを霊視する霊能力0の人気者霊能者とそれを助けるべく依頼人の身辺を調べあげるスーパーチームのお話。チームの調査は違法すぎて痛快。
    インチキだけど誰も傷つけない、むしろ世の中に役立つインチキ。そんなところがいい。

    潮合いを迎えた後の続編が読みたい!

  • 続編が読みたい!

  • ふと興味をひかれて買った本。
    さくっと一日で読了でした。

    やってることは単純でわかりやすい。ネットやパソコンの描写が細かいのが楽しい。

  • 期待しすぎた。

    ホラーアンソロジー『白昼夢』で井上さんの「この部屋貸します」(だったかな)を読んで久々に好みなホラーを書く作者さんだな〜、と思ったのにな〜。

    期待しすぎたっぽい。
    つまらない訳じゃないけど、「雨虎」以前の話は弛んでるな〜、と思った。雨虎はホラーな匂いがして純粋に楽しめたし、潮合からは佳境に入ってきて面白くなったし。

    他はまあまあじゃないんですかね。
    オチとしても別段残るものもなし。

    ラストで実に物語的な登場人物達だナ、と思いました。現実味がないといえばそこまでだし思考停止してますけど、他に言うことはない。

    あと草壁くん働きすぎ。


    明日からなに読もうかな〜
    グッとくる本ないかな〜

  • ■ 盲目の霊能力者と、彼女をささえる仲間たち。過去の事件の真相と不思議な事象の真実を次から次へと暴き出す!快作ミステリー。

    ■■例えるならオーシャンズ11。大きなギャフンはないけど、読後感は結構スカッとします。依頼人やムカツク奴を救ったりぺしゃんこにしたり。大変面白かった。頭脳戦とかチームプレーって大好きだ。

  • 久方ぶりの井上夢人氏だったが、物足りない。期待が高すぎたのかな?

  • 綿密な調査のもとに成り立つインチキ霊能者の日常とその幕引き。
    詳しく調べ上げれば、今の時代の技術なら分かってしまうことでも、それを霊能力、霊の存在のためであると考えてしまうのは、現代の技術の発達に人々が置いてかれ、また考える暇もないくらい莫大な情報を与えられ続けることに慣れてしまったせいなのではないか、と思った。

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著者プロフィール

昭和25年生まれ。昭和57年に徳山諄一との岡嶋二人名義で第28回江戸川乱歩賞を受賞してデビュー。平成4年に『ダレカガナカニイル……』(新潮社)で再デビューした。代表作に『ラバー・ソウル』(講談社)など。

「2020年 『平成ストライク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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