マルドゥック・スクランブル The 1st Compression 〔完全版〕 (ハヤカワ文庫 JA ウ 1-8)

著者 :
  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150310141

感想・レビュー・書評

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  • 色んな意味でハードボイルドSF。超能力バトル物でもある。漫画的面白さはかなりある。

  • ☆☆☆☆★

  • Kindleにて読了。

    ……なんだこりゃ!と。面白かった。今までこの本読んでなくって損してたわーと思える一冊に久しぶりに出会った。

    誰もがまず挙げるであろうが、ウフコックがクール過ぎてもう。これまで最高のネズミキャラは楽俊だと思っていたが、ウフコックには惚れてしまった。このネズミが作品世界全体を物語っているような気がしてくる。

    世界観はガチガチのSFでありながら、バロットの心理描写が実に繊細でゾクゾクする。目の前にありありと映像が浮かんでくるような描写、演出。実にいいものを読んだ。

  • 前評判は聞いていたが噂通りとても面白かった。完璧超人だけど悩み苦しみながらもがく少女と人間になりきれないけど人間臭いウフコックのコンビは抜群で、胸踊るワクワク感がたまらなかった。敵との対比もよくできていてSFながら少年漫画のようでもあった。次作も読みたい。

  • 『ゼロ年代SF傑作選』に所収の『マルドゥック・スクランブル”104”』を読んで興味が湧いたので読んでみました。
    ちょっとコメディ要素の入った『104』とは違ってかなりシリアスな展開でした。『104』では良きパートナーだったボイルドとウフコックは何故対立することになったのか…。

    バロットのチートっぷりが爽快。

  • 冲方本第二弾。 最近スカイ・クロラや攻殻機動隊に触れたせいか、バロットが水素や素子と妙に被る。それは感情をほとんど出さない空気や過去のトラウマが重なるせいか。 だがウフコックをはじめ、周りのおかげでどんどん人間らしくなるバロットがとても魅力的だった。 今までに読んだSFとは少し違った感じのハードSF。 最後が緊迫した展開だっただけに続きがキニナル。

  • 映画版を観て、大変面白かったので原作を読みたくなったのだけど、映画はこの原作をとても丁寧に映像化していたんだなと。
    原作と映画の幸せな融合ではないかな、と。

    バロットが生き残る選択をしたことにより手に入れた能力。
    その描写も丁寧で、当然ながら映画よりもわかりやすい。
    ラストの戦闘シーンにおいても、敵対者をしっかり描いてることで、単なる適役ではなくなっている。
    そこがバロットがウフコックという「力」を手にしてしまったことで、不本意(?)ながらも変わってしまい、さながらバロットの方が虐殺者になってしまってるという描写も怖い。
    やはり原作小説の方が素晴らしい。

  • 初めて読んだSF小説。
    えぐいわグロいわでかなり癖のある作品だが、悲壮な来歴ゆえ自らを自らの殻に閉じこめた主人公のバロットがドクターやウフコックとのバロット関わりを経て成長していく爽快感と疾走感は相当なもの。
    ガンアクションあり、カジノでのルーレット・ブラックジャックありと海外映画でも観ているかのような臨場感があって楽しめた。

  • 設定と話の展開の面白さに、衝撃を受けた。

    世界観を理解した後は、次の展開が気になって一気に読んでしまった。

  • ストーリーよりも観念重視か? と。前半の遅々たる進み方に比べて後半のテンポの速さに目が回った。ラストをどうとるか。人の存在意義とは、を問う物語としては、ラストはこれでもありか、と。有用性の証明ということばに刺された。評価は続きを読んでから、かな。

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著者プロフィール

1977年岐阜県生まれ。1996年『黒い季節』で角川スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞、2010年『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞、第4回舟橋聖一文学賞、第7回北東文学賞、2012年『光圀伝』で第3回山田風太郎賞を受賞。主な著書に『十二人の死にたい子どもたち』『戦の国』『剣樹抄』『麒麟児』『アクティベイター』などがある。

「2022年 『骨灰』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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