- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103360124
感想・レビュー・書評
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面白かったのは面白かったけど、もうちょっと万城目ワールドにどっぷり浸かりたかったなー!
構成が独特なんですが、自分にはそれがやや辛気くさく感じられたかも。
世界に入り込もう…!とする瞬間に、場面転換して、ちょっと冷めちゃうような感じ。
でも、不思議な万城目ワールドはやっぱりおもしろかったし、神様にも愛着がわきました。
いつもお賽銭を入れてお願い事をするときに、お礼とか現状報告とかをメインにして、お願い事はあんまりしないんですが、こんなふうに神様の声が聞けたら楽しいだろうなって思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一気に読んだ。神様モノは面白い。
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ちゃらんぽらん風だけど、実は真面目な神様の話。クスリと笑えてほっこりする。
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さくさく読むことができた。
人間とは違う神様の視点だからこその物語。 -
神様の台詞だけが取り出されるパート(話相手はいるのだけど、その台詞は記されない)と、実際の人間社会のパートが繰り返される構成が印象的である。
といいつつ、この構成じたいにどんな意味があるのか、いまいちピンとこない。神は孤独だってこと?それともこの物語に出てくる神様が、一人で話をどんどん進める鬱陶しいキャラだってこと?吉本新喜劇のような面白みってこと?なんだか、よくわからないままであった。
ところで、この神様は神社にいるからには神道の神様なんだろうけど、祭神としては何なんだろうか。それとも、そういう俗世の「秩序」とは無関係な世界が展開しているのだろうか。 -
これまた楽しい連作短編集。
神様にも師弟の絆があっていいのかも。そして神様にも矜持があるなんて。たとえ短編でも世界観は変わらない。プロの作家はさすがです。 -
変な本ばかり書くけれど、どれもこれもみんな面白い万城目学。
これは一神社の零細神さま(縁結び)が、栄転を夢見ながら日々忙しく縁結びをしているというこれまた不思議な物語です。
基本的に主人公の神さまがしゃべり続けるスタイルなので、全部の説明がセリフとなっています。説明的とか言っちゃダメです。そんなこと言ったら一個も話進まないから。
独白スタイルというよりも、一人芝居スタイルというのでしょうか、非常にテンポよく読めます。 -
20191115
とある神社の神様がフリーライター(神様未満)に語る仕事ぶり。神様だって日々ノルマをこなさねばならず忙しい。たまにはとある野球チームも優勝させねばならないし。
ちょっとこ狡かったり、人間臭かったり、ある意味日本の神話的神様。自分がお参りしているときにもこんな風に見てくれていたら楽しい。叶っても叶わなくても、願いの行く先があると信じられるのは幸せである。 -
お手軽に読めるけど万城目ワールドというには小ぶりです。
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2018/11/24 17年6月の本を北浦和図書館で発見しどんどん読めて半分まで行くが借りるほどでもないという判断。
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表紙と題名だけで選びましたが、なかなかのものでした。初めての作家さんかなあと思ってたけど、鴨川ホルモーの作家さんでしたね。地震の話は憂鬱になるものが多い中、これは軽いけど良い感じでした。
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万城目ワールド全開!
久々に万城目学さんの本を手にし、ぶっ飛んだ話の展開に不思議な光景が目に浮かびながら読み進められました。
表紙の絵の影響か?!
神社にお祈りに行きたくなりました。
神頼みは無駄なことではないんだな
何かを一心にお祈りすることは神頼みしてるけども
きっと自分の中で真剣に考えていて
無意識に自分の行動に現れるのだと思う
だから願いって叶うんだろうな
と感じました。
日本人の文化って悪くないよね
必要な時だけ神頼みしてるかもしれないけども
でも結局は自分に責任があることはわかっている -
神様のお話。
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いまひとつ乗り切れず。
読み返したら面白いのかもだけどなんだか
そういう気になれな・・
あと表紙のシャツ姿が地味に新鮮。
図書館で借りたので顎辺りから帯貼り付けてあって
見えなかったんだ -
面白い世界観でした
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本当に作者 万城目学氏の突拍子もない内容の話に、いつもこんなのあり?と、思うような話が、多い。
「鴨川ホルモー」「鹿男あをによし」も、面白かったけど、
この表紙のような小太りで中年(?)ぽい神様が、最初のページから、自己紹介から始まり、何故か途中で本を閉じたら、表紙の顔が見えて、ふふふ・・・と笑えて来てしまう。
裏をひっくり返すと、またまた、銀行マンの営業マンのような、ボチボチでんな~いかがですか?と、催促されそうな感じのメガネ男も、つい、本を読んでいたら、思い出して想像してしまいそうである。
内容は、4話からなる。
「はじめの一歩」も、若い2人の恋を成就させるのだが、肇の口癖の「初めに・・・」も数学的帰納法という説明があって、面白い。n=1の成立で、n=k、n=k+1の証明法で、まず初めにという言葉が、、、アイスクリームが、解けてしまいそう。(笑)
「当たり屋」神様の発している光の色が、137色って、素数というあたりも、中途半端的数字が、作者らしい発想である。
そして、当たり屋での儲けや神様からの他力での儲け4億円を全部 消費してしまう所が良い。
「トシとシュン」では、カラス・ビニール袋・おじいさんの3つから、物語が、出来るのも凄いと、思う。
「パーマネント神喜劇」ここも、神様の独壇場である。
ご神木にドングリを結び付ける所が、誰もが想像しないであろう。
厳かな神でなく、本当にコントを聞いているかの如くの笑える話であった。 -
んー、神様も語り口調がちょっとまどろっこしくって読みにくい。
そこが克服できればもっと楽しめたのかしらん。 -
また毛色の変わった…。
ちょっと時間が空いた時に読むというより、じっくり神に付き合わないとついていけないかも。
時間をおいてまた読もう。
それぞれに愛が詰まっていて(作者からのと、この神からのと)読み終わると自分までいい人になった気がする、お得な本。
最後の女の子がとても可愛い。
そして、みんなの名前がなんか好き。 -
後味よし。気持ちいい終わり。なむなむ
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万城目ワールド
楽しかったー! -
バベル九朔からどうなっていくのかと思っていた万城目学さん。帰ってきましたー!!
私は、こういうほうが好きです。
万城目さんの独特なあたたかさに、ホッとしました。 -
縁結びの神様がすったもんだしながら偶然の力で成り上がっていく話?
インタビュアーに答える形で一人語りしてるけど、結局質問の内容を繰り返しているのであまり意味はないように見受けられる
ただ、一人語りというところに意味があるのかな?
多分、その語り口調を楽しむ小説なんだろうね -
関西弁を話す神様という設定は既視感あり。
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縁結びの神様がいろいろ奮闘しているコメディなのですが、後半はじんわり感動も。神様の世界にもノルマがあったり人事があったり大変なんですね。神様だからってちょちょいのちょいでなんでも出来ちゃう訳では無い。神様なりに苦労していらっしゃるんです。表紙が語り主の主人公神様で裏表紙がちはやふりーで、二人とも髪にパーマかけてないのになぜパーマネントなんだ?と思ったら最後に書いてありました。なるほど、そういう意味でしたか。
かのこちゃんが出てきましたね。かのこちゃんのお話には鹿先生出てきたし。作品同士がリンクしてるとなんだか嬉しいですね。 -
相変わらず万城目さんの本は面白い。鴨川ホルモー等の長編?ものとは少し様子は異なるけれど、何か心に残る良さがある。これはなんだろう。
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まあまあ面白かった