ワケあり式部とおつかれ道長 (単行本)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 108
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120057137

作品紹介・あらすじ

シングルマザーで再出発!? 出世競争でヘトヘト! 『源氏物語』を生んだ紫式部と政治の頂を極めた道長が自ら語る丸わかり平安ライフ36歳で出仕デビュー、しかしすぐ出社拒否、家族の悲劇(母・姉・夫の死、父の不遇)に次々見舞われた“遅咲きの式部”はどんな人生を歩んだのか? 権力をほしいままにした人物で知られる道長の、知られざる人間ドラマや素顔とは?式部と道長が“自ら”人生を語り、平安時代や『源氏物語』ワールドを生々しく追体験できる一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 紫式部はフェミニストだった 奥山景布子さんが読み解く源氏物語に込めたメッセージ:朝日新聞GLOBE+(2024.03.08)
    https://globe.asahi.com/article/15184381

    けふのおくやま~奥山景布子と申します。
    http://okehuko.blog.fc2.com/

    ワケあり式部とおつかれ道長 -奥山景布子 著|単行本|中央公論新社
    https://www.chuko.co.jp/tanko/2023/11/005713.html

  • 今年の大河ドラマ『光る君へ』、なかなか楽しく見ています。
    高校生の頃『あさきゆめみし』は読んだけれど、紫式部や藤原道長については、歴史の教科書やなんかでほんのり知っている程度。
    当時の権力闘争についても、「いろいろあって…結局道長が頂点に立った!」程度の認識(汗)。
    それで、ドラマの復習も兼ねて、このタイミングで読んだのですが、とってもわかりやすいし、面白い!
    『小右記』などの一次史料をもとに、紫式部や藤原道長本人が、当時を回想して語る形式が斬新です。
    舞台は式部ママがやっているバーで、道長やその他の登場人物はお客さま。
    藤原行成がバーテンダー(笑)。 
    バーらしく、オススメのお酒や、それに合うおつまみを薦めてくるのも、思わず笑ってしまいます。
    学術書と文芸のいいとこどりといった感じで、歴史関係でかたくないけど真面目な本を探している方にはオススメです!

  • 大河ドラマのキャスト調べながら読んだ。

  • 雅という印象の平安時代。その陰には熾烈な権力闘争が……「政」はいつの世もとんでもない権謀術数。大河ドラマで馴染んだ名前もあるが、あまりに登場人物多くて。「人生は陰謀だらけ」頂点に君臨した道長さえも心休まる時間はなかったんだ。面白い発想の小説だけど、調べるの大変だったろうな、奥山さん。

  • 紫式部と藤原道長をバーのママ、マスターに見立ててくだけた会話調で展開している。家族、結婚問題、離婚、シングルマザー、成人した子どもとの関係など。
    パラパラ見てみて、くだけた会話でも全く頭に入らなかった。源氏物語や日本書紀など学びたいが…。

    • いさん
      紫式部と藤原道長をバーのママ、マスターに見立ててくだけた会話調で展開している。家族、結婚問題、離婚、シングルマザー、成人した子どもとの関係な...
      紫式部と藤原道長をバーのママ、マスターに見立ててくだけた会話調で展開している。家族、結婚問題、離婚、シングルマザー、成人した子どもとの関係など。
      パラパラ見てみて、くだけた会話でも全く頭に入らなかった。
      2024/02/24
  • 面白かった。
    Barにきて一人語りしていく平安貴族たち。

    なぜ政の頂点に立った私の話をもっと聞きに来ないのかと愚痴る道長(笑)

    隆家が大宰府にいたの左遷じゃなくて
    眼病の治療のためだったんだね。

  • 現代のバーに紫式部や道長、行成、彰子、などが現れて、花山天皇辺りから後一条天皇辺りまでの政争を道長側から語っている。紫式部の生い立ちや中宮彰子への出仕などの事情もあるが、なんといってもえげつない道長の天皇家への介入があからさまで、よく整理されていて面白かった。

  • 式部ママが営む「バーゆかり」に常連客の道長。
    何気にバーテンダー・行成の「Cozei コーナー」がお役立ち(笑)

  • シングルマザーで再出発、出世競争でヘトヘト!『源氏物語』を生んだ紫式部と政治の頂を極めた道長が自ら語る、平安貴族おしゃべり本

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著者プロフィール

1966年愛知県生まれ。名古屋大学大学院国文学研究科博士課程修了。文学博士<br>2007年第87回オール讀物新人賞を受賞してデビュー<br>2018年『葵の残葉』(文藝春秋)が第37回新田次郎文学賞と第8回本屋が選ぶ時代小説大 賞を受賞

「2023年 『元の黙阿弥』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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