- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150312336
感想・レビュー・書評
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小説の方がアニメよりミステリー色が強くて色々と楽しめました。何しろ「犯人」がいるのですから。意外な展開でしたが納得の説明で「そうかもな〜」って思いました。並行世界特有のジレンマという事ですかね。
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展開早いのは変わらへんけど、読後の感じが良かった!
いい終わり方してる
これ、君を愛した方後に読んでたらしんどかったな -
僕愛→君愛
切ない。 -
僕が愛したすべての君へから読みました。並行世界の話をベースにした物語は、初めてでしたが、誰しもがあのときこうしてたらの『こうしたら』の物語。
こちらは、ラブストーリーの様なあったかくなる物語。お母さんについて言ったパターン。確かにデジャブの様な時ってそういうパラレルワールドだと思うとおもしろい。 -
★どこか遠くの、並行世界のすべての僕へ。(p.252)
【感想】
・読みやすくてすーっと終わりました。
・初めて読む著者ではどうしても類似品を探してカテゴライズしてしまうもんですが、この作品の類似品を強いてあげれば新海誠さんのアニメでしょうか。
・ロマンチックですがそれほど陳腐には感じませんでした。
・ただ、自分たちさえ幸福やったらほかはどうなってもええというエゴイスティックなところもあって後味の悪さもありますが、それはわざとそう描いているのかもしれません。
・パラレルワールドものにしては大人しい感じもありますがそこがいいところでもあります。SF設定の苦手な人でも受け入れやすそうな気がします。
【内容】
・僕には友達がいない高崎暦くんは高校で瀧川和音さんと出会い甘酸っぱいあれこれがあって・・・あとはネタバレになるかしら。
【一行目】在宅死、という言葉を知ったのは、つい最近のことだ。
▼並行世界についての簡単なメモ
【IEPPカウンター】自分が生まれた世界をゼロとし、現在相対的にどれくらい離れた世界にいるかわかるカウンター。生まれたときにつけさせられるウェアラブル端末にインストールされる。
【アインズヴァッハの門】その門を通るだけで誰でも殺人鬼になってしまう門。
【アインズヴァッハの揺り籠】通称IPカプセル。他の並行世界に移動できる。
【和音/かずね】高校の同級生。暦が辞退した生徒総代をつとめた。成績優秀なAクラスでも常に首位の成績を取る。これまで話したこともなかったのにいきなり「暦」と下の名で呼ばれ驚いたがどうやらIP端末のカウンターで85離れている世界から来たと言う。そのくらい離れているともう異世界レベルらしいが?
【虚質科学研究所】祖父が亡くなったとき十歳の暦がいきなりジャンプした研究所。父が勤めている。並行世界の存在を実証した。
【暦】「僕が」の主人公。地元は大分。両親は離婚したが離婚してからの方が関係は良好になった。並行世界に移行した十歳のときわりと早く理解したのでなかなか柔軟ではある。賢すぎて他者を見下しているところがあるので友人ができない。
【暦の父】研究者。
【暦の母】実家が資産家。
【佐藤絃子/さとう・いとこ】虚質科学研究所所長。虚質の概念を九州大学理学部在学中に提唱した。
【シュヴァルツシルトIP】通称SIP。ある事象が発生したとき全く同じ現象が起きているとされている世界の範囲。たとえばSIPの相対値が22プラスマイナス10となっているとき自分の世界が0なので相対値が22離れている世界で事象が発生し、それと同じ事象が起きているのはプラスマイナス10、おおむね12~32の世界で同じ事象が起こっている。
【高崎暦/たかさき・こよみ】→暦
【宝箱】祖父が暦にくれた鍵のない宝箱。
【瀧川和音/たきがわ・かずね】→和音
【パラレルシフト】人は日常的に無自覚に(比較的近い)並行世界間を移動している。その場合肉体は移動せず意識のみが移動している。近い世界では移動期間は短い。この移動のことを「パラレルシフト」と呼ぶ。ときおり歩いてる最中とかに世界が少しずれたような気がすることがあるけどそんなとき、もしかしたら?
【並行世界の自分】他の世界の自分は自分と同一人物なのかという命題。それは自分でしょう。パラレルワールドはグラデーション的であっておそらく1とか2とかデジタル的に区切られているわけではないと思います。すべての自分はずっと繋がっている。重なっているのではなく繋がっている(と思う)。まず入れ代わることもない遠い自分もまとめて自分という存在をかたちづくっているのだ(と思う)。自分がいない世界に至るまでは。違って見えても一人の人間の手の形と足の形が違っているというようなもので。なんてことを考えてみてもパラレルワールドは所詮SF的想像に過ぎないけど、まあ思考としてはおもしろい。と、まだ半分読んだか読んでないかの時点で考えてみましたが暦君はどういう思考に落ち着くでしょう?
【ユノ】暦が十歳の頃、母の実家で飼っていたゴールデンレトリバー。 -
★4.8/5.0
僕君と君僕のうち、こちらを先に読んだ。
こちらを先に読むと、所々?と思う部分があるが、そういった所は軽く流して読んでいった。
正直、本当に深く考えさせられた。ネタバレになってしまうが、ゼロ世界の好きな人だけではなく、並行世界にいる好きな人も同様に愛せるのか。すごい難しいなと思った。
し、子供が殺されて〜という場面の時に、最初は和音が殺したと思っていたけど、ゼロ世界の視点だけではなく、並行世界の自分の視点になって考えた時、それもまた自分であることには変わらないから、犯人を見つけ出すことが出来たと思うと、所詮どの世界に行っても私は私なんだと思えた。
その存在自体を愛す、ということは難しいことだけど、そんな人に出逢えた暦と和音は幸せだと思いました。 -
並行世界が身近になっていった世界のお話
今まで並行世界の物語は見てきたが、
考え方が変わるお話だった。
先にこちらを読んだため、所々謎が残ったが、
とても幸せな気持ちになれる一冊だった。
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離婚した両親のどちらについて行くかで人生が分岐し、こちらは母親について行ったパターン。
パラレルワールドへの移動が可能で、目の前の君と隣の世界の君は同一人物なのか?
違ったとしても全ての世界の君を愛そう
所々で謎の描写が入るが、それは君愛の方を読めば解決する。割とハッピーエンドなので読後感は良い。
☆2.4 -
2022年10月映画化
摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50008394 -
並行世界間でのすべての自分にそれぞれの人生があり、幸せについて考えるきっかけになった。
また、99%の幸せと1%の不幸のすべての可能性が私が生きているこの世界にもあり、1%の不幸を踏み台にして生きていく必要があると実感した。 -
面白い世界線。
この世界ならではの悩みと愛と向き合っていくストーリー
読み終わると心がほっこりした〜
君を愛したひとりの僕へ を読み終えて、序章、あるいは終章読んだら、感動 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/745143 -
暦の愛深い!
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みんな違ってみんないいのゆとりは、とうとう誰も傷つけない。
僕一人を除いては、誰も傷つかなくていい。
ただ、どこかのだれかも、どこかでだれかと、幸せであればいい。 -
こっちを先に読んだけど、後に読めばよかった。
ハッピーエンドストーリー。
こっちの方が個人的には好きです。