第六大陸 1 (ハヤカワ文庫 JA オ 6-1)

著者 :
  • 早川書房
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感想 : 67
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150307271

感想・レビュー・書評

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  • 宇宙&土木。これ程クリティカルな組み合わせはない。

  • 技術者がもの凄くカッコ良い。
    そこがとても好き。

  • 月に民間の会社が商業施設を建てる、近未来が舞台のハードSF小説。
    わかりやすいくハラハラさせられる演出で、山あり谷ありで飽きません。
    ハードSFならではの科学的根拠なども、しつこくない程度で良かったです。
    ちょっとプロジェクトXの雰囲気があります。

  • 近未来の日本の割に設定がファンタジックだが、現代の我々に近い会社員の立場の視点から描いた壮大な宇宙開発ということで興味のひきたつ内容だと思う。

  • この作者の作品を読むのはこの作品で2作目です。

    月に人類が足を踏み入れたのは確かに自分が生まれる以前のことになります。
    が21世紀はどんな未来?と言うフレーズで必ず描かれていた宇宙空間における人間の生活はまだ達成されてないですね。そう言われてみれば。

    星新一さんのショートショートに自分の好きな短編があるのですがそれを思い出しました。
    その短編は宇宙に出かけていった地球人が地球と同じような知的生命体を持つ惑星に到着し、その高度な文明に驚くと共になぜこれほどの文明を持ちながら宇宙へと進出しなかったのですか?と問うのです。するとその星の人は自分たちは自分たちの住む星の環境を整備することに忙しくて(砂漠化をなくしたり、飢餓を救ったり)宇宙に出る余裕が無かった。あなたたち(地球人)はそれだけの余裕のある星なのですね、と答えるというお話。

    個人的には宇宙科学物、大好きです!死ぬまでに一度位大気圏を突破してみたいかな~とかも思いますが別に地上にへばりついたままでもまぁいいかなとも思ってます。(どっちやねん)

    作品自体はとても面白かった。確かに人類の科学技術を持ってすれば後一歩のところに来ているのかも知れない。その前に地球環境のインフラを整えなくてはね~。作中少し触れられていた選挙区の廃止と地域の癒着廃止、あと土木工事の根本からの改革は大賛成です。早く実現すればいいのに。(笑)

  • 設定はおもしろい。作者の若いころの作品だからか、全体的にラノベっぽい。

  • 一見して非現実とも思える話だけど、現実味のある内容とそれに挑む人々の姿がなかなか面白い。この手の話が好きな人にはたまらないかも。続きが楽しみ。

  • 未来が見えない…携帯やインターネット、ロボット開発など科学技術の革新は日々進んでいるのに、我々はその先にある未来のあり方を捉えている訳ではない。(鈴木力さんのあとがきを参考にさせてもらっています)そんな私達にひとつの道を示す小説です。
    民間企業が、月面開発して第六大陸という施設を作る途方もない目標に向かう話です。主人公たちが、経済、政治、宗教、国家などあらゆる困難を乗り越えていく過程に強く惹かれます。
    さすが小川一水さんだけあって、綿密な取材による裏付も上手く織り込んでいるので、科学技術小説としても一級品です。かと言って
    カチンコチンのハードSFではないところも好感が持てます。
    とにかく、人間は目的があってこそパワーを発揮する生き物だと痛感。何の目標も示せない今の政治家や官僚に文句を言うばかりではなく、自分で目標を作って努力しようと!という気持ちにさせられる作品でした。

  • -

  • 星雲賞ということで。
    発想はそこそこ取材は上々な感じですかね。
    書いてある知識に問題なく、文体も軽めだからさくさく読めるんだけど、なんだか微妙。
    「~という発想が浮かぶところがすごい」みたいな作中人物に作中人物の発想をほめられると、自画自賛感が高まってしょうがない。
    清少納言じゃないんだから。
    2巻はちょっと待ってよもう。

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著者プロフィール

’75年岐阜県生まれ。’96年、河出智紀名義『まずは一報ポプラパレスより』でデビュー。’04年『第六大陸』で、’14年『コロロギ岳から木星トロヤへ』で星雲賞日本長編部門、’06年「漂った男」で、’11年「アリスマ王の愛した魔物」で星雲賞日本短編部門、’20年『天冥の標』で日本SF大賞を受賞。最新作は『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ2』。

「2022年 『ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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