これが物理学だ! マサチューセッツ工科大学「感動」講義

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (403ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163757704

感想・レビュー・書評

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  • マサチューセッツ工科大学(MIT)で物理学を教える著者。「学問とは楽しくなければならない」というMITの精神そのものの講義は教室だけでなく,Webを通じて全世界にファンをもつ。講義という名のエンターテイメントをどうぞお楽しみください。

  • 若干、期待外れでした。
    理系で、ある程度、物理の知識がある人は、当たり前すぎて、つまらない部分、物足りない部分が多いかも。
    扱っている現象のレベル(難易度)のばらつきが大きい点も、ちょっと気になりました。

    とはいえ、「そこまでやるか」的な実験への取り組みについては、読んでいて面白かったです。

    YOUTUBEにも、いろいろ講義の様子をアップしているようなので、そちらも見てみようと思います。

  • 「物理学は美しい、そしてわれわれの生活のいたるところに物理学はある。」これは、本書の著者が言う物理学です。みなさんは物理学に対して、美しいというイメージを持ったことがありますか?
    本書はマサチューセッツ工科大学の教授ウォルター・ルーウィン氏によって書かれた本です。NHKのMIT白熱教室にて、著者の物理学の授業が放送されていたので、ウォルター・ルーウィンという名前を耳にしたことのある方もいることでしょう。ルーウィン氏の行う授業は、「複雑な数理計算よりも発見することのすばらしさを胸に刻ませる」をモットーに、自ら体をはり、学生を冷や冷や、ワクワクさせることで有名です。
    本書は、そんな授業に対するテキストとなる本です。数式をほとんど使うことなく、自然現象を物理学という学問を使い分かりやすく解説してくれています。物理学の美しさに魅了される、そう言っても過言のない内容となっています。

    物理学に興味のある方はもちろん、物理学を毛嫌いしている方にも是非読んで頂きたい一冊です。
    (ラーニング・アドバイザー/物理学 KOCHI)

    ▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら
    http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1461509

  • 本の内容は期待していたものと全く違っていた。いわゆる「魅力に富んだ」物理学の授業とはどんなものかに触れたくて本を手にした。しかし本の内容は授業そのものとはあんまり関係なく、何かの補足説明のように連続して記述されているものだった。

    ネットで検索すればルーウィン教授の魅力ある授業をたくさん見つけることができる。たぶん、こういったメディアで好評だったためそれに乗っかって出された本のような気がする。それにしても「これが物理学だ! マサチューセッツ工科大学『感動』講義」なんて全く適当でないタイトルだ。ちなみに原題は"For the Love of Physics"だ。原題の方がまだ内容をよく表していると思うが。

  • 本の内容は期待していたものと全く違っていた。いわゆる「魅力に富んだ」物理学の授業とはどんなものかに触れたくて本を手にした。しかし本の内容は授業そのものとはあんまり関係なく、何かの補足説明のように連続して記述されているものだった。

    ネットで検索すればルーウィン教授の魅力ある授業をたくさん見つけることができる。たぶん、こういったメディアで好評だったためそれに乗っかって出された本のような気がする。それにしても「これが物理学だ! マサチューセッツ工科大学『感動』講義」なんて全く適当でないタイトルだ。ちなみに原題は"For the Love of Physics"だ。原題の方がまだ内容をよく表していると思うが。

  • ユニークな実験を交えた分かりやすい授業で有名なMITのルーウィン教授による、物理学の講義風読み物。

    講義の動画はMITのインターネット授業として無料で公開されていて、NHKでも放映された。現在は、なぜかMITのサイトから削除されており、簡単には動画を見ることができなくなった。

    物理に興味をもってもらうために、あの手この手で授業を魅力的にする工夫が文章からも伝わってきて、講義の盛り上がりが目に浮かぶ。さらに、本人の物理学研究における体験、さらにはユダヤ人ならではの大戦中の苦難など、プライベートな部分を描くことで教授への親近感がわき、授業を受けてみたい気持ちになった。

    物理学としての難易度は低め。中学生が十分理解できるレベルで、物理を志す人を増やそうというねらいに合っている。娘にも読ませて、あるいはDVDを見せて、理系女子への道を歩ませようかな。

  • 150523 中央図書館
    ルーウィン先生は、物理学の研究者としては無類に幸福な時代を過ごしたようだ。ちょうど専門の宇宙方面は、活発な進展のあったときに若手でいられた。
    物理へのロマンチシズムはごくまっとうな感じ。印象に残るのは、実験科学者としての「<b><span style='color:#ff0000;'>不確かさへの考慮なしに、意味ある測定はありえない</span></b>」(p51)というところ。

  • NHKの白熱教室を視聴した方が先の人間です。
    そこからこの人面白い!と本書を読んだ他 iTunes U で動画視聴もしました。本に書かれていることはテレビで言っていたことほぼそのまま(元ネタだから当たり前か)、本よりも動画で彼が動いているのをぜひ見てほしいです。本があれば勉強はできるけど、講義でしかできないことを彼はやっているのではないでしょうか。内容としては日本だと中学~高校くらいだと思うので、こんな授業が日本の学校で行われれば良いのに!と思っています。
    おかげさまで、お天気雨のときに誰よりも早く虹を見つけられるようになった気がします(笑)。学校の水道でも虹を作って遊びましたよ。

  • だいぶ噛み砕いて書かれているのだろうが、そもそも基礎がない私にとっては難しいところもある。特に計算式の辺りとか。
    次に虹を見る時が楽しみだ。

  • NHKで放映された「MIT白熱教室」の元となった本。高校で学ぶ物理学だけで、いかに幅広い自然現象の仕組みを理解・記述できるのか、という事を数式を用いずに、また非常に分かりやすい例を用いて解説します。
    1章から9章までは力学や電磁気学、波の性質などを身近な現象を切り口に扱います。「人間はどれくらいの長さのストローからジュースを吸い上げる事ができるだろう」、「雷はなぜ大きな音がするのだろう」、「楽器の音はなぜ高低の調整ができるのだろう」、「飛行機ははなぜ飛べるのだろう」などなど、きっかけとなる疑問は非常にシンプルです。
    10章から14章は著者の専門であるX線天文学の歴史とその最先端の解説です。こちらはちょっと難解でした。
    本書の前半部分(1章~9章)こそが、本書の最大の読みどころと感じました。高校生が物理学を授業で学ぶにあたり、是非読んでみてはどうかと感じます。「物理=難解でハードル高い」という思い込みをしている人達を少しでも減らせることができるかも。

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