ハックルベリイ・フィンの冒険 (新潮文庫 ト-4-2 新潮文庫)

  • 新潮社 (1959年3月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784102106020

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

冒険と友情をテーマにしたこの作品は、アメリカの風俗や歴史を背景に、いかだでの旅を通じて描かれる物語です。主人公ハックとジムの関係は、互いに支え合いながら成長していく様子が印象的で、孤独を感じさせない二...

感想・レビュー・書評

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  • ヘミングウェイが激賞したアメリカ文学
    作家のマーク、トウェインはアメリカ近代文学の父と言われるとある
     
    子供向けのイメージが有るけど、子供には分かりにくい様な気もする
    アニメなどにすれば分かりやすいかも

    昔のアメリカの風俗を感じた

    文体は読みやすくスラスラ一気に読めた

  • 最初、読みずらさがあって中々進まわかったが、南北戦争について調べてから、状況を理解し楽しくなってきた。
    トムとハックとジムのグラデーションが物語の幅を広げていると思う。

    ハックとジムの関係は素敵だよ。

    南北戦争前の描写を読める本としておすすめしたい。

  • 昔テレビで観た冒険物語的なものを想像して読んだら正直難しかった。
    ただ当時の時代背景やお国柄などあるだろうけど当たり前のように人間が人間として扱われることのない奴隷制度というものがとても恐ろしく感じた。

  •  大学の米文学史の授業で出会った本書。15年ぶりの再読だったのと、コールタールに羽毛の私刑が強烈に印象に残っていたため、内容をまったく覚えていなかった。当時の感覚でいうとコメディ味溢れる冒険譚だったんだろうか。トムが無茶苦茶過ぎて、一歩間違えばジムは死ぬか不幸な末路を辿っただろう。トムの性質というより、子どもの頃はごっこ遊びにも妙なこだわりを持って遊んでたことを思い出した。
     現代の感覚でハックの勇気ある決断を褒め称えるのは簡単だが、当時の絶対的正義に背き自分の心の声に従うことは並大抵の覚悟では成し得なかっただろう。

  • 僕らは大人たちから「大人になるために」と言って、次から次へと教科書を詰め込まれ知識を注ぎこまれきた。でもこの本には教科書的な知識なんて一かけらも出てこない。

    「おやじは、いつか返すという気持ちさえあれば、物を借りることは少しも悪いことではないと、いつも言っていた。未亡人はそれは盗みを体裁よく言ったにすぎない、きちんとした男の子のすべきことでないと言った。」ハックルベリイ・フィン(ハック)は、暴力親父と育ての親の未亡人との両極端の教えの間で悩む。
    しかし元黒人奴隷で、訳あってハックと川下りの旅をともにするジムは、こう言った。「未亡人の言うことにも正しい点があるし、お父っつぁんの言うことにも正しい点がある。われわれのとるべき最善の方法は、いろいろあるものの中から二つ三つ選び出し、これだけは今後借りない、と言うことだ。そのほかのものは借りても差し支えなかろうと思う。」

    読者がハックに引き込まれるのは、教科書やマニュアルといったものをハックがはなっから放り投げてるところにあると思う。筏(いかだ)の上で暴風雨に巻き込まれたり、銃弾がすぐ横をかすめ飛ぶような状況では、教科書なんてクソの役にも立たない。
    ハックのその場のひらめきが(たいていは口から出まかせなんだけど)、どんどん膨らんで、周りの人を巻き込む数々のエピソードは、例えば、ハックが聡明な女の子に出会い、同情や憐れみが、次第に思慕というか恋愛のような感情に変化し、うまく心の中で整理できないながらも、彼女のことで頭がいっぱいになって走り回ったように、どんな教科書よりも的確に“人生とは何か”“生きるうえでどんな課題が迫ってくるか”を私たちに教えてくれる。

