嗤う闇―女刑事音道貴子 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101425436

感想・レビュー・書評

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  • 2012.08.07 読了

    シリーズものだけに、順に読んだ方がより楽しめたのかなと思う。登場人物とか過去の事件等の関係性がポツポツと出てくるところは特に。まあ、知っていればより細かな楽しみ方ができるという程度ではあるが。

  • 主人公音道貴子は、本作最初の編で、機動捜査隊員から、隅田川東警察署刑事課に移動になった。

    「風の墓碑銘」で裏切られる事になった、先輩とはここで知り合った。

    確かシリーズの中でテレビドラマになったものがあったはずと思ってざっと調べたら、NHKでシリーズ最初の「凍える牙」を、放映し貴子役は天海祐希のようだった。

    表紙のイラストからすると、水野美紀な感じと思ったけれど、天海もありだな。

  • 本冊も音道貴子シリーズの短編集。「花散る頃の殺人」より、こっちがのが面白いし、バラエティがありました。

  • シリーズ物でもあるし、不安なく読めた。

    可もなく不可もなく。
    ふつーに読み、ふつーに読了。

    シリーズはこれまで、順を前後しながら『凍える牙』『鎖』『風の墓碑銘』『花散る頃の殺人』と読んできたが……、やはり長編の方が好き。
    でも、音道貴子シリーズの世界観は好きなので、続編もきっと読むだろうな。

    滝沢刑事が好き。

    2012.02.09.了。古

  • 久しぶりにこのシリーズを読んだ。短編集は、緊迫感のある長編とはまた違って日常の風景を描いてくれるので、良い。日常と言ってもそこは警察なので、平穏ではないのだが。それでも所轄に異動してから友人ができたり、思わぬところで滝沢と再会し彼の家族を思い遣る苦悩を知ってしまったりと、築かれる人間関係は微笑ましい。あとは昂一との関係かなー。

  • 音道貴子シリーズの短編集。
    昔コンビを組んだことのある刑事の娘の夫の借金問題に付き合わされたかとおもえば、恋人の昂一がレイプ連続犯の罪を着せられそうになったり…
    女刑事の波乱な日々が描かれている。

  • 音道さん第三弾やっぱ良い

  • 音道貴子シリーズの短編モノ。
    読む順番は前後間違ってる気もするが、あまり気にならない。
    このシリーズの短編は長編とは違ってなかなか味わい深いモノが多い。
    同僚の年配刑事の娘さんの話とか「花散る頃の殺人」の中の年末年始のまさに12月31日から元旦へ日付がかわるくだりの警察署内の様子とか・・・
    引き続き、音道貴子シリーズを読むことにする。

  • レイプ未遂事件発生。被害女性は通報者の男が犯人だと主張。被疑者は羽場昂一―。レイプ事件の捜査に動いていた音道貴子に無線が飛び込んだ。貴子の恋人、昂一が連続レイプ犯?被害者は大手新聞社の女性記者。無実の通報者に罪を着せる彼女の目的とは?都市生活者の心の闇を暴く表題作など、隅田川東署へと異動となった貴子の活躍を描くシリーズ第三弾。傑作短篇四編収録。

  • いわゆる刑事ものなのだけれど、単なる推理というより、女刑事ならではの、微妙な心理状態もからめての短編集なので、さまざまな人間模様を考えることができる。

    なかでも、尊敬する先輩(女性)が、幼児虐待をしていて、その虐待されていた息子の小学生が、幼稚園児を殺してしまう話は、読んでいる途中でもやりきれない気持ちになった。

    恋愛についても、最初は離婚直後の女刑事だったけど、後半からは、結婚はしないながら、気の許せる恋人がでてくる。その恋人は、心が広くて、刑事の悩みを聞いて、的確にアドバイスをする妙にかっこいい男。ちと、かっこよすぎるから、実際は、刑事と一般人じゃそんな仲良くばかりできないだろに・・・という意地悪な気持ちでも読んでしまった。ただ、どんな仕事でも、性別がどちらでも、癒して欲しいときに癒してくれる相手がいるというのは、とても大切なことかなと思ったw

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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