ちんぷんかん しゃばけシリーズ 6

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 2015
感想 : 259
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104507078

作品紹介・あらすじ

江戸有数の大店の若だんな・一太郎は、摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいたが、日本橋を焼き尽くす大火に巻かれ、とうとう三途の川縁を彷徨う羽目に…。若だんなと鳴家の三途の川縁冒険譚に、若き日のおっかさんの恋物語、兄・松之助の縁談に気になるあのキャラも再登場で、本作も面白さ盛りだくさん!大好評「しゃばけ」シリーズ第六弾。

感想・レビュー・書評

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  • <目次>


    <内容>
    しゃばけシリーズ第6弾。今回若だんなは地獄に行きそうになるし、異母兄の松太郎の縁談は決まるし、話が膨らみます。一方、桜の精の「小紅」(この話は切ない)や寛朝の弟子、秋英が登場したり、登場人物が多彩になっていきます。

  • いつもはほのぼのストーリーに癒されていたけれど、今回5章目の はるがいくよ は切なかった。

  • 978-4-10-450707-8 C0093¥1400E

    ちんぷんかん
    しゃばけシリーズ 6

    2007年6月20日 発行
    2007年7月10日 2刷

    著者:畠中恵(はたけなか めぐみ)
    発行所:株式会社新潮社


    鬼と小鬼
    ちんぷんかん
    男ぶり
    今昔
    はるがいくよ

  • しゃばけシリーズ第六弾。

    妾腹で兄の、松之助の縁談も、整い、幼馴染の、栄吉も、修行に行く。
    皆んな、自分の側から離れていくと、寂しく思っている一太郎の目の前に、桜の花びらの妖が、現れる。
    他の妖は、2000年も、3000年も、住み続けるけど、桜の妖は、精々、一週間の命。
    その命を、この世に、留めるため、一太郎は、高僧に、相談するが、
    「時も、命も、受け継がれていくものだ。寿命が尽きる者を、この世に、留める力なぞ無い」と、言われてしまう。《はるがいくよ》
    他、4編の、短編集。

    カチンコチンの頭に、こんな、ほのぼのが、良い。

  • 最後の小紅の話が切ない話だった。

  • しゃばけシリーズ第6巻。若旦那は三途の川に出かけた(?)。

  • 面白かった! 「ちんぷんかん」の妖見えるのに気づいてない坊さんの健闘も「男ぶり」の娘時代のおっかさんの恋の話も良かった。「はるがいくよ」は、仕方の無い自然のことだけど、なんとかしたい若だんなの気持ちはよくわかる(´;ω;`)

    花や虫や鳥や犬猫や、自分より寿命が短いのはわかるんだけど、別れたくないよね。笑って消えた小紅の潔さ、あっぱれだ(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

  • シリーズ第六弾。
    カバー下は鳴家の落書きして遊んでるとこ。
    可愛すぎる。

    鬼と小鬼
    火事の煙で三途の川につき河原で石を積む若だんな。
    三途の川を渡るには
    善人なら橋か舟で。舟のの渡し賃は六文。
    罪人は軽ければ浅瀬を
    罪の重い 者は深い濁流を渡らねばならない。

    ちんぷんかん
    広徳寺には隣の神社から狛犬が散歩にくる!

    今昔
    式神に顔に張り付かれて若だんなが苦しんだら
    「相手を知って、思い知らせてやらねば」

    はるがいくよ

  • 火事の発生を中心に、三途の川で困惑したり、
    兄さんの縁談話にやきもきしたり、
    母君の若き日の恋の話にドキマキしたりする
    若旦那の話です。
    相変わらずに一気に楽しく、しんみり読みました。

  • しゃばけシリーズ第6弾

    「鬼と子鬼」
    一太郎と冥土のお話。
    知らない冥土の話しが多くておもしろかった。

    「ちんぷんかん」
    妖退治で有名なお寺のお弟子さんが、巻物の中へと閉じ込められるお話。

    「男気」
    一太郎の母と父の馴れ初め兼母の失恋話し。

    「今昔」
    病弱な兄弟を持つことで親しくなった女性と好い仲になった兄松之介だったが、縁談相手はその姉で…?式紙が襲ってきて妖達が奮闘するお話。
    家鳴が相変わらず可愛いし、久しぶりの登場貧乏神が恐ろしい。
    初めから兄の縁談話が持ち上がっていたけど、ようやく決まって一安心。

