君たちに明日はない (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 4484
感想 : 580
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  • Amazon.co.jp ・本 (436ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101329710

感想・レビュー・書評

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  • あまり好きではない。

    ストーリーはおもしろい。

    登場人物が受け付けない。
    きっと作者は、肩肘張った女性、ただしどこかで男を頼っている、かわいい部分がある女性が読者に受けると思って書いているのだろう。その書き方に、なぜか辟易してしまう。身近にいる、多くの仕事ができる女性との乖離を感じ、そこに、女性はこうであってほしいという男性の勝手な理想を感じるためだろう。
    そんな女性を好ましく思う男性、人を見る目のある男性といった主人公の、書き方も、どうだ、いい男だろうと押し付けられているように感じてしまう。また、この男性の距離の詰め方は相手の気持ちを無視しており、気持ちが悪い。まあ、それは小説なので、そのように言う方が野暮なのだろう。

    お前、こいつ、この女、この男といったものいいがひっかかる。そのように書いてあっても気にならない作品も多いことを考えると、この作者の文体が私には合わないのだろうと思う。

  • 短編集のようでありながらきちんと話がつながっており、それぞれの長さが丁度良く読みやすいし、話も面白い。ただ途中官能小説でも読んでるのかと錯覚するほどの男女のシーンがある。

  • 面白かったんだけど、、
    そこは、、そこまで詳細は要らんから勝手にやってくれ。と一部思いました。

  • 主人公の真介がリストラする相手のことを考えて一生懸命なところがいいです。

  • リストラ面接官の日常の話。リストラ対象者の音楽プロデューサーの1人の思いに胸が熱くなった。

  • 何が面白いのか、ぜんぜんわからなかったのに、
    気がついたら夢中になって読んでいた

  • 普通

  • リストラを生業にする男、村上。彼を取り巻く「ごく普通」の人々。

    人間の心の描写がいやらしい上、人生のなかでも取り分け暗い部分を取り扱った作品ではあるが、読んでいると元気が出てくる。

  • 連作短編形式の長編。若くモテ男の主人公が、他人の人生を左右する業務に苦悩しながらも真摯に取り組む成長物語。シリーズでパート5まで出版されているので人気があるのだろう。

    何というか、サラリーマンの妄想が詰まった小説。
    リストラを生業とする主人公が担当した女子社員と恋愛関係になったり、イイ感じになったりと、なぜだかモテる。登場する女性も性的な魅力に恵まれた大人として描かれている。年上のイイ女と関係を持つだけなら鼻持ちならない奴なのだが、厳しい仕事に真摯に取り組む姿が共感を得るのだろう。

    ミステリーかと思ったのだが人間ドラマだった。ストーリーにメリハリがあり、語り手の視点が章ごとに変化するなど読ませるスキルが高い作家だと感じた。

  • 切られる側の人間の立場になって読んでみて思ったけど、まあたまったもんじゃないよなあ、と。おもしろかった。

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著者プロフィール

1966年長崎県生まれ。筑波大学卒業。2000年『午前三時のルースター』でサントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。04年『ワイルド・ソウル』で、大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞の史上初となる3冠受賞。その後も05年『君たちに明日はない』で山本周五郎賞、16年『室町無頼』で「本屋が選ぶ時代小説大賞」を受賞。その他の著書に『ヒート アイランド』『ギャングスター・レッスン』『サウダージ』『クレイジーヘヴン』『ゆりかごで眠れ』『真夏の島に咲く花は』『光秀の定理』などがある。

「2020年 『信長の原理 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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