    一番好きなエピソードは、ハックが川に流されてジムとはぐれ、やっとの思いで追いついたらジムが眠っていたので、少しからかってやれと企む話。
    しかし実はジムは、はぐれたハックを心配のあまり泣き疲れて眠っていたのだった。ジムに「ごみくずたあ、友達の顔に泥を塗って恥ずかしい思いをさせるような人間のことさ」と言われ、「謝りに行く決心がつくまで十五分かかったが、しかし、僕はやってのけた。そして、後になっても謝ったことを後悔しなかった。それ以来、ジムに性の悪い悪戯をしないし、あの時だってジムにあんな思いをさせるとわかっていたらしなかったであろう。」とハックは思った。
    誰もが経験する、楽しさと苦しさが複雑に絡まったような人生を、ハックは種明かしのようにさらっとほどき、私たちに見せてくれる。

    この本を電車で読んでいて、何回降りるのを忘れて乗り過ごしたか。それほど夢中になれた。
    (2011/9/25)

  • トムの冒険は夢見がちな子供の常識・形式・先人に
    とらわれた、ごっこ遊びだが、ハックの冒険は
    とても人間的で欲深く、狡い大人や矛盾を抱えた
    世の中や人として正しいとは何かを巡る冒険。
    ジムとのやり取りの一部は当時の社会の限界に
    とらわれる面もあるが、さまざまな人と出会い、
    自分の行いや他人の行いに対する自分を振り返り
    自分は卑しい人間であるとか、恥ずかしいとか
    悶えているあたりが、子供より大人向き。
    トムが再登場してからは、トム色濃いめ。

  • 訳者は赤毛のアンの名訳で有名な村岡花子氏。赤毛のアンでは瑞々しく繊細な自然描写を描き出した氏であるが、このハックの冒険における自然描写ではどうにも装飾過多に走り過ぎた嫌いがあり、少なくとも私にとって読んでいて何度も鼻に付く場面があった。原書とも読み合わせたが、訳者の丁寧に自然表現を翻訳して描写する性質が、本書においては執拗な過剰描写になってしまった感がある。駄訳であると言いたい訳では決して無いが、個人的にハックの冒険に関しては、本書よりも岩波文庫の西田実氏の翻訳をお勧めしたい。

  • 「ジェイムズ」の予習として読了。

  • 読みにくかった。
    ハックとジムの関係性はよかった。
    黒人だからとかではなく、1人間としてジムの優しい人柄がよかった。

  • 南北戦争前のアメリカ南部の空気感や社会問題を、ユーモアたっぷりに描く大傑作
    時代背景を超越したハックとジムの絆に感動。
    中でも、葛藤の末に「奴隷の逃亡の手助けは禁止」という当時のルールや正義をハックが打ち破り、「よし、それじゃあ僕は地獄へ行こう」と決心するシーンには胸を打たれた。(p.331)
    家庭内の奴隷とともに成長した著者だがらこそ書ける物語だし、その普遍的メッセージ性は今読んでも全く色褪せない。
    加えて、難破船・名家同士の対立・詐欺師との駆け引き等、冒険譚としても面白すぎる。
    ただし、シェイクスピアも言ってたように、最後のトム・ソーヤーが出てきてからのドタバタ喜劇のような脱獄劇は、少々退屈かつそれまでの牧歌的な雰囲気を失わせてたと思う。

  • レポートの課題のために読んだ。個人的には冒険物ではあったが難しさは感じた。アメリカの奴隷制度や、虐待など、アメリカのリアルな社会を冒険のストーリーに載せている。もう少しアメリカの歴史や、宗教を勉強した方が面白かったかも。