    「はるがいくよ」
    兄は分家するし、幼馴染も修行に行くらしい。そんな寂しさを抱いている一太郎の元に、桜の花びらの化身が現れる。
    綺麗で儚く、切ないお話。

  • シリーズ6作目。最後の「はるがいくよ」が切なかった…。花びらの妖・小紅は人並み外れた早さで育っていく。その寿命は半月程。小紅にもう少し生きてほしいと願う若だんなは、仁吉や佐助の気持ちに気づいてしまう。「私もいつか、皆を置いてゆくんだね」残される側も哀しく辛い。

  • 一番最後の梅の花の話が好きです。人間と妖とは生きている時間が違う。若旦那を思うからこその兄やたちの言葉。でも、これって人間と妖たちだけじゃなくて、私たち人間と動物達との時間においても同じだよな。ペット達と自分たちとの関係に置き換えて、感情移入しすぎてほろっと来ちゃいました。

  • 連作短編5編 再読
    このシリーズは,鳴家たちや妖とのさまざまなやり取りがユーモラスで楽しいのだが,その根底に「生きるとはどういうことか」という問いが常に問われている.5話目の「はるがいくよ」は悲しくもあり潔くもあり,しみじみ良かった.

  • 内容は
    ・鬼と小鬼
    ・ちんぷんかん
    ・男ぶり
    ・今昔
    ・はるがいくよ

    鬼と小鬼 では、街が火事になって若旦那が冥土に行きかけてしまいます。
    ちんぷんかん は寛朝の弟子の秋英の話。
    男ぶり は若旦那の母、おたえが藤兵衛と結婚するまでの話。
    今昔 は若旦那の兄・辰二郎のお見合い相手と、その相手の家にいた占い師(陰陽師)とのひと悶着。貧乏神の金次がいい味出しています。
    はるがいくよ は桜の花びらの妖怪小紅の話。1ヶ月ほどで寿命を迎えてしまう小紅を何とか長生きしてもらいたいと奮闘するのが切なくいい話です。

  •  しゃばけシリーズ、今回は短編集。
     松太郎さんの縁談のお話あり、おたえさんの昔の恋のお話あり、若だんなが結構なピンチに陥ったりと、いろんなお話が詰まってます。
     でも相変わらず鳴家だけは、「きゅわきゅわ」言いながら、大好きな若だんなの膝の上に戯れてます。

  • ひなこなちから逆読み中、再読。
    改めて読むとあの世の話は短編にするともったいなかったね。
    地獄八景みたいで、愉快だし。
    最後の「はるがいくよ」は素敵な小品。
    せつなくっていい味だった。

  • 人間とあやかしの価値観の違いが主観見えやすく、したがって面白かったです。
    命の価値がときどきすごく軽くなるのも。
    そればかりだと重たいですが。

  • 「はるがいくよ」が切ない

    【図書館・再読・2/19読了】

  • しゃばけシリーズ第六巻。
    とうとう三途の川まで…
    今回、死をテーマにしてたのかな?^ ^

  • 2014.9.23再読
    しゃばけシリーズ第6弾
    長崎屋が火事で燃えて再建して松之助兄さんが結婚します

    • 鬼と小鬼
    若だんなが死んじゃった⁉
    三途の河原で乃勢屋冬吉と出会う
    三途の川も金次第を再現した 笑
    長崎屋 燃えました。

    • ちんぷんかん
    広徳寺 寛朝の弟子秋英 と 狸親娘の和算対決
    松之助兄さんの縁談 (1)
    長崎屋 仮住中です

    • 男ぶり
    若だんなの母 おたえ と父 藤兵衛の馴れ初め
    屏風のぞきと守狐が良い良い
    松之助兄さんの縁談(2)
    長崎屋 仮住中です

    • 今昔
    祝 新築!長崎屋が新しくなりました。
    松之助兄さんの縁談(3)
    vs陰陽師

    • はるがいくよ
    祝 松之助兄さんの結婚‼
    若だんなと桜の花びらの精との恋バナ
    若だんなと兄や達にも通じる事で、切ない。

    この巻辺りから 妖達がくだけてきててんやわんやしてくる

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著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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