東亰異聞 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.64
  • (421)
  • (488)
  • (932)
  • (71)
  • (16)
本棚登録 : 3755
レビュー : 420
  • Amazon.co.jp ・本 (443ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101240220

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 小野不由美節炸裂
    ところどころの小ネタもたまらない。吉左さんってそういうことこか…!

  • 大詰の桜と常のはかなさが、とてもキレイな作品。

    小野不由美の言葉は、桜の花弁が散る情景と芳香がとても似合う文章だと思う。

  • 明治という時代は近世か中世か?

    中世というには余りに近く近世というには少し古めかしい。
    黒船来航から大政奉還、明治維新と激烈に変化を遂げた時代だからこそ明確な線引きができないような気がする。

    さて、本書は明治の時代の話!
    世間では魂売りやら、火炎魔人、切り裂きジャックならぬ闇御前、そして居合抜きの辻斬りなど得体の知れない者達が跳梁跋扈する!?
    新聞記者の平川は、その共に露店商の調整役の万造を連れ得体の知れない者達の真相を探る・・・


    一条、二条、九条、近衛、鷹司なる五摂家という家があるのを初めて知りました。

  • クライマックスの突然の追い上げ、という印象の強い終わり方だなぁと。
    そういう雰囲気は確かにあったけど、いささか突拍子もないような?
    兄弟がとても好きです。特に長男。

  • 2017.4.20(木)¥180+税。
    2017.4.23(日)。

  • 初めは堅苦しい昔話なのかなと思っていた。でも数ページ読むともういつの間にかこの世界にハマっていた。
    何が引っかかったかと言うと、妖怪の仕業だと思われた出来事がどうやら人間が起こしたらしいということ。ありえないような事に、トリックが隠されている。

    「東亰」は一応パラレルワールドの設定だけど、明治まっただ中のクラシカルな雰囲気が好き。瓦斯灯、読売り、十二階、迷途、華族、パノラマ館、御一新等々。今では使わない通じない言葉ばかりで、例えば十二階にはこの時代にエレベーターが使われていたり、チロー館なんていう鏡の迷路があったりと、知らないことも多くて色々調べるのが楽しかった。

    途中からは華族の相続争いに移り、私は常と直のどちらの味方でもあったのに、その二人が一連の騒動を起こしていたなんて。兄弟を想い合う純粋さはあるけれど、何の関係もない周りの者を巻き込む手段を取ってしまった為に闇に堕ちた。何かを手に入れる為に何かを犠牲にしてしまうと、そのしわ寄せが必ずくる。こんな結末になるなら他にも方法があったのではと思う。

    後半、万造の怒涛の推理が特に面白かった。
    桜の描写が綺麗で、特に常さんの周りで散る桜が悲しいほどに印象深い。

    天皇崩御からの百鬼夜行、万造の正体や東亰の水没は私にとってはあまり重要でないと思われる事だった。廃仏毀釈はいただけないが、新しい文化を取り入れ、合理的な考えを持つことも日本にとって必要だったのではと思う。

    現実の日本はこれから大正、昭和、平成と激動の時代がやってくる。東亰の人々が妖怪に襲われることを強盗や病に襲われるようなものと考えたように、もしかしたら人が起こす事件や出来事は、妖怪が蠢く世界と同じぐらい厄介で、恐ろしい闇なのかもしれない。

    所々に十二国記ぽさを感じた。小野先生大好き。

    20170312

  • ちょっとぞっとする展開に。けれど一転してラストの清々しさが心地よい。

  • はじめて読んだ小野不由美さんの小説。不思議で妖艶な文体。これが不由美ワールドなのか。最後はちょっぴり解らなかったけれど、東京と魑魅魍魎うごめく東亰のパラレルワールドに引き込まれる。
    本当の闇や妖怪は、人の心にあった。ミステリー仕立てで不思議な世界だが読みやすかった。

  • おもしろい。安心して読んだ

  • 結末が気になって最後はダダーッと読んだけど最後はそう来たか!黒衣の正体はうーむ。

全420件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

小野 不由美(おの ふゆみ)
1960年生まれ、大分県中津市出身の小説家。大谷大学在学中に京都大学推理小説研究会に所属。夫は推理作家の綾辻行人。
1988年、『バースデイ・イブは眠れない』でデビュー。2013年5月、『残穢』で第26回山本周五郎賞を受賞。代表作にテレビアニメ化された『悪霊シリーズ』、『十二国記シリーズ』、『屍鬼』など。

東亰異聞 (新潮文庫)のその他の作品

東亰異聞(とうけいいぶん) 単行本 東亰異聞(とうけいいぶん) 小野不由美

小野不由美の作品

ツイートする