  • ハックフィン少年と黒人のジム爺さんの冒険譚。
    あとがきにこの小説は子供のための読み物ではなく「大人に、大人のみに読まれるべきだ」とあるが、ハックの正直で素直な、無垢で自由な精神は大人になっても老人になっても、いやむしろ大人や老人にとってこそ大切だと、おっさんになった今はしみじみと思う。
    ハックのろくでなし親父のセリフ「返すつもりで借りたものは盗んだことにはならない」は自分勝手で一方的な言い逃れに聞こえるが、昔自分の友人が「相手がどう思っていようとこっちが友達と思っていたらそれは友達だ」と言っていたのを思い出す。「人の良心というものは物の道理がわからず、なんでもかんでも人を責めるだけだ」も妙に心に残る。
    奴隷制度、児童虐待など今なら完全アウトな内容も多いが、こんなとんでもなく理不尽な時代をたくましく生き抜いてきた純粋な精神性はなにかと小うるさい現代でこそ眩しく光り輝いている。
    終盤トムソーヤーが突如登場し、ハックとともにジム救出に奔走するが(このあたりのドタバタは何のことやら?)ここでもトムはカリスマとして君臨。しかし、善意の人に対して悪戯や嘘を次々と繰り返す様は悪魔的なものさえ感じて少々閉口するな~。最後は当然大団円になるんだが。

  • 私は断然、トムよりハックが好き。

  • 記録

  • 家同士の争い、詐欺に私刑に奴隷売買 トム・ソーヤーに比べてかなり現実的な南部の闇を感じた
    ハックは自分を頭が悪いと言うけど機転がきくし偏見にとらわれず素直な子 こっちのトムはずいぶん形式的なことにこだわっていて面倒なやつという印象だった

  • この地球上に存在する小説で最も面白いものの一つ

  • トムソーヤーの冒険の後にハックとジムが旅立つ冒険談だ。トムソーヤーも言うまでもない傑作なのだが、敢えて順位をつけろと言われれば私もこちらを1位にする。そう、文学としての評価はこちらの方が高い。この本があったから彼はアメリカ近代文学の父と呼ばれるようになった。後書きにあるようにトムソーヤーもハックルベリイフィンも、マークトウェインは大人だけの読み物と考えていたらしい。そう、大人になった今こそ読むべき本。

  • 奴隷制が当然の世界で、何が正しいのか徹底して考え、普通から逸脱する一歩を踏み出せる。この時代のその一歩がどれほど偉大か。
    トムソーヤは未読だが、実用主義的なハックの悪知恵に対してトムのやり口はあまりにも鬱陶しい。味方全員を危険に晒し自分は被弾までする醜態はとても楽しめたもんじゃなかった。

  • 時代とお国柄の違いなのもあって、わりと苦手かも。もっとワクワク冒険ものとタイトルから思っていた。けど、全然違うくって、あんまり気持ちがよいとは言えなかった。でもフィンは、育ってきた環境が辛いのに、平等を自由を愛する心は真っ当に育っていてそこはよかった。あと何よりもジムがとても素晴らしい性格。奴隷制度時代の南部の雰囲気が伝わってきて、ひとをモノ扱いしている時代って、なかなかつらい。あと、人々もすぐに信じ込むやら、戦争とまでいかなくても敵対する感じとか、読んでて厳しいものがあった。あと村岡さんの訳というのを楽しみにしてたのだけど、最初、〜したというのがいくつも続くのがどうも苦手だった。途中で文体も慣れてきたけれども、昔の訳してる分はこういうのが定番なのかなも気になった。

  • 『スミスの本棚』岩崎夏海氏の推薦。

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著者プロフィール

Mark Twain
アメリカの作家。1835年11月30日ミズーリ州フロリダ生まれ。本名サミュエル・ラングホーン・クレメンズ。4歳のとき、ミシシッピー河畔のハンニバルに移住し、12歳で父を失い、印刷屋に奉公する。1857年ミシシッピー川の水先案内人を経て、1861年新聞社に勤めマーク・トウェイン名で文筆活動に入る。『トム・ソーヤーの冒険』(1876年)や『ハックルベリ・フィンの冒険』(1884年)など幼年時代の自伝的小説で20世紀アメリカ文学に影響を与える。その後も冒険や自然の要素を取り入れた小説のほかに、エッセイ、旅行記など数多くの作品を発表し、当時のアメリカで最も人気のある作家となった。1910年4月21日、74歳で死去。

「2025年 『ハックルベリー・フィンの冒険』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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