the TEAM ザ・チーム

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087747959

感想・レビュー・書評

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  • 面白いんだけど消化不良。

  • TV番組の悩み相談で人気の盲目の霊能者。
    彼女のアドバイスは非常に的確で、具体的。本人すらも知らなかったことを指摘したり、時に犯罪を解決に導いたりすることも。
    しかし、彼女の霊視の裏には誰も知らない調査チームが控えており、相談者の身辺調査を行っていた。

    いかさまがバレないように、すごい技術で調査を行うスタッフたち。調べたことを言ってるだけだとTV局にも気づかれないように、慎重に託宣をのべる霊能者。

    犯罪かつ非常にズルいはずなのに、あくまで「人助け」的な、「ほんとにワルい犯罪者を暴いてやる」といった雰囲気で、チームは楽しげに仕事をする。
    世間の期待に答えて次々と意外な事件を明らかにしていく彼らは、サービス精神が旺盛なのだろう。嘘も方便、という話であった。

  • テレビ番組で有名な、盲目で耳も聞こえない百発百中の霊媒師……の裏には依頼者の生活を探る仲間がいる、という設定。
    「金縛りにあう」「幽霊の声が聞こえる」そう訴える依頼者たちの生活を覗いてみれば、実は。
    連作短編です。
    なかなか楽しめました

    イラストレーション / おおの 麻里
    ブックデザイン / 大久保 伸子
    初出 / 『小説すばる』'03年11月号、'04年3月号、5月号、9月号、12月号、'05年3月号、7月号、8月号

  • 井上夢人さんの最新作。相変わらず人物設定に魅力があって、物語に一気に惹きこまれ、一気に読んだ。偽霊媒師とそのチームが、過去のなぞを解いたり殺人犯をつきとめたりする短編物。チーム各人の過去と絡めつつ、物語は非常に気持ちよく展開していく。

  • 2006/01/29読了

  • 06/03/07読了★連載していた偽霊媒師能城あや子シリーズの完結編を書き下ろして追加したものをまとめた1冊。なんとなく著者の岡島二人名義の頃の「とってもカルディア」(だっけ?)とかのシリーズ短編を思い出しました。主人公はだます側なのに正義の味方?という矛盾は著者ならではかと。続きを期待してます。

  • 占いを信じない的中率100%の占い師が、バックに優秀なスタッフを持って犯罪をも解明していく、TVドラマでもありそうで見たことがない、リアル占い師に見せたあげたい小説。ドライな占い師と同じチームを組む人々の巧妙な技が、世間に挑戦するリアルさ。一話完結で、意味無くひっぱらない、あっぱれさ! 脱帽しかけた(でもしてないけど)
    <5>

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著者プロフィール

昭和25年生まれ。昭和57年に徳山諄一との岡嶋二人名義で第28回江戸川乱歩賞を受賞してデビュー。平成4年に『ダレカガナカニイル……』(新潮社)で再デビューした。代表作に『ラバー・ソウル』(講談社)など。

「2020年 『平成ストライク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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