- Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101225357
作品紹介・あらすじ
世界には、まだまだ知られていない不思議な生き物がたくさんいる。乾燥すると不死身になるネムリユスリカや、人間くさい個性を持つ粘菌、深海に潜む謎のダイオウイカ……。ウナギやカラスといった身近な動物たちにも、実は意外な生態が! だけど、もっと面白いのはそれを研究する科学者たち!? 好奇心旺盛なたけしが個性豊かな学者たちの話を引き出す、知的で愉快なサイエンストーク、生物編。
感想・レビュー・書評
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昔から生き物大好きです。ビートたけしさんが、いろいろな生き物をこよなく愛する研究者の方々と、生命の不思議を語ります。
動物の縞模様が数学的に解けるという話は驚き!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
生物や動物を研究している科学者も、数学や物理的に考えているのは意外だった。
粘菌研究者の中垣さんの「生き物も当然物質から出来ていますから、基本的には物理法則にかなった法則で動いているとは思うんです。」という発想に開眼。
目次
01 ゴリラ―ゴリラから人間関係を学ぶ(山極寿一)
02 シロアリ―シロアリ王国は巨大ハーレムだった(松浦健二)
03 ウナギ―ウナギの産卵場所をつきとめろ(塚本勝巳)
04 ネムリユスリカ―乾燥すれば不死身!最強の生物がいた(黄川田隆洋)
05 ダイオウイカ―深海に潜む巨大イカの生態に迫れ(窪寺恒己)
06 シマ模様―シマウマの縞はなぜできるのか?(近藤滋)
07 ダニ―ダニって意外にかわいいね(島野智之)
08 オオカミ―オオカミ復活で生態系を取り戻せ(丸山直樹)
09 粘菌―単細胞だってナメるなよ(中垣俊之)
10 カラス―カラス研究者の奇妙な日常(松原始) -
カラスからゴリラ、ユスリカからダイオウイカまで、ありとあらゆる生き物の研究者との対談。ビートたけしのちょとシモい掛け合いや、分かりやすい言い換えのおかげで、頭に入ってきやすい。分野外でも楽しめる一冊。
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雑誌の対談から、今回は生き物編。知っている話も多かったけれど、いろいろと新しい話題もあった。シロアリ―そんなもの研究している人もいるのだ。シロアリはアリとは違う。どちらかというとゴキブリに近いらしい。ダニ―日本ダニ学会の会合とかがホテルであったりする。玄関先には「歓迎 日本ダニ学会様」なんて書いてあったりする。ちょっとはずかしい。布団にいるダニ、布団を干しただけでは決して死んでくれないらしい。掃除機で丹念に吸うのが一番いいようだ。オオカミ―食物連鎖のてっぺんにいたニホンオオカミは絶滅してしまった。そのため、シカやサル、イノシシなども増え、畑が荒らされている。シカを狩猟する人もずいぶん減ってしまって増え放題のようだ。そこで、オオカミを日本の山にもどそうという動きがある。海外でもいったん絶滅したオオカミを戻して成功しているそうだ。うまくいくといいと思う。そういうこともちゃんと政治家が考えないといけないのだろうなあ。カラスって一生涯同じ相手とつれそうらしい。しかもけっこう長生き。知らないことはいっぱいある。まだまだおもしろいことはいっぱいある。でも、一番おもしろいのは、こんな役に立ちそうにないことを一生懸命研究している人たちがまだまだいるんだということでした。
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研究内容を入口に,そんな面白いことを真剣に追究している研究者自身に興味を持ち掘り下げようとする.どうしたらそんな人が出来上がるのか,を知ることで,将来を眺めているのかも知れない.