the TEAM ザ・チーム

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 293
感想 : 92
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087747959

感想・レビュー・書評

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  • なんとも小気味よく、潔い話。さすが大御所作品、ユーモアミステリの体裁をとっているにもかかわらず、余裕すら感じさせる。タイトル通り、なかなかのチームワークを誇るので、読書中のワクワク感は最高潮だが、強いて言えば、鳴滝には、もう少し切れ者でいて欲しかった。司令塔というには、言動が弱かったように思う。

  • イカサマで詐欺だけど悪ではない。これは面白かった!

  • ●あらすじ●
    テレビで大活躍の霊導師・能代あや子。そんな彼女を影で支える仲間たち。
    対象者の家か会社に不法侵入をして調査をする草壁賢一。コンピューターを駆使し、時にはハッキングで情報を集める藍沢悠美。社長兼あや子のマネージャーの鳴滝昇治。彼らの隙のない調査により、過去の事件や不思議な現象が明らかになり、それを"霊からのお告げ"と称してあや子の口から語られるのだ。
    しかし、霊など信じないと主張するジャーナリスト稲野辺俊郎は、何とかしてあや子のインチキを見抜こうと躍起になり、遂にその証拠を手にしたかと思ったが…。

  • インチキ霊媒師を完璧にするためのチームなんて
    アイディアがとってもユニーク!
    メンバーが、身辺調査の達人にハッカー!

    今年の初読書は、絶賛売れ売れ中のこれ!
    クセが無くて、読み進めやすいし
    キャラもアクが強く無いから
    好き嫌いも別れにくいかもしれないです!

  • 某霊能番組を題材にしたのかしてないのか、一時期流行したスピリチュアルの系列を連想させる内容。ちなみに、私はこのような番組大好きであったし、涙がこみ上げそうになった事も一度や二度ではない。さて、この小説。霊能力を信じさせるために一癖も二癖もある人物たちが脇を固める。そうか、家に忍び込んだり、ごみを漁られたりすればたいていの生活情報は流失してしまうのか。そのようなことがない前提で生きているわれわれにとっては、2、3の情報を相手が知っていれば何か特別な力があるとあがめてしまうかもしれない。そんな、ごく簡単な警鐘をならしながらもキャラのたった人物が魅力的であり、短編的な読みやすさも手伝って面白く読めた。忽然と消えたその後もきになるところ。

  • 伊坂幸太郎の「陽気なギャング」シリーズを思い起こさせる感じ。なかなか楽しめた。一巻完結。このまま続かない方が面白いと思う。

  • 盲目の霊能者が物凄い的中率で人気沸騰。
    その裏には3人のチームが暗躍していた。

    痛快爽快♪
    他の作品に比べるとしっかり人物描写されているが
    主要人物のうち、1人だけバックボーンがまったく描かれていない人がいるのは気になった。
    結末もスッキリして、連ドラにでもしたらよさそう。

    【図書館・初読・6/3読了】

  • インチキ霊媒師"能城あやこ"と、
    依頼人の情報を集めイカサマ霊視をサポートするスタッフの話。

    自分の利益に走らず依頼者の幸福を最優先する姿勢が良さ気にかかれてはいるが、所詮はイカサマなので素直には感心できない。

  • 内容
    黒いサングラスをかけた派手な衣装のおばさん。
    この人こそ、今をときめく、霊導師・能城あや子。
    テレビ番組の人気コーナーを持ち、個別の相談は30分8万円にもかかわらず、
    5カ月待ちという盛況ぶり。悩みをぴたっと言い当て、さらに奥深くにある真実を探り当てる。
    恐るべし霊視の力…ではなく、実は彼女のバックには、最強、最高の調査チームがついていたのだ。
    弱きを救い、悪を討つ。爽快・痛快連作短編集。

  • ひとことで言うと「インチキ霊能者の話」なんだけどね。イメージ的になんとなく「インチキ霊能者=悪」てな印象があったのが、それはどうかと考えさせられる一作。謎あり解決あり、そして実に爽快な読後感。これはおすすめ! インチキ霊能者万歳(笑)。
    好きな作品は「あめふらし」。この本の中ではかなりホラー調の一作。読んでいる最中は一番どきどきした。真相も怖いなあ。しかし怖いといえば「かなしばり」も相当のもの。やっぱり人間の情念って怖いよなあ……。

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著者プロフィール

昭和25年生まれ。昭和57年に徳山諄一との岡嶋二人名義で第28回江戸川乱歩賞を受賞してデビュー。平成4年に『ダレカガナカニイル……』(新潮社)で再デビューした。代表作に『ラバー・ソウル』(講談社)など。

「2020年 『平成ストライク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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