最後の恋 プレミアム―つまり、自分史上最高の恋。 (新潮文庫)

著者 : 阿川佐和子 大島真寿美 島本理生 森絵都 乃南アサ 井上荒野 村山由佳

• 新潮社 (2011年11月28日発売)

作品紹介・あらすじ

これで、最後。そう切に願っても、恋の行く末は選べない。大人になるほど、いちばん悲しいことがどんどん誰にも話せなくなる。だけど…。今なら前より知っている、ままならない心を甘受する方法を。泣きたい記憶を、自分だけのものとして慈しむやり方を。7人の作家が「最高の恋」の終わりとその先を描き出し、またいつか新たな出会いを受け入れたくなる、極上の恋愛アンソロジー。

感想・レビュー・書評

[1708120番目の読書家さんの感想 · 2023年12月9日]

「ヨハネスブルグのマフィア」森絵都
1番良かった。

[萌芽さんの感想 · 2022年7月25日]

恋と愛は非なるもので、恋人と幸せになることなど不可能なのだろう。恋心は人を狂わせる。それを抱いたままでは安定を得ることはできない。

『甘い記憶』
｢運命の人は2人いる。1人は恋を教えてくれ、もう1人は愛を教えてくれる。｣という言葉があるが、まさにそれだと思った。胸の高鳴りをとるか、安定をとるか。

『ヨハネスブルグのマフィア』
本短編の中で最も｢最後の恋｣に相応しい作品に思われた。こちらも、｢恋｣と｢愛｣の違いを感じられた。｢恋｣が｢愛｣を得るための後押しにもなり得るのだ。

[ゆうさんの感想 · 2021年10月17日]

村山由佳さんのTSUNAMIが良かった。

[渡辺翔太さんの感想 · 2021年10月14日]

まずは一つ、言葉を頭に思い浮かべる。なんでもいい。たとえば、花。つぎに、その花と全くつながりのない言葉を浮かべる。たとえば、屋根。で、つぎはその屋根とつながりのない言葉。ちりめんじゃこ、とか。それを延々続けていくんだ。

[ポプラ並木さんの感想 · 2021年5月17日]

最後の恋・最高の恋シリーズ、プレミアム版が出ていたんだ！豪華作家さんの最後の最高の恋を堪能。女性の恋心は分からんな～というのも多々あった。自分の中で乃南アサさんの独り勝ちだった。台風による土砂崩れが起き、自家用車の安岡はトンネルを抜けるがトンネンル内に戻る。そこで見たのがバスの横転。１人の女性が泥だらけで助けを求める。安岡とこの女性はお互い既婚者。しかし、２人の微妙な距離感、真っ暗闇で手をつなぎ、トイレ中にお互い歌を歌い合う。女性としての魅力を感じ胸がきゅんとした。阿４、井４、大５、島５、乃⑤、森５、村４

[さくらさんの感想 · 2020年12月28日]

最後の恋=結婚、じゃないものがほとんどで驚いた。
色んなベクトルの恋があるなぁ。
典型的な恋愛、典型的な結婚、幸せ、みたいなところから抜け出した感覚を持ちたい。

多分この本、本棚にずっとあって前も読んだんだけど、思ったより覚えていなかった。
森絵都の「ヨハネスブルグのマフィア」だけはなんとなく内容を覚えていた。
眠れない時の、全く関連性のないものを思い浮かべていくゲームが印象的で覚えていた。

[stella63さんの感想 · 2020年2月9日]

新幹線の中で読む本が欲しくて手に取ったら、思いの外心に残った一冊。

恋愛小説というより、いろんな形の愛を描いたお話。

すべてがハッピーエンドではないけれど、どこかに前向きになれる要素があって、あたたかく、読んでいて素敵な一時を過ごせました。

[mayuさんの感想 · 2020年1月1日]

あんまりキュンキュンしたりしない。
最後の恋というくらいなので
年齢が年配な印象。

[sophyさんの感想 · 2017年8月9日]

しばらく前に読んだ。
心に残っているのは最終章、乃南さんの話しだけ。
なんでかな、自分にもわからない。

[himawari-himawariさんの感想 · 2017年4月8日]

強いて言えば「甘い記憶」かな・・・。

著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」