狭き門 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102045039

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  • 宗教オタク女子vs押しの足りない男子の恋愛物語???
    ーーーーー
    叔父の家でアリサと再会した時,ジェロームは突然,自分たちがもう子供でないことをはっきり感じた.高まりゆく二人の慕情.しかしアリサにとって恋は自分の信仰を汚す感情と思われるのだ.彼女はジェロームの愛の行為を焦れつつも,神の国を求めるがゆえに,彼の求愛を拒みつづけて苦悩のうちに死んでゆく…….

  • 今の自分にはアリサの気持ちが理解できなかった。いずれ再読したい。

  • 力を尽して狭き門より入れ――ルカ伝第13章24節

    ジェロームは、従姉のアリサに愛を覚えます。
    しかし天上の愛を求めて生きるアリサは、彼を愛しながらも、地上的な愛を拒み、二つの愛に苦しみます。
    残された日記には、「狭き門」を通って進む苦悩が記されていました。
    半自伝的小説。
    巻末の、ジッドの生涯と作品も興味深いです。

  • 昔に書かれた作品で、読みにくいかなと思っていたがそんなことはなかった。
    それと、名著ということもあるのか、内容は共感できる文章が多かった。
    書くと長くなるので全てを載せないが、特に共感できたのはこれだ。
    「 おそらくそれは、その幸福がいかにも実際的なものであり、たやすく手にはいり、しかも《注文どおり》にできているために、それが魂をしめつけ、窒息させるように思われる」
     自分自身、こんなことで喜んでいいのかと生きていて感じることがあり、アリサと同じく、最高の歓喜を求めていたのだ。それを見つけるのは、正に、"狭き門"だけど。
     でも、そんなものばっかり求めていると、アリサ同様身近な幸せが見えなくなるのも事実だから、程々にするのがいいのかな。
     本文に度々出てくる、聖書本文がいい味を出してると思う。

  • 始めは若干読みにくい感じだったが、読み進むうちにすっかり世界観にハマっていた。

  • 青春のすべてを、愛を、犠牲にしてまで仰ぐべき信仰がわたしには理解できないし、アリサの禁欲的すぎる短い生涯を切なく思う。これを純愛と呼ぶべきなのかもわからない。ただただ、切なさと悲哀が残るストーリー。
    それでいてこんなにも惹きこまれるのは作者の筆圧のせいなのかな。
    なんども読み返してなんども切なくなり得る作品。

  • 何度読み返しても理解できないアリサの異常な信仰心。でも理解できないのは私が無宗教だからかもしれない。地上の愛と天上の愛両立できないってなにごと。そもそも天上の愛とは地上で愛を知ることなのでは?私たちは地上の人間なんだから。なんて思ったりもした。
    ということでこのアリサの行きすぎた信仰はジッドがプロテスタントを押し付けられて育ったことによる宗教への批判だと私は捉えました。
    卒論にしてもいい作品ではあるけど愛とは?!って頭おかしくなりそうだからやめておく…笑

  • 凄まじきアリサの生き様。恋の誘惑を断ち切り、と言って犠牲的献身を好んだわけでもない。ジェロームも煮えきらない。複雑な心情を最後まで共感することができなかった。2020.5.8

  • 愛し合うが故に生じるジェロームとアリサの矛盾が面白い

  • 美しい本。バイト中によんで、泣きながら接客した。

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