地下鉄のザジ (中公文庫 C 11)

  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122001367

感想・レビュー・書評

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  • 9/6 読了。

  • この作品は、物語を楽しむものではないのでしょうね。

  • 「引用」をご覧いただければと思います。

  • このテンポは、文章よりむしろ映画向きなんじゃないかなぁ。どうも僕が求めているものとは違うようだ。

  • フランス流ドタバタ喜劇。
    あとがきによれば、戦後のフランス文学界の閉塞感を吹き飛ばしたヒット作、のようですが、そのよさがイマイチ伝わらず。
    時代の違いか、訳が古いのか。

    地下鉄ができたばかりのパリに、少女ザジが母親に連れられてやってくる。母親は恋人とランデブー。
    ザジはおじさんに預けられる。
    地下鉄を見たいザジ。でも、ストライキ中で動いていない。
    生意気で口が悪いザジと、なんだかオカシな大人たち。

    皮肉、諧謔、諷刺に満ちていて、ドタバタと展開していく物語。
    常につきまとうのは、笑うべきところで笑えない残念さ。
    映画の方がいいのかな。どうだろう?…ビミョーです。

  • 地下鉄のザジの映画を見ながら、本を読んでいる。

  • 映画がすきで手に取ったけど、どう言葉を遊んだかを感じるのにひとときも気をぬけなくて、そのわりには頻繁に気が抜けるという読み終えるのに一苦労な本だった。むつかしい。気力があるときまた挑戦する。

  • 読友の推薦本。クノーは初読。翻訳者の生田耕作はG・バタイユでお馴染み。まず、主人公ザジの設定がきわめて斬新で破天荒。とにかく、凄まじいばかりのスピード感だ。プロットというほどのプロットもないが、物語世界の中を縦横無尽に駆け巡る。そして、ザジの決まり文句が「けつ、喰らえ」。なんだか品(ヒン)がないのだけれど。鸚鵡の<緑>は「喋れ、喋れ」。長編小説でありながら、これらが一種独特のリズムを作品に与えていく。この作品は、ルイ・マルが映画化していて、こちらもヌーヴェル・ヴァーグの先駆との誉れが高い。

  • ルイ・マルによる映画を昔、観ていて、
    少し前、ふと、原作を読んでいなかったのを思い出し、買ってみた。
    1959年、きちんとした書き言葉で綴られた小説が当たり前だった
    当時のフランス小説界に一石を投じた(?)という
    口語表現を多用し、言葉の遊びを自在に繰り広げた喜劇作品。
    母が恋人と逢い引きするため、
    二日間だけパリの親戚に預けられることになった少女ザジが
    伯父さんたちを翻弄して大暴れ……
    かと思いきや(まあ、そうには違いないけど)
    彼女を取り巻く大人が揃いも揃って変人だらけ(笑)
    映画のストーリーはほぼ小説のとおりに流れていたようで、
    読んでいて映像が頭に甦って楽しかった。
    また鑑賞したい。
    ちなみに、タイトルは、田舎からパリへ行ったら地下鉄に乗りたかった、
    ザジの願望を表しています。

  • フランス的な表現が、おもしろいことも、読みづらいこともあった。

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著者プロフィール

一九〇三年ル・アーヴル生まれ。パリ大学で哲学を学び、シュルレアリスム運動に参加。離脱後、三三年に「ヌーヴォ・ロマン」の先駆的作品となる処女作『はまむぎ』を刊行。五九年に『地下鉄のザジ』がベストセラーとなり、翌年、映画化され世界的に注目を集める。その後も六〇年に発足した潜在的文学工房「ウリポ」に参加するなど新たな文学表現の探究を続けた。その他の小説に『きびしい冬』『わが友ピエロ』『文体練習』『聖グラングラン祭』など、詩集に『百兆の詩篇』などがある。一九七六年没。

「2021年 『地下鉄のザジ 新